【三十路と婚活】結婚したいから花嫁修業してみた~料理編~
馬場です。三十路です。現在、こじらせ男子と交際中の独身です。
前回、彼氏ができたから婚活をやめたけれど、結婚するまで婚活が終わらないことに気付いてしまった馬場。本当の意味で婚活を終わらせるべく、ちょこちょこと嫁になる準備をすることにしました。
結婚と言えば、おさえておくべき「袋」があります。給料袋、堪忍袋などありますが、一生付き合わなければいけないものといえば、胃袋。そこで、毎日仏の優しさで接してくれるI氏への感謝を込めて、手作り料理をすることにしました。
先日のこと。
一人暮らしをするI氏のお家にお邪魔する機会がありました。初めての彼氏宅訪問にドッキドキしながら、客人として最低限のマナーを守ろうと思った馬場。やはり、手土産的なものが必要だと考えました。
前日は、何を持って行こうか考えながらデパ地下を何件も巡り、悩みに悩みました。ベーシックに考えれば、ヨック〇ックのクッキー、ゴ〇ィバのチョコレート、と〇やの羊羹なのかもしれません。もしくは「お土産はア・タ・シ」なんてセクシーアタックもいいかもしれませんが、意外と貞操観念がある馬場には到底言えません。
一人暮らしの男性だって、お菓子をもらえば嬉しいはず。ですが、意外と感動は薄いかもと思いました。なぜって、馬場だったらもっと欲しいモノがあるからです。
それは、おかず。お菓子ももちろんいいんですよ。でも、男性はあまり自炊しないでしょうから、白米と相性が良くて、毎日の夕飯で食べられるものの方がありがたいはず。そもそもI氏が甘党かまではまだわかりませんから、進呈したお土産でソッコー自爆する可能性だってあります。
今回の交際では絶対にしくじりたくない馬場。どんな手を使ってもI氏を驚かせ、感動させ、嫁にしたいと思わせたい!だったら、I氏の自宅で何か作ってしまえと考えた訳です。
そこで、子どもから大人まで大好きなハンバーグを作って、あっと言わせようと決意。当日にキッチンでクックパッドを見る姿を見せないために、デパ地下から帰って来た夜にレシピを丸暗記しました。
そして当日、ハンバーグ用の食材を買ってI氏の家にお邪魔し、キッチンを貸して欲しいとお願いしました。馬場がハンバーグを作ると宣言すると「ええ~!嬉しいな、お腹空いてるから、期待しちゃうな」と満面の笑みを見せてくれたI氏。作る前からこんなに喜んでくれるんですから、腕が鳴っちゃうな!
I氏にキッチンへの立ち入りを禁止し、クッキングスタート。
しかし……実は馬場、彼氏という存在にお菓子以外の料理を作るのは初めて。そのせいで余計に力が入ってしまってしまい、一切の妥協を許さないハンバーグ作りとなりました。妥協できないとどうなるかというと、計量は1メモリも狂わないようにするわ、肉をこねる手に力が入るわで、とにかく時間がかかる!
結局、空腹のI氏を1時間以上待たせ、馬場手作りのハンバーグができました。
お待たせしてしまったことを詫びながらI氏にハンバーグを披露すると、仏の笑顔で「ありがとう、いただきます」と言ってくれました。そして、パクッと一口。
「……。」
さらにもう一口。
「……うん……」
え!?何!?何で何も言わないの!?
何か感想はありません?何でもいいから言ってもらえませんか?
恐る恐る「おいしい?」と聞いてみても、仏の笑顔を崩さないI氏。真相を探るべく、馬場も食べてみることに。パクッ!
「……あ、あれ?」
味が、薄い。もっと言えば、しない。
クックパッドと同じレシピでやったのに摩訶不思議。クックパッドを信じたのに、これはまさにクック“バッド”。いやいや、トゥ~バッド!
当の本人ですら感想に困って黙っていると、仏のI氏は一言。
「やさしい、味だね」
優しさの欠片もない無味なハンバーグにもやさしさを見つけるアナタが優しいよ!
その後もI氏は味のしないハンバーグを頬張り、笑顔で完食してくれました。
とはいえ、結果を見れば馬場がしくじったことは一目瞭然。クソ不味い料理を提供しただけでなく、いきなりお邪魔してキッチン借りるなんて、ずうずうしいこと甚だしい!
このままでは、嫁になることはおろか、部屋にすら招かれなくなるかもしれません。いきなりピンチに陥った馬場、ソッコーでリカバリーするためにどうしたらいいのでしょうか?
>>馬場が料理上手になるためには?気になる後半はコチラ!
アラサーど真ん中の三十路独女。「東京独女スタイル」編集部で、結婚できる女になるべく日々奮闘中。2015年3月からスタートさせた婚活連載「三十路と婚活」は、1年4ヶ月後に彼氏ゲットという形で幕を下ろしました。電子書籍も出しちゃってます。
週に1回、婚活映画評論家・バーバラ馬場に変身する。
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