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なでしこジャパンの姿にアラサー女子の涙が止まらない

日本時間10日未明、ロンドン五輪・女子サッカーの決勝戦が行なわれ、なでしこジャパンは2-1で惜しくもアメリカに敗れた。

惜しくも金メダルは逃したが、その堂々たる姿に日本中の女子たちが涙を流している。

泣かずにはいられない・・・なでしこジャパン決勝戦

涙を誘ったのは、試合が始まる前からだった。

決戦を前に硬い表情で入場するアメリカに対し、彼女たちは笑顔で入場し、円陣を組んでいた。

金メダルへ王手。日本中の大きな期待がかかり、計り知れない不安や恐怖もあっただろう。 しかし、彼女たちは笑顔で入場した。

勝利に向かってつき進む姿、なによりも「サッカーが好きでたまらない」という思いが痛いほど伝わってきて、不思議だが涙が出た。

試合は進み、あと1点が決まらないまま、負けを知らせるホイッスルが鳴った。金メダルまであと1歩およばず、彼女たちは顔をくしゃくしゃにして号泣した。おそらく日本中が涙したのでは。

しかし、直後のメダルセレモニーでは、全員満面の笑みで表彰台へ登る彼女たちの姿があった。

笑って、泣いて、また笑って・・・表情をくるくる変える彼女たちはまるで子どものようだった。こんなにも感情を剥き出しにしている彼女たちを見ると、また涙が出てくる。

学生時代の部活動がそうだった。厳しい練習に打ち込み、信頼できる仲間たちと試合に挑んで、私たちは泣いたり笑ったりした。

なでしこジャパンは学生時代の自分たちを見ているようだった。

なでしこジャパンという生き方

私たちは“独身女性”という世間的に不安定なポジションにいる。お金や時間は自由に使え、やりたいことは何でもできる、幸せな立場ではある。

しかし、結婚適齢期を迎えると結婚や出産が頭をよぎり、世間からは「そろそろ落ち着いたら?」とたしなめられる。

なでしこたちも適齢期の選手が多い。好きなことを続けるか、結婚して出産を考えるか。きっと葛藤があったに違いない。

ましてやサッカーは男のスポーツだと言われ、数年前まで女子サッカーはマイナー競技だった。

しかし、サッカーを愛し、サッカーをやり通した彼女たちは、五輪という大舞台でメダルを獲るまでに成長した。

そんななでしこたちに、私たちは夢を見ている。

好きなことがあっても、人生をかけて貫くのは大変勇気がいることだ。

女の人生には、仕事、結婚、出産など、さまざまな選択肢がある。しかし、好きなことに向かって、ひたむきにつっ走れるのも、独り身ならでは。

女子である私たちは、もう少し勇気を出してフィールドを走ってみてもいいのかもしれない。

編集部・東

コラムニスト。外資系金融の受付を経てフリーへ転向。独身女性の視点から、恋やライフスタイルを分析したジャーナリスティックな コラムを得意とする。

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