ナニワ娘の婚活奮闘記～報連相を知っている女子はインテリですか？～

どうも、西園寺 愛です。“知ってて当たり前”の正確な基準はどこだろうとときどき考えるナニワの女・三十路の独身。最低限のことは身につけたいですね！

今回は合コンで知り合ったY氏（飲食/32歳/年収100万円）のお話です。

賢い女性が大好きなY氏

西園寺にとってド定番すぎる大阪・梅田に点在する個室居酒屋のなかでも、できれば避けたい激安食べ飲み放題居酒屋にて合コンです。このお店をセッティングした人誰やねん。

お店が激安なせいか、今回集まった男性陣は30代の中でも特に低年収な男性たちでした。5人中2人は300万円、もう2人は200万円、残るY氏が100万円だそう。

まぁ、彼氏（将来の旦那さま）作りとしてはNGだとしても、彼らの友達にいい男がいるかもしれない。それに、友達として面白い男性かもしれないし、西園寺は文句を言わずに合コンに参戦しますよ！

そんなこんなで、合コンでは早速質問タイム。好みのタイプを発表することになり、最初の発表がY氏でした。Y氏は「しっかりした女性」「賢い女性」が好きとのこと。

うんうん、わかるで。西園寺もそういう人好きやわ。やっぱり、自分より賢い人のほうが絶対にええわ。頼りになるし、西園寺自身も成長できそうやし！

女性陣で「わかるぅ～」と言ったところY氏は気を良くしたようで、過去に出会ったしっかりした女性たちのエピソードを話し始めました。合コンでほかの女性の話をするのもどうかと思いますが、まぁ聞きましょう。聞き上手な女性はモテる、というのは恋愛の大原則。

「ある女の子はね、総理大臣の名前を知っていたんやで！俺、知らんかった」「ほかにも、報連相という言葉を知ってた女の子もおる。すごいやろ？俺知らんかったし、バリバリのキャリアウーマンやと思った」「住んでるだけで住民税っていう税金かかるねんて。税金って消費税だけやと思ってた。税金のこと知ってるなんてすごすぎやな、俺ぜんぜんわからん」

え、あ、うん……うーん？？？いや、それって西園寺的には知ってて当たり前のことやと思うんやけど？あれ？？知らないものなの？？？実は西園寺が賢い女性だったりするの？？？教えて偉い人！

西園寺も賢い女性！？

Y氏は喜々として話しているけれど、男女ともに同意する声はなし。皆さん、黙々と食事をしてその場をしのいでいます。西園寺もどう反応すればいいのかわからないので、お酒をグイーッと飲んで知らんふりをしました。

「お、西園寺さんけっこう飲むね！」

Y氏、なぜか西園寺の飲みっぷりに反応。

「あ、お酒は弱いんですけれど、まぁたまにはね……。あまり飲むと肝臓に負担かかるだろうから、もうソフトドリンクに切り替える予定です」

「え！お酒を飲み過ぎると肝臓に負担がかかるの？すごい、西園寺さんって賢いんやね！！」

えぇっ！？西園寺、まさかの賢い人認定！？？？いやいや、お酒が肝臓に負担をかけるって、子どもや下戸はともかくお酒を飲む人なら知っているもんやと思うんやけど。

これをきっかけに、Y氏は西園寺にやたら話しかけてくるようになり、「企業宛の手紙は宛先に御中をつける」「”進学校”は”進学校”という名前の高校ではない」など、西園寺の素晴らしい知識（？）にY氏は感激しておりました。

人生でこれほど褒められたことはあるやろうか？と思うくらい、Y氏からさんざん褒められました。もう、Y氏は西園寺を大絶賛です。「西園寺さんみたいな女性が彼女なら自慢できる！」「西園寺さんのような彼女がほしい」なんてことまで言われています。

あぁ、褒められているのに……褒められているのに、なんだか微妙な気分！ちっともうれしくない！Y氏は心から賛辞を送ってくれているというのに！

西園寺はしっかりした賢い女性になりたいです。だから人からそう思われるのは素直にうれしい。でも、この程度ではしっかりした賢い女性ではないのです。Y氏からしたら賢い女性かもしれへんけど！西園寺的にはあかん！

「しっかり」「賢い」も人それぞれの基準があるんだな、なんてことを考えさせられた日なのでした。

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