濡れるってこういうこと!セックスが気持ちよくなる愛液のメカニズム
最近満ち足りたベッドタイムを送っていますか?「セックスが気持ちよくなくて……」と悩んでいる女性は、意外にも少なくありません。ひょっとするとその原因は、十分に濡れていないことにあるのかも。
いわば愛液は、天然の潤滑油。彼とのセックスで気持ちよくなるために「濡れる」のはとても重要なことです。そこで今回は、意外と知らない人が多い「女性の濡れるメカニズム」について解説していきます。
Contents
愛液の正体と濡れるメカニズム
エッチな妄想をしたり、好きな人と触れあったりすると、アソコから分泌される「愛液」。
この愛液は、膣の入り口付近から分泌される「バルトリン腺液」、膣壁から分泌される「膣液」、子宮頸管から分泌される「粘液」などが混じったものと言われています。いわば膣の汗のようなもの。分泌量には個人差があります。
キスや触れ合いなどで安心感を得ると、脳にオキシトシンというホルモンが分泌され、その状態にさらなる性的な刺激が加わると、骨盤内の血流が増加し、性器が充血します。このタイミングで愛液が分泌され、男性器を受け入れる体勢が整うという仕組みです。
男性の中には、「ピストン運動さえすれば、女は自然に濡れてくる」と勘違いしている人もいるようですが、決してそんなことはありません。女性が濡れるためには、「リラックス→性的興奮」という流れが欠かせないのです。
女性が濡れない原因は、こんなにたくさん!
女性の体はとても繊細で、体調や気分に左右されやすいもの。ここでは意外と知られていない、女性が濡れない9つの原因をまとめてみました。
1.リラックスしていない
久しぶりのセックスで緊張していたり、前戯が不足していたりすると、濡れにくくなります。実は、女性が濡れにくいと感じる大半のケースがこれに当てはまると言われています。その場合、キスや触れ合いの時間を長くすることでほぼ解消されます。
2.セックスのマンネリ
いつもワンパターンのセックスをしていては、誰だって飽きてしまいます。長く付き合っている彼とは、「家族のような関係」になってしまい、お互いに色気を感じられないと悩む女性も多いそうです。どうしても濡れにくい場合は、ローションを使うなどして変化をもたらし、工夫してもいいかもしれません。
3.ホルモンバランスの変化
加齢によるホルモンバランスの乱れが濡れない原因につながることも。若い女性でも不規則な生活を送っていると、自律神経のバランスが乱れ、女性ホルモンが低下している可能性があります。
4.水分不足
体内に水分が不足すると濡れにくくなることも。これは、体内の水分が不足すると血流が悪くなり、結果的に愛液の分泌量が落ちてしまうため。ちなみにAV女優は「潮吹き」に備えて、撮影前にたくさん水を飲んでおくのだとか。行為の前には、常温の水をコップ1杯程度飲むようにしましょう。
5.薬の副作用
時期によっては、花粉症などで薬を飲む女性も多いはず。ですが、アレルギーの人が服用する抗ヒスタミン剤は、鼻水だけでなく愛液の分泌も止めてしまいます。そのほか、抗うつ剤や避妊用の低用量ピルの服用でも濡れにくくなるケースもあります。
6.体の冷え
冷え症にお悩みの女性は大変多いと思いますが、女性器が濡れないこととも大きな関係が。体が冷えていると、血管が縮んで全身の血流量が減ってしまいます。女性器も血流が減ることで愛液の分泌量も少なくなり、結果的に濡れにくくなってしまうのです。
7.空腹
一見全く関係なさそうな女性器と空腹感ですが、実は密接な関係が。人間には食欲・睡眠欲・性欲という三大欲求がありますが、このうちの1つが大きな割合を占めている状態時には、他の2つの欲は抑えられる傾向にあります。
要は、食欲が大きな割合を占めている状態では、睡眠欲や性欲は疎かになりがち。結果的に性への関心が薄まり、女性器も濡れにくくなるということが考えられます。
8.身体的な疲労
仕事などで過度に疲れている時や睡眠不足の時は、どうしても濡れにくい傾向にあります。性欲よりもまずは体を休めたい欲求の方が勝つので、濡れにくくなったり、普段より感じにくくなるのは当然のことといえます。
9.精神的なストレス
強いストレスや悩みを抱えた状態だと、どうしても濡れにくくなります。大きな悩みがあるとその事柄で頭が一杯になり、性欲は後回しになりがち。また、ストレスを感じると自律神経の中の交感神経が優位になり、血流の流れが悪くなり結果的に濡れにくくなってしまいます。
これから先、長くセックスライフを楽しむために、お互いの体のメカニズムを理解するのは大切なこと。思い当たる節のあった人は、1人で悩まずに彼と話し合いをしてみて。そのとき、自分の体にあったローションを試してみるのもアリ。自分の心と体に負担をかけない解決策を選択していきましょう。
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1988年生まれ。セックスライター。女性のオナニー研究家。女性目線でセックスの楽しみ方を綴ったブログ「PINKY」は50万PV/月を獲得している。オナニーをこよなく愛し、赤裸々な体験談をつづったコラムが、多くの女性から支持を集めている。
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