え、女の射精なの!?男性が夢見る「潮吹き」4つのアレコレ
皆さんは「潮吹き」をご存知でしょうか?セックス中にオーガズムを感じると、愛液がものすごい勢いで噴出するという現象で、AVでは見た目のインパクトから「究極のオーガズム」として表現されています。
男性は「彼女に潮吹きさせたい!」と感じるようですが、女性にとっては未知の部分が多いのではないでしょうか。今回は、そんな謎に包まれた「潮吹き」についてご紹介します。
そもそも「潮吹き」とは?
英語ではSquirting、またはFemale ejaculationと表現され、直訳すると「女性の射精」という意味になります。このことからも、「オーガズムの絶頂=潮吹き」というニュアンスが見て取れますね。AVでも、愛液が止まらなくなるほど感じていることを表現すために、クライマックスで登場しがち。そのため男性の多くは「女性もセックスで感じ過ぎると潮吹きをする」と思い込んでいるようです。
ところが、潮吹きをしたからイッたとは言い切れないそう。AV女優さんでも「潮吹きシーンの為に12リットルの水を飲んで臨む」と話す人もいるくらいなので、潮吹きしやすい状態を作ることは可能のようです。
では、「潮」って一体何なのでしょうか?
「潮」と尿は違うもの!?
先ほどのAV女優さんの言葉からもわかるように、摂取した水分を潮として飛ばすということは尿なのではないか、という意見もあるでしょう。
AVでは、膣をゴシゴシと激しくこすることで潮吹きをしているため、尿道と膀胱の裏が刺激されて尿が噴き出ているとする人もいるようです。それに、大量の水分を蓄えられるのは膀胱しかないという考えから、このような説もあります。
ところが、潮そのものは比較的サラサラした、無色で無味無臭の液体。尿に近く見えますが、別物であることがわかります。成分も異なり、潮の方が尿よりブドウ糖などの成分が高いことが確認されています。
「潮」は愛液ではなく「前立腺液」?
潮はスキーン腺液とも言われており、尿道にしみ出して収まりきらなくなった愛液が尿道から噴出することを潮吹きと言うという説があります。
ところが、2000年代に「女性の前立腺」という表現が用語として加えられたことで、「前立腺液」と呼ぶ科学者も多いようです。男性の前立腺は射精の役割も担っていますが、女性の前立腺は性機能よりストレス耐性や精神の安定を促す機能があるようです。
潮吹きはGスポットへの刺激によって誘発される生理現象のため、セックス中のエクスタシーとの関係はゼロではありません。女性の中には「潮吹きしたい!」と思う人もいるかもしれませんが、必ずしも気持ちいいものとは言えないようです。もし彼から「AVのように潮吹きさせたい」と言われても、気持ちいいとは限らないと教えたあげてくださいね。
謎だらけ!「潮」の役割
しかし、「潮」や「潮吹き」については解明されていない部分が多い、非常に不思議なものなのです。
まず解明されている機能には、尿路感染症の予防があげられます。男性よりも感染のリスクが高い女性は、性交渉も感染のきっかけになります。そのため、セックス中の潮吹きによって尿道を洗浄することができるようです。
もう一つは、精子保存。弱アルカリ性の精子は、弱酸性である膣内に侵入すると生存が難しくなります。ところが潮は、ブドウ糖を多く含む弱アルカリ性。精子が生存できる環境を作れるため、妊娠の確立を高める役割があるとの考えもあるようです。
とはいえ、まだまだ解明されていない潮吹き。女体の神秘を追求したがる彼が勘違いしていたら、優しく教えてあげてくださいね。