【毒舌独女】ベスト&ワースト出演者を発表!毒舌独女の見た第63回NHK紅白歌合戦
現在、人気があり、CDも売れているのは、AKB48と嵐だ。
それは理解している。
が、冠番組でもない紅白歌合戦に出ずっぱりなのは、私的にいただけない。
AKB48、オマエらのコトだ!
本出番以外に、五木ひろしのバックコーラス、伍代夏子のバックダンス、『歌で会いたい。』ドリームステージに出演。
出過ぎやろ!
上手くその場を盛り上げる力があるのなら、まだ良い。
しかし、全てにおいて、グダグダ。
特に、五木ひろしのバックコーラスにおいては、まるで場末のキャバレーで一人の金持ち客にたかるホステス集団のようだった。
前田敦子が加入していた頃は、ここまで下品でなかったように思える。
ブッチギリで、AKB48がワースト1である。
一方、姉妹グループのSKE48は大健闘。
フレッシュ溢れる舞台に、青春を感じた。
ももいろクローバーZも良かった。
どこが良かったかを語り始めると3時間ぐらいかかってしまうので、割愛。
他、意外に良かった出演者は、三代目J Soul Brothers。
歌唱もパフォーマンスも安定していて、エイベックス勢の中で断トツの上手さだった。
というか、他のエイベックス勢が酷い。
・浜崎あゆみ:声の伸びも艶も消えている。パフォーマンスも劣化。
・倖田來未:衣装に品が無い。歌いだし等、いくつかミス。
・EXILE:ホスト風ボーカル(TAKAHIRO)がやる気なさそうに見えて、不快。
・AAA:空元気がイタい。
イタいといえば、NHKに小林幸子の身代わりド派手メガ衣装をさせられた、水森かおり。
ちょうちん袖のピンクドレスで、演歌を熱唱。
曲が盛り上がるごとに、巨大化していく仕組み。
シャキーン!と変身完了すると、昔、テレビの上に乗っていたフランス人形のようなシルエットに。
でも、本体は水森かおり39歳。
中途半端なババアのお姫様姿は、恐怖でしかない。
自重しろ。
さて、悪口はここらでお休みにして、ベスト1の発表。
私の中では、文句なしで、美輪明宏の『ヨイトマケの唄』だ。
歌を含め、「芸」とは、観客の魂を震わせるものであると、多くの人に知らしめた。
技術と心が合わさってこそ、初めて胸を打つ。
美輪は戦中・戦後の貧しい時代を知る、生き証人。
また、長崎原爆も体験している。
この紅白のステージで美輪は、現代を生きる人に、「ヨイトマケ」という掛け声が、今の日本を作ったと教えた。
私はこれに加えて、「あなた達も、頑張りなさい」と励まされたように感じた。
不況に政権交代、領土問題など、不安定な日本社会。
今こそ再び、「ヨイトマケ」の精神が必要なのではないだろうか。
近年稀を見る、NHKのナイスチョイスであった。
まぁ、ナイスチョイスは、美輪明宏ぐらいかな。
大トリにSMAPを選んでいるぐらいだから。
彼らの登場時の立ち姿には、カリスマ性があった。
けど、歌い始めたらズコー。
曲自体は良いのにね。
私はSMAPが嫌いなのではない。
どちらかというと、好きな方だ。
その好きな部類の視聴者にとって、ズコーなパフォーマンスは残念としか言い様がない。
元々、歌が上手いグループでなかった上に、近年は歌唱力を要するメッセージ性の高い楽曲ばかりリリースしている。
何かもー、ちぐはぐで、見ていて辛い。
そろそろSMAPは、紅白を「勇退」すべき時期が訪れている。
比較的、甘い点を付ける私のような視聴者が「勇退」を勧めている内に、引いた方が絶対に良い。
NHKもSMAPを国民的スターと大切にするのであれば、酷い使い方をしてやってくれるな。
聴く方にとっても、舞台に立つ本人たちにとっても、罰ゲームでしかない。
一年の締めくくりには、上手い人の曲が聴きたいんだ。
頼むよ、NHK。
コラムニスト/コンテンツライター
広島県安芸郡出身、大阪府高槻市在住。恋愛記事から豆知識、果てはビジネス文書まで幅広く執筆するライター。古典芸能に携わっていた経験もあり、日本文化について少し詳しい。文芸春秋『週刊文春』に載せてもらえたのが人生の自慢。
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