【三十路と婚活】こんな婚活パーティーに行ってみた~お寺婚編~
馬場です。いい加減、独身を卒業したい永遠の三十路です。
前回、ライターのおおしまさんとバスツアー婚活に参戦。しかし、心身共に疲労して惨敗でした。この状況をリセットするべく、懲りない馬場はまた婚活イベントに行ってきました。
お寺婚活 in 中央区
多くの婚活パーティが乱立している今、満席続出のイベントがあるのをご存知ですか?それがお寺婚。「寺コン」とも言われており、その名の通りお寺で座禅をしたり、写経をしたり、僧侶のありがた~い法話を聞いたりする婚活パーティだそうです。
確かに結婚は「ご縁」。下界から離れた場所ならシックスセンスも敏感になり、ビビッと感じる人に巡り合いそうです。神様、仏様、ご先祖様にもすがりたい馬場としては、ワンアンドオンリーな婚活。同時に、雑念と煩悩に満ちた心に「喝!」を入れてもらえるなら、婚活もうまくいきそうです。
当日 ~夜の帳が下りた、都内のお寺~
今回の会場は、参拝時間が終わったお寺です。お参りを終えた人がパラパラと帰る波を逆走し、馬場は会場へイン。
受付では僧侶が鎮座し、落ち着いた様子で参加費を徴収しています。馬場の番になり、名前と身分証明書を提示すると「参加費3,000円をお納めください」と言われました。