30代独身女性の未婚率が多い原因と積極的に結婚する気になれない理由
独身女性 の晩婚化が進み、昨今では「選択的未婚」といった言葉も生まれています。
なぜ結婚できないのか、頭を抱えている女性も多いのではないでしょうか。今回は、日本の初婚年齢の統計や「独身女性」が結婚できない原因について詳しく紹介します。
平均初婚年齢の推移
平成27年に実施した厚生労働省の人口動態統計月報年計調査によると婚姻件数は60万5096組でした。
平均初婚年齢については、平成27年では29.4歳でした。グラフが示しているとおり、婚姻件数は減少傾向にあります。
妻 | 夫 | |
平成7年 | 26.3 | 28.5 |
平成17年 | 28.0 | 29.8 |
平成23年 | 29.0 | 30.7 |
平成24年 | 29.2 | 30.8 |
平成25年 | 29.3 | 30.9 |
平成26年 | 29.4 | 31.1 |
平成27年 | 29.4 | 31.1 |
都道府県別の平均初婚年齢ランキング
同調査では都道府県別の平均初婚年齢も公表されています。全国で最も平均初婚年齢が若い県は福島県で28.6歳、一方、最も遅い平均初婚年齢は東京都で30.5歳でした。
ランク | 都道府県 | 妻 | 夫 |
全国 | 29.4 | 31.1 | |
1位 | 福島 | 28.6 | 30.3 |
2位 | 山口 | 28.6 | 30.1 |
3位 | 岐阜 | 28.7 | 30.6 |
4位 | 和歌山 | 28.7 | 30.2 |
5位 | 愛媛 | 28.7 | 30.2 |
6位 | 宮崎 | 28.7 | 29.9 |
7位 | 山形 | 28.8 | 30.6 |
8位 | 岡山 | 28.8 | 30.2 |
9位 | 青森 | 28.9 | 30.6 |
10位 | 福井 | 28.9 | 30.6 |
11位 | 三重 | 28.9 | 30.7 |
12位 | 広島 | 28.9 | 30.3 |
13位 | 香川 | 28.9 | 30.2 |
14位 | 佐賀 | 28.9 | 30.2 |
15位 | 岩手 | 29.0 | 30.9 |
16位 | 愛知 | 29.0 | 30.8 |
17位 | 鳥取 | 29.0 | 30.8 |
18位 | 徳島 | 29.0 | 30.6 |
19位 | 熊本 | 29.0 | 30.3 |
20位 | 大分 | 29.0 | 30.3 |
21位 | 鹿児島 | 29.0 | 30.4 |
22位 | 沖縄 | 29.0 | 30.3 |
23位 | 茨城 | 29.1 | 30.8 |
24位 | 栃木 | 29.1 | 30.9 |
25位 | 富山 | 29.1 | 30.8 |
26位 | 石川 | 29.1 | 30.7 |
27位 | 滋賀 | 29.1 | 30.7 |
28位 | 島根 | 29.1 | 30.4 |
29位 | 長崎 | 29.1 | 30.3 |
30位 | 群馬 | 29.2 | 31.0 |
31位 | 静岡 | 29.2 | 31.0 |
32位 | 北海道 | 29.3 | 30.7 |
33位 | 宮城 | 29.3 | 30.8 |
34位 | 秋田 | 29.3 | 30.8 |
35位 | 新潟 | 29.3 | 30.8 |
36位 | 山梨 | 29.3 | 31.3 |
37位 | 兵庫 | 29.3 | 30.8 |
38位 | 奈良 | 29.4 | 31.0 |
39位 | 福岡 | 29.4 | 30.7 |
40位 | 長野 | 29.5 | 31.3 |
41位 | 埼玉 | 29.6 | 31.5 |
42位 | 千葉 | 29.6 | 31.5 |
43位 | 大阪 | 29.6 | 31.1 |
44位 | 京 都 | 29.7 | 31.3 |
45位 | 高知 | 29.7 | 31.3 |
46位 | 神奈川 | 30.1 | 31.9 |
47位 | 東京 | 30.5 | 32.4 |
独身女性の未婚率はどのくらい?
次に生涯未婚率について話を進めます。国税調査によると、独身女性 の割合は以下のとおりです。
30歳から35歳 -未婚率約30%
35歳から39歳 -未婚率約20%
40から45歳 -未婚率約13%
全体 -生涯未婚率約10.6%
近年では、おひとりさまと言う言葉や結婚願望が薄くなっている女性が増えてきたため、また結婚や出産したら仕事が出来なくなる。という事で結婚しない女性が増えています。
独身女性が結婚できない12の理由とは?
