【毒舌独女】おかえりなさいませ、エリカ様
日本は、未だ「村」意識が強く残っている。
田畑を村全体で協力し合い耕していた名残が、トラクターやコンバインが普及した現代でも、連綿と続く。
人と少しでも違うことをすれば、村八分という制裁を加えられ、人と少しでも違うと判れば、一斉に叩くか持ち上げるかの、偏った扱いに変わる。
現代の「村」の洗礼を受けている女性が一人。
沢尻エリカこと、エリカ様だ。
清純派女優で売り出したにも関わらず、いつの間にか「女王様キャラ」が定着。
それも、万民に愛される「女王様」では無く、処刑を待つ「女王様」なのが気の毒。
致し方あるまい。
彼女は日本の「村」、そして、芸能界という「村」に馴染めなかったから。
私が記憶している、エリカ様の「女王様」エピソードは、ある週刊誌が報じたモノ。
ヘアメイクさんがエリカ様の髪をカールした所、ご不満だったのか、自分でストレートに戻した。
このエピソードで重要なのは、誰がこれをリークしたか、だ。
恐らく、かなり近しいスタッフ。
笑い話ギリギリラインの暴露話が出る時点で、彼女の女優生命は風前の灯だった。
スタッフに嫌われては、芸能人は仕事が出来ない。
これが2005年ぐらいだったかな。
その後、あれよあれよとスキャンダルが噴出。
芸能人はスキャンダルも華の内。
しかし、エリカ様のものは華やかというより、誰かからの復讐のような暴露話ばかり。
よっぽど周囲から嫌われていたんだね…。
それは、ちょっと可哀想。
可哀想ではあるが、同情はしない。
私も被害者だっ!
1月23日の会見で、ハイパーメディアクリエイターの高城剛氏と離婚します、と発表。
そりゃめでたい、「Uターン女子決定、おめでとう!」記事を書いていた。
なのに、その翌日、高城氏が「寝耳に水」と発言。
どないやねん。
あ、高城氏は胡散臭い人物なので、「寝耳に水」はマスコミの興味を、自分に引き付ける為の弁かも知れない。
渦中の人物じゃないと、知名度が上がらないもん。
その可能性も視野に入れておかないとね。うん
私は、高城氏も「村」に馴染めない日本人の一人だと感じている。
馴染めていたら、今日はヨーロッパ、明日はアフリカ、なんて生活はしていない。
地に足を付ける、これが日本人のスタイル。
それが、40過ぎたオッサンにもなって浮き足立っていちゃあ、「村」には居辛い。
ちょっと理解出来ないのが、ボヘミアニズムに被れた高城氏が、エリカ様に固執する点。
各地を流れ歩くように、女も同じくで良いじゃない。
放浪に疲れ果て、定住する場所、自分の「村」を探し求めているようにも見受けられる。
「村」つまり、社会の最小単位は「家族」。
帰る場所として、エリカ様を引き留めようとしているのだろうか。
もしそうだったら、彼女には荷が重過ぎる。
他人のホームになる程、人生経験を積んでいるようには見えない。
人と違う経験をした=人生経験が豊富に非ず。
人をどれだけ深く愛したか、人にどれだけ深く愛されたかが、私は人生経験だと考えている。
「女王様」のままでは、高城氏のみならず、誰かの「村」の村人にはなれない。
まぁ、真相は当事者しか判らないから、外野がイロイロ予測を立てても仕方無いわな。
今、エリカ様に言いたいのは、先ず芸能界という「村」で一からやり直せってコト。
女優でいさせてくれるのは、誰なのか理解しろ。
周囲、「村」が認めてくれて、初めて肩書きが「女優」となる。
認めてもらえなかったら、「自称女優」。
だから、ちょっとは馴染む努力をしてくれ。
「女王様」から一村人になって、頑張って欲しい。
女優「沢尻エリカ」は好きなんだ。
コラムニスト/コンテンツライター
広島県安芸郡出身、大阪府高槻市在住。恋愛記事から豆知識、果てはビジネス文書まで幅広く執筆するライター。古典芸能に携わっていた経験もあり、日本文化について少し詳しい。文芸春秋『週刊文春』に載せてもらえたのが人生の自慢。
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