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どうして私たちアラサーは結婚に焦ってしまうのか

どうして結婚に焦ってしまうのか

結婚適齢期やアラサーになるにつれて、結婚に対する焦りが増していくいもの。その焦りの根底にあるものは何なのでしょうか。もちろん出産へのタイムリミットを感じて焦る人もいると思いますが、それ以外に、もっと大きな要因があるように思えます。アラサー女子が結婚に焦る心理を分析してみました。

周りから取り残されていく寂しさ、仲間外れ感

学生時代足並みをそろえて仲良くしてきた友だちたちが、どんどん結婚していく。独身の自分は遅れを取っていると思い込み、劣等感を感じてしまう人は多いですよね。

結婚した友だちと会うと、共通の話題が見つけづらく女子会などで孤立してしまうというケースもよく聞かれます。以前のような友人関係ではなくなった寂しさや、孤独感を払しょくしようとして「自分も仲間に入りたい」と結婚への焦りが生まれてしまいます。

仲が良かった友だちが結婚して幸せそうにしていると「自分もしたい!」と思ってしまうのは自然のこと。これは、小さい頃「あの子が持っているから私も」と、隣りの子どもが持っているオモチャを欲しがる心理と少し似ているかも。

今の自分は本当に結婚を望んでいるのか、ただ友だちがしているからしたいだけなのか、一度自分の胸に聞いてみるのもいいでしょう。

男性に愛されていないことにコンプレックスを感じる

一人の男性から愛されていないという劣等感から、早く結婚したいと焦ってしまうパターンもあります。

特定のパートナーがいないことにコンプレックスを感じ、男性に愛されない自分を認めたくなかったり、男性は若い女が好きということを信じ込み、年を重ねる自分には価値がないから「早くしなきゃ!」と焦るなどがあります。

彼氏がいないと、友だちの結婚だけでなく、彼氏ができたことも敏感に反応。素直に喜べずモヤモヤしてしまう人もいるでしょう。

このような劣等感を感じる人は、恋愛・結婚以外に価値を置くものがないため、結婚することによって、自分に付加価値をつけたいと考えているのかも。男性に愛されている自分を証明するために、結婚に焦ってしまう傾向があります。

今の生活を変えたい!という現実逃避願望

今の生活や仕事が気に入らず、この生活を変えたいという理由で「結婚したい」と焦るパターンも。「結婚をすれば何かが変わる」「退屈な日常からおさらばできる」「嫌いな仕事から解放される」などという思いがあり、これはある種の現実逃避とも言えます。

たしかに女子の私たちから見て、結婚は「これまでの人生が終わり、新しい人生の始まりだ!」と大きく期待してしまいがちですよね。しかし結婚した人に話を聞いてみれば「したらしたで、また新しい現実が待っているよ……」とちょっと悩ましげな表情を浮かべる人もいます。

結婚したからすべてが解決するというわけではありません。退屈な生活からの「逃げ場」として結婚を考えるのは危険な行為です。

焦りを少しでも抑えるにはどうすればいい?

結婚に焦って苦しい時は、一度立ち止まって、上記のような苦しさの原因を探ってみるといいかもしれません。

周りの人と比べると焦ってしまう人は、焦りを与える人たちから少し距離を置くのも一つの手。少しでもストレスが軽減されるほうへ。

焦りを抑える一番の解決策は「独身の自分」に自信が持てるようになれることだと思います。

結婚以外で価値があるもの、例えばキャリアや趣味など、自分にとって大きな価値があるものを見つけていきましょう。「もう一生一人でいいし」といういじけた割り切り方ではなく、「一人でも十分楽しい」と思えるように、独身の自分を認められるようになりたいものですね。

東 香名子

コラムニスト。東京独女スタイル編集長を歴任。1983年生まれ。独身女性の視点から、恋やライフスタイルを分析したジャーナリスティックなコラムを得意とする。雑誌「デートスペシャルなび」で連載中。テレビ、雑誌、ラジオ等各方面で活躍中。電子書籍「モテる!ソーシャル恋愛術」「ここで差がつく街コンテクニック」等。趣味は鉄道。

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