次に独身女性が結婚できない大きな理由を12個紹介します。
「相手はすぐに見つかるから、結婚はまだ早いと過信している」
独身女性の中には、会社にいる独身女性の上司を見て、「私にはまだ結婚は早い。」と思っている人も多いのではないでしょうか。
そう思っていると、結婚できるチャンスが来ても自ら逃がしてしまうことになってしまいます。独身女性からはこんな意見もありました。
「(独身女性が30代であれば)『早い』ということはないはずですが、私のように20代は遅くていいと余裕をかましている人が多いのではないでしょうか。早めに結婚したら、独身とは違う幸せが待ってるんですよ!長い目で見て、二人でつくっていく幸せもあるんですよ!」(N子/22歳)
「数年以内に結婚!という漠然とした目標しかない」
結婚はまだ早い。とは思ってないものの「数年以内には結婚したい」という漠然とした考えを持ってないですか?
「独身女性の皆さんって『2020年の東京オリンピックまでに結婚したい』ってよくおっしゃいますよね?あれ、本当に意味がわからない。〇年後までにって考えるのって結局後回しにしているだけじゃないですか?早めに行動しないと!それにもう4年しかないこと忘れてませんか?」(M子/事務職)
またもや鋭いご指摘。確かに独身女性は、「4年後一人でビール飲みながらワンルームでオリンピック観戦なんて無理」「下手したら実家で観ることになる!」と叫んでいます。まさにおっしゃる通り。
ひとまず、千里の道も一歩から。結婚から逆算して行動しなければいけないものなのです。
人生で成功している人は、将来の目標を立てて、現在は何をすべきかを考えて具体的な行動をしています。
「出会いがないと嘆くだけで行動しない」
チャンスがあれば、出会いがあればいつでも私は結婚する気はあります。という女性も多いのではないでしょうか。
そんな方にはこんな意見がありました。
「出会いがないって言いますけど、それ、当たり前ですよね?毎日会社と家を往復しているだけで、勝手にあっちから出会いが転がってくることなんてないと思いますけど……。それに、働きはじめたら社内外でもたくさんの人と出会ってますよね?そういう日々の出会いを無視して『出会いがない』って言うのは違うと思います」(N子/営業職)
出会いがない独身女性に共通しているのは、恋愛を求めていないような生活をしておいて出会いを渇望していること。
それでは出会うわけなんてない。そして、「動くのはめんどくさい」と言う常套句。
もしかしたら、現実から逃げているかもしれません。
「独身女性は運命的な出会いにこだわる」
出会うために、合コンや飲み会などには積極的に顔を出すものの、「どこかに運命の男性が待っててくれるはず」なんて思っていませんか?
「条件がぴったり当てはまる運命の相手を見つけるって考えよりは『この人と暮らしたい』『この人となら苦労を共にできる』みたいな感覚を大事にするべきだと思います。その方がより選択肢が広がってくると思いますし」(S美/主婦)
相手に全てを求めて、自分でまるで努力しないのは全くの検討違いだと女子大生。とにかく行動するべきですが、新しい出会いが全てではありません。
以前から交流があって疎遠になった相手でも、一度持ったつながりは大切にするようにしたら、その相手を見る目も変わるかもしれません。
「焦る気持ちから相手探しを始める」
「よく『周りがみんな結婚しちゃったから焦るわ~』とおっしゃってるのを耳にしますが、それって周りと比べるものなんでしょうか?周りの友人が結婚したから私も、という考え方では上手くいくものも上手くいかなくなるような……。よそはよそ。比べる必要がなんてないと思います」(N子/経理)
実際SNSで結婚報告を見かけたり、結婚式の招待状が届いたら焦ってしまうのが独身女性の悲しき本音ではないでしょうか。
周りと比べ結婚に焦ってしまうと、本質を見失うことにもなりかねず本末転倒。自分がなぜ結婚したいのか、よくよく考えてみましょう。
「理想は普通の人なのに、そのハードルがめっちゃ高い」
「30代の独身女性が、相手男性の条件としてよく挙げている『年収600万円』って働いている男性全体の5%しかいないんですよ。それでさらに30代で、独身で、っていったらそれこそ天文学的な数字になっちゃいますって!」(S美)
年収600万円の壁は高いと言われていますが、独身女性は結婚相手の条件を平均よりも高く設定していることがほとんど。
「容姿」「性格」「学歴」「仕事」「収入」……個人を表すステータスには様々ありますが、まず、自分の求めているレベルが世の中でどの程度に位置しているのかをきちんと考えましょう。
「収入も貯蓄もあって自活できている」
独身の女性は、自らも仕事をしていることが大半なので収入があり、またしっかりと貯金をしている人が多いのが現状です。
30代の平均年収は250万円~350万円が平均的ですが、それだけあれば都内でも十分一人暮らしが出来る収入です。
そのために、結婚すると自分の自由に使えるお金が減ってしまう。仕事を辞めることになったら、旦那の年収だけで生活することを考えると相手がいない。と言う状況になってしまいます。
また、毎月計画的に貯金する女性が多いために貯金もあり、結婚しないと生活できない。と言う不自由が無いために結婚が遠のきやすい状況です。
「プライドが高く妥協を許さない」
自分では気が付いてなくても、いつのまにか結婚に対してのプライドが高くなっているかも?
「ただでさえ相手に求める条件が高いんですよね、それなのにプライドが高くて、相手に対して妥協できないのはちょっと……何様?って思われてしまいますよ(苦笑)」(M子/営業事務)
妥協ができないということは「相手を上から見ている」というようにも捉えることができてしまいます。
たしかに、自分を棚に上げて男性にいちゃもんばかり付けてしまうのは、結婚を遠ざけているとも言えそうですね。
「趣味を過ごす時間で満足している」
特に彼氏がいない人や、一人暮らしが長い人には多いのではないでしょうか?
「独身女性って、趣味を大事にしすぎじゃないですか。あと、一人の時間。たしかに結婚したら一人の時間は減りますけれど、その中で楽しむこともできますよね?」(Y子/販売員)
一人での時間はとても気楽で、自分の思うがままに過ごせるのでとても充実します。しかし、人と接しない趣味を優先するよりも、長い目で見て結婚を優先するべきなのか……。とにかくここに疑問をもったようです。
「おひとりさま」と言う言葉に代表されるように近年では、ひとりでいる時間の方が、リラックスできる。
色々なことが出来るという人も増えています。
ただ、おひとりさまに慣れてしまうと、パートナーを作る努力を忘れ、自分ひとりの時間で十分だと思って婚活をしなくなったりします。
「結局、まだ色々な男性と遊びたい」
「特定の男性一人に絞らない生活に満足しているとおっしゃっている女性もいますけれど、それだと本命男性に嫌われちゃいますよ!それに『遊びたい!』って言う男性と付き合いたいですか?」(N子/事務)
いろいろな男性からチヤホヤされる「モテ女子」にありがちなのがこのパターンだそう。独身という立場を利用して自由に立ち回れる今の生活を最高と考えて「まだ遊びたい!」と思ってしまうと、婚期を逃してしまうことになってしまうかもしれません。
「友だちを増やしたがらない」
男性との出会いだけではなく、女性同士の新しい出会いも大事です。
「ずーっと中高の女友だちと遊んでいたり、数名の友人とばかり飲んでいたりする女性。絶対、結婚に向いてませんよ。だって、結婚したら親戚同士のお付き合いとかあるんですよ?嫌だなと感じる人と家族になるかもしれないんですよ?自分に都合のいい人だけつるんでいたら、絶対後悔しますよ」(N子/事務)
同年代や独身仲間の気が合う人とはよく遊ぶのに、そのくせ新しい関係作りが苦手な人はよく見かけます。
これからの出会いも含め、しっかりと他人と関係を気づけるようになることが結婚への近道です。
「家族愛で満たされている」
「いや、家族仲がいいのはとても良いことだと思いますよ。でも、旅行も買い物も、素敵なディナーも家族で楽しめちゃったら……それは彼氏を作りたくなくなっちゃいません?寂しさを感じる機会がないと、彼氏うぃつくる必要性も感じられませんよね」(M子)
両親はいわば、最大の理解者であり、味方。そこに頼ってしまっていては、結婚はおろか、実家という温室からも抜け出せないかもしれません。自分の家族だけではなく、相手のご家族のことを大事にできますか?ここは自分にむち打って、「寂しい」という感覚を思い出した方がよさそうです。
独身女性は目先のことしか考えておらず、新たな関係を築くのが苦手なのかも。まずは、「条件」でがんじがらめになった自分を解放して、「出会い」という縁を大事にしていくことが結婚への道に繋がるかもしれませんね。
独身女性だからこそ、将来プランを明確にすべき
女性は男性と違い、基本的に将来を見据えて過ごす傾向があるようです。30代独身の男女別の貯金額でも、はっきりとその違いが表れています。
30代男性の平均貯蓄額が300万円程度に対して、30代独身女性の平均貯蓄額は500万円程と男女の差が大きく見られます。
家庭を持つにしても独身のままにしても、人に頼らない強い女性の考え方が貯蓄額となって表れているのではないでしょうか。
では、将来を見据えているのであれば、保険に関して女性はどのように考えているのでしょう。
20~30代独身女性で最も多く加入している保険は、生命保険ではなく医療保険・入院保険となっています。
独身女性にとって自分が死んだ後よりも、生きている間の自分の生活に支障をきたすことの方に不安を感じているようです。
続いて独身女性が多く加入している保険が、終身保険となっています。普通は死亡保障を目的に加入するのですが、独身女性の考えとしては、加入し続けたことによる解約返戻金をも目的としていると言えます。
保険も貯金的感覚で捉えているところもまた、将来を見据えた賢い女性の考え方なのではないでしょうか。独身女性ならでは、とも言えますね。