「付き合う前にセックスをしてはいけない」は守るべきか？～青柳美帆子編～

永遠のテーマ「『付き合う前にエッチをしてはいけない』は守るべきか？」。私ははっきりと「守るべき（付き合う前にエッチはしてはダメ）」と断言します。

その理由を教えてくれるのは男性向けモテマニュアル本。実は男性向けモテマニュアルには、「付き合う前にエッチをしろ！」と書いてあるのです。

「女はセックスした男を好きになる」

『ウケる技術』『モテる技術』で大ヒットを飛ばした水野敬也さんの最新モテマニュアル本『新装版LOVE理論』（文響社・刊）では、次のように書いてあります。

「女は好きな男とセックスするのではない。セックスした男を好きになる」

「なぜこのような事態が起きるのだろうか？　それは、セックスは『女にとっての価値そのもの』だからである。（中略）もし仮にその場の勢いであってもセックスした相手はしょぼいと困るのである。セックスをした相手の男がしょぼいと、自分もしょぼいということになってしまう」

自分が「しょぼい」とは思いたくない女性は、セックスをすると「相手のいいところ探し」をはじめ、セックスをしたことやセックスした相手を正当化する傾向があるとのこと。もちろん、すべての女性がそうとは限りませんが、耳が痛い人も多いのではないでしょうか。

「安売りしてはダメ」と言うけれど……

よく「付き合う前のエッチは自分を安売りする行為」と言われます。この「安売り」という言葉もある意味「正当化」を加速させる要因のひとつ。

自分を安売りしたくない。セックスは自分を安売りする行為と言われている。でもセックスしてしまった……こういう状態になったとき、「このセックスは安売りのセックスじゃなく、意味のあるセックスなんだ！」という精神状態になりがちです。

明らかに合わないダメ男なのに、セックスしてしまったら好きになってしまったり、別れがたくなってしまった経験はありませんか？　それは「セックスを正当化」したい気持ちが判断能力をにぶらせているのかもしれません。

ただでさえ、恋愛は冷静でいられないもの。少しでも冷静でいるためにも、「付き合う前のエッチ」はおすすめできません。

それでもセックスをしてしまったら

そうは言っても、相手が魅力的でどうしてもセックスしたかったり、盛り上がってセックスしてしまったり……ということもあるでしょう。その場合は、自分の心の動きを客観的に見るのが大事。

「自分はいま、このセックスを正当化していないか？」と問いかけることで、相手に盲目的になってしまうことを避けられます。

セックスから始まる恋は確かにあります。でも、もしかしたらその恋はセックスから「始めさせられて」いるのかも。それは悪いことではありませんが、「遊ばれた！」「失敗した！」という声があるのも事実。

「セックスしたから好きになったんじゃなくて、好きになったからセックスしたんだ」とはっきり言い切れるような恋愛をして、幸せに一歩近づきましょう！