二人で感じる「ピストン運動」の見つけ方
男性にとって、射精の瞬間は、至福のひととき。挿入が始まると、クライマックスに向かって必死にピストン運動をする彼らの姿をみていると、その喜びが伝わってきますよね。
その一方で、「挿入はあまり大事ではない」と答える女性は意外と多く、いつも心の中で「早く終わらないかな」と思っていると言い切る人も少なくありません。
愛を確かめ合うセックスのはずなのに、いつも二人の思いがすれ違っているのは、ちょっと悲しいものです。そこで今回は、女性も満足できる「ピストン運動」を見つける方法をまとめてみました。
出し入れだけじゃない!3種のピストン運動
ピストン運動といえば、前後に腰を振る動きが定番ですが、実は他にもさまざまなバリエーションがあります。医師・北村邦夫氏は、著書『幸せのSEX 男の誤解・女の誤算』の中で、3種のピストン運動を紹介しています。
1.斜行運動
挿入したペニスを膣の右斜めを突く感じで動かしたり、逆に突いたりして、ペニスの挿入角度を変化させる。これにより、膣壁を刺激することになり、女性はいつもと違う感覚が得られる。
2.回転運動
ペニスで円を描くようにしながら動く。こうすれば膣壁全体が擦られることになるので、単純な前後運動とは違う感覚が得られるはず。
3.圧迫運動
挿入して激しく動くのではなく、自分の恥骨と相手の恥骨を押し付けるように動く。こうするとクリトリスが刺激され、ジワーッとした快感が得られる。
このように、ピストン運動は、少し動きに変化をつけるだけでも、新たな快感に出会えることがあります。上記以外にも、正常位のときに女性の腰の下にクッションを敷くなどして、高さをつけるのも効果的です。
男性は、行為の最中なかなか女性の気持ちには気付きにくいもの。AVなどの影響で、とにかく激しく腰を振ればいいと思っている彼には、女性のほうから「こうしてみない?」と提案してみるといいでしょう。
突くよりも、「引く」を大切に
ピストン運動と聞くと男性は「突く行為」を思い浮かべるのですが、実際にはペニスを引く時のほうが、より強い快感が得られます。なぜかというと、亀頭のエラの部分が後退するときに膣壁に引っ掛かり、Gスポットをピンポイントに刺激できるためです。
オーガズムに向けて女性の快感が高まっているときは、膣の手前3分の1ほどがペニスを締め付けるように狭くなるため、より摩擦の効果が高くなります。突くことも大切ですが、これからは、「引くこと」にも意識をむけることをオススメします。
人によって気持ちいいと感じる方ポイントも様々。どうしたらよいのかわからないという場合は、恥ずかしがらずに「これはどう?」と聞いてみるのもいいでしょう。ピストン運動で二人が気持ちよくなるためには、きちんとコミュニケーションをとることが大切です。
気持ちのいいセックスは、自分の好みを知ることから
女性器にも、ひとりひとり個性があるように、感じ方も人それぞれです。浅めでゆっくり動くのが好きという人もいれば、子宮口の奥まで突かれた方が興奮するという人もいるでしょう。
ところが男性の中には、とにかく激しく腰を振ればいいと思っている人もけっこういます。「九浅一深」というテクニックを誤認して、奥まで突けば女性をオーガズムに導くことができると勘違いしているのです。その誤解を解かなければ、気持ちのいいセックスにはなかなか辿り着けません。
まずは、自分が気持ちいいと感じるポイントを探ることから始めてみましょう。セックスは、男性だけが楽しむものではなく、二人の愛を確かめ、快感に浸るもの。お互いにリズムを合わせながらピストン運動することが重要です。
自分の好みを知って、彼と協力しながら、理想のピストン運動を探してみてくださいね。
1988年生まれ。セックスライター。女性のオナニー研究家。女性目線でセックスの楽しみ方を綴ったブログ「PINKY」は50万PV/月を獲得している。オナニーをこよなく愛し、赤裸々な体験談をつづったコラムが、多くの女性から支持を集めている。
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