夜のプロだけが知る男の裏側~性癖を彼女に言えない男たち~
現役時代に忘れられぬ、一人のビジネスマン。
パリッとしたスーツを着こなす彼は、日頃は世界をまたにかける国際的なお仕事をしていました。
しかし、そんな彼には誰にも言えないある秘密があったのです!
その方との出会いにより、私は“性癖”について深く考えさせられることになりました。
僕は普通のプレイではイケないのです
初めてお会いした時、言われました。
「今日はシャワーを浴びたら服をもう一度着てほしいんです」
ん、どういうことですか?
「僕は普通のプレイではイケないのです」
そのお客様はちょっとだけ変わった趣味嗜好をお持ちの人だったのです。
彼がお望みになったのは、以下の通り。
・プロレスごっこをしてほしいこと
・セリフもあるので少し覚えてほしいこと
・君は悪役の女王さまになってほしいこと
・最後は僕がやられてひとりでイクこと
不思議な話だと思いましたが、まずはやってみることに。
すると本当に台本があるではないですか!「出たな!悪者めー!」とか、「お前に負ける俺じゃないぞ」とか場面ごとに台詞もあります。
「わたしに勝てると思っているのか、愚か者め!」これは悪役の女王である私のキメ台詞(笑)
最後は悪い女王が勝ち、ヒーローは踏みつけられたのちに一人床で果てる……というのがお決まりの流れでした。
秘密の舞台が終わると、ヒーローはスッキリとした顔で、「本当にありがとう!」と颯爽と帰っていきます。そしてまた、ひと月ほどすると現れ、いつものプロレスごっこプレイが始まります。
私としては、自分の体は一切使う必要がなかったのである意味とても楽チンでしたが、彼は普通のセックスでは満足できない。
ではパートナーとはどうしてるんだろう?と考えさせられたものです。
男の性癖、十人十色?
ここで、男の性癖というものを考えてみたい。私達女性は、ボーイズラブやガールズラブ、レディコミなどの読みすぎで(それは私だけ?)ともすると、男性のことを美化してしまいがちです。
でも、男の性癖は十人十色、実に様々。
風俗という世界は、日常で「それはヘンじゃない?」と言われてしまうプレイや、犯罪になるようなプレイまでも、合法的に安全に遊ぶことができる場所でもあるのです。(すべて許されるわけではありません)
なので、男性としても自分の性癖を暴露しやすい。
またはそこまで珍しいプレイではなくても、責めたい、責められたいという程度のことも、パートナーに隠していることだってあるんです。
多くの男性がパートナーに自分の性癖、趣味嗜好を言い出せないまま、変態プレイを夜の世界で発散していたり、アニメやAVなど別の世界で誤魔化しているということを、私達女性はあまりに知らないのです。
そもそも知る方法も教わらないですしね(笑)
しかし、そんな男性達をたくさん見て、ガッカリしたかと言うとそれは全く逆でした。まるで子どものように、楽しく喜んでいる姿を見て、私は「男性って可愛いんだな」と思ったのです。
もしや彼もあなたに隠しているかも?
悲しき男達の本音とは?
「妻には一度お願いした時に強く拒否され、それ以来一度もしていません」
「こんなことはお店でないと頼めないです」
「ここ(お店)が無かったら生きていけない」
彼らの切実な思いを聞いてきただけに、もしもパートナーと一緒に楽しめたなら?
もしも、あなたの彼があなたに言えないと思い込んでいる性癖を二人で共有して楽しむことができたなら?
二人はとっても楽しく生きられるんじゃないかと思ったのです。
私は今、人生2度目の結婚をしていますが、夫の趣味嗜好はなるべく叶えようとしています(笑)どうせなら一緒に楽しめるほうが、お互い幸せですね!
彼と身も心も深くつながる極意
彼の性癖を探るには、日頃から「言いやすい雰囲気」を作ることが重要です。そのためには、彼の意見や考えを受け止める話し方が大切。
「そっかぁ、なるほどね!そういう考えもあるよね」と受け止めるのと、「何言ってんの?バカじゃないの!」と一蹴するのでは、どちらが話しやすいか?
後から、なんで言ってくれなかったの?!と怒るより、日頃の自分の関わり方はどうかを今一度見直してみると、問題は自分にもあったことに気づけて対処ができます。
これからは、どんな触り方が気持ちよいか、どんなプレイをやってみたいか、ぜひ二人で話し合って欲しいのです。
とても大事なことだからこそ、二人でワインやコーヒーでも飲みながら語り合ってみてはどうでしょう?案外そこから盛り上がるかも!
離婚後29歳で夜の世界に飛び込み、4年間で2000名を超えるエグゼクティブのお客様を接客。国内はもとより世界の富裕層を顧客に持つ。現役時代のブログが1日最高11万PV、起業家ランキング1位を記録。女性育成セミナーやレッスンは即日満席となる。引退後、全てを理解してくれる現在の夫と再婚、夫婦円満協会を設立。これまで全国のべ700名を超える人々に講演、anan、MINE、WOMeなど有名WEBサイトにてコラムニストとして活躍。2016年に書籍出版。講談社等大手出版社の取材も多数。
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