fbpx

ゲス決戦!「不機嫌な果実」で最も慰謝料を払うべき人を弁護士が解説

2人の男性に挟まれる女性

「とにかく過激!」「登場人物が全員キャラが濃い」という声が多い、ドラマ「不機嫌な果実」(テレビ朝日系)。マザコン夫に満たされない主人公まやこを中心に展開される不倫劇であるにも関わらず、「全員がゲス野郎だ!」という声もあり、クライマックスまで目が離せないドラマです。

では、全員がゲスいのであれば、誰が「最強ゲス野郎」なのでしょうか!弁護士の篠田恵里香先生に聞いてみました。

ドラマ「不機嫌な果実」登場人物は?

まずは、ドラマの登場人物をおさらいしましょう。

水越まやこ(栗山千明)
主人公。3年間夫とセックスレス、独身時代から野村(成宮)と不倫関係を続けつつ、工藤(市原)にも惹かれる。

水越航一(稲垣吾郎)
まやこの夫。独占欲が強いマザコン。子どもがいない理由は妻のせいと決めつける。まやこの友だち(久美)と不倫中。

工藤道彦(市原隼人)
音楽評論家。情熱的な性格のため、まやこが人妻と知りながら猛列に口説いてくる。

野村健吾(成宮寛貴)
まやこの独身時代からの不倫相手。大手広告代理店勤務。既婚者なのに女遊びが激しく、常に複数と関係を持つ。

竹田久美(高梨臨)
まやこの大学時代の友人。バツイチ。不倫を毛嫌いしているが……。

遠山れいこ(橋本マナミ)
まやこの大学時代の友人。ブサイクだけど経済力のある夫と息子と暮らし、主婦モデルやブロガーとして活動中。不倫中。

全員が秘密を隠しているこのドラマ。全員が裁判にかけられたら大変なことになりそうですが、この中で最も「損をする」のは誰なのでしょうか!?

トップ3が決定!一番のゲス野郎は?

配偶者、そして不倫相手の配偶者に訴えられたら、誰が一番慰謝料を払わないといけないのでしょうか?

1位 野村健吾(成宮寛貴)
ダブル不倫なので、妻とまやこの夫・航一からも慰謝料請求される可能性があります。

また、常に複数人の不倫相手がいることから、まやこ以外の不貞相手の中にも既婚者がいる可能性もあり、慰謝料を支払わなければいけない相手がさらに増えると考えらます。

また彼の愛車が高級外車であることから、年収1,000万円以上である可能性が高いと言えます。この、高額所得者であることや不貞の悪質性が慰謝料の増額事由とされる可能性もあり、(支払先が複数あることを前提に)合計1,000万円程度まで膨らむことも考えられます。

2位 水越まやこ(栗山千明)
彼女もダブル不倫なので、夫・航一と健吾の妻にも慰謝料請求される可能性がある。野村と同様ですね。

iStock_000091393995_Medium

特にまやこの場合、結婚前からの不倫関係のため悪質と判断されること、野村の婚姻期間もそれなりに長いと考えられるため、夫と健吾の妻に対する慰謝料を合計して500万円ほどの高額な慰謝料になる可能性が高いでしょう。

3位 遠山れいこ(橋本マナミ)
夫に対し、慰謝料を支払う可能性あります。現時点まででこの夫に落ち度がないため、150~200万円ほどの、それなりに高額になる可能性が高でしょう。

一番罪が軽いのは、肝心のアノ人!?

続いては、4位から6位。比較的ゲスくない登場人物の中には、肝心のアノ人もいるようです。

4位 水越航一(稲垣吾郎)
慰謝料を支払う相手はまやこのみであり、まやこ自身の不倫が先行していたことから、まやこに落ち度が認められます。そのため、そこまで高額慰謝料にはならない見込みではありますが、セックスレスに加えて過度の束縛や家政婦のような扱いがモラハラと認められると、それに対する慰謝料もプラスされるでしょう。

5位 竹田久美(高梨臨)
まやこの夫・航一と不倫関係にあることから、まやこに対して慰謝料を支払う可能性があります。

ただし不倫期間が短いこと、まやこ自身の不倫が先行していたことから、まやこに落ち度が認められ、それほど高額にならず100~150万円ほどになるでしょう。

6位 工藤道彦(市原隼人)
まやこが既婚者であると知りながら口説いてはいますが、不貞行為に至っていなければ、猛烈に口説いたことについて慰謝料を支払わなければならない、となる可能性は低く、例え支払うことになったとしてもごく少額。

仮にまやこと不貞関係になったとしても、野村との関係が先で長期間にわたっているため、夫婦関係の破綻に対して与えた影響は相対的に少ないと判断されるでしょう。慰謝料支払いが認められたとしても、野村健吾の負担部分を除けば多くとも50万円程度の金額にとどまるでしょう。

意外にも、主人公まやこの運命を大きく動かしそうな工藤が、一番罪が軽いという結果に。

今後の展開によっては、このランキングが変動するかも!?最終回まで、目が離せなそうですね。

※不貞慰謝料の金額(最終的に裁判で認定される金額)は、同じ事案でも裁判官よっても異なります。
※離婚すると仮定し、財産分与に関しては考えないものとする

【篠田恵里香・プロフィール】

東京弁護士会所属。男女トラブル、交通事故問題などを得意分野として多く扱う。また、離婚等に関する豊富な知識を持つことを証明する夫婦カウンセラー(JADP認定)の資格も保有している。外資系ホテル勤務を経て、新司法試験に合格した経験から、独自に考案した勉強法をまとめた『ふつうのOLだった私が2年で弁護士になれた夢がかなう勉強法』(あさ出版)が発売中。文化放送『ロンドンブーツ1号2号田村淳のNewsCLUB』ほか、多数のメディア番組に出演中。」

アディーレ法律事務所HPはコチラ

編集部
編集部

女性の生活スタイルやキャリア、社会的課題における有益な情報を提供したい。

>> article
この記事を読んだ人におすすめ