ナニワ娘の婚活奮闘記~こんな男との焼肉は絶対行きたくない!~
どうも、西園寺 愛です。肉ならなんでもいいというアバウトさをもつナニワの女・三十路の独身。美味しければなんでもええんやで!
今回は合コンで知り合ったH氏(運送/36歳/年収600万)のお話です。
たまには焼肉デートもええな!
H氏と焼肉デートをすることになったきっかけは、合コンで知り合ったときの会話です。合コンのコース料理でガーリックステーキが登場し、そこからお肉の話で盛り上がりました。
クマのような体型をしているH氏。見るからにお肉が好きそうだと思っていたら、やっぱりお肉が好きとのこと!せっかくなので「今度おいしい焼肉のお店とか連れてってください」と言ってみたら、その場でデートの約束が決まりました!
このときの合コンは正直はずれ(イケメンや高収入がいない……)だと思っていましたが、デートの約束ができたのなら悪くないやんね?H氏の見た目は残念やけれど、まぁむちゃくちゃ悪いってわけでもないし!
焼肉デートなら、臭い対策も含めると気合を入れたオシャレは必要なし。気軽なデートができそうやで!
肉を焼く、ただそれだけなのに……
デート場所は大阪・道頓堀にある焼肉専門店です。H氏がこのお店を指定してきたので、きっと美味しいのでしょう!しかも食べ放題で2,980円ぽっきり!西園寺もH氏もお酒をほとんど飲まないので、一人4,000円もあれば十分楽しめるお得なデートです。
夜6時。先にお店に入って待っていると、スーツ姿のH氏がやってきました。仕事帰りと聞いていましたが、スーツ姿で焼肉っていいのでしょうか。まぁ人のことやからええけどさ。
H氏が着席したのとほぼ同時に、お肉の盛り合わせが届きました。さぁ西園寺の腕の見せどころです!早速お肉を焼こうとしたところ……。
「あ、待って!カルビが最初はダメだよ。脂身が多いからね。まずは赤身が多くタレのないものから焼こう。あとで焼くお肉のためにも、網を汚さないようにすることがポイントやで」
……正直どうでもええわ。という本音を隠しつつ、西園寺は「さすがー」「知らなかったー」「すごーい」などの言葉を連発し、H氏から繰り広げられる焼き方の指示に従って焼いていきました。
美味しければなんでもええやん!
お肉が焼きあがる前に、西園寺が持っていたお肉用のトングはH氏の手に渡りました。どうやら自分でベストな焼き方をしたいようです。まぁね、こだわりがあるなら自分のこだわりで焼くのが一番です。西園寺は早くカルビを焼きたい!(H氏のこだわりにより、まだ未着手)
「さぁ西園寺さん、焼けたよ。どうぞ」。どの部位かわかりませんが、H氏が丹精込めて焼いたお肉が西園寺の皿に入れられました。
うーん、親切なことなんでしょうけれど、勝手に入れられるのはちょっと困るで。いらん部位のときもあるし!
とはいえ無下にもできず。早速いただこうと思い、お店おすすめのタレに手を伸ばしたところ、H氏が慌てた様子で「ダメ!」と言いました。
「ダメだよ西園寺さん!お肉のうま味を楽しむなら、味の濃いタレなんて使っちゃいけない。使うなら塩やで。素材の味を活かしてくれるから。絶対に塩で食べて」
めちゃくちゃドヤ顔のH氏。そんな風に言われてしまうと、塩で食べるしかありません。いえ別に塩が嫌なわけじゃないです。塩でもおいしい。でも、食べ方は好きにさせてほしい!マナー違反とか周囲を不快にさせているとかじゃないんだから!タレも味わいたいんや!!
このようなことが延々起こり、鍋奉行ならぬ焼肉奉行なH氏のこだわりの強さに圧倒され続け、焼肉を満喫することができませんでした。
おいしいことはおいしかったけれど、ぜんぜん満たされへん!そして割り勘やったのも微妙や!自分でお金払うなら好きに食べさせろ!
H氏は、おいしく焼肉を食べようとしただけ。それはよくわかります。でも、H氏の親切は余計なお世話です。西園寺も、親切なふりをして自分のこだわりを押し付けないようにしようと思いました。
三十路のフリーライター。大阪人。彼氏いない歴=年齢で、「初カレとの結婚」を目標に日々婚活に奮闘中。関ジャニ安田の大ファン。相手は、できれば安田くんみたいな人が良いと思っている。
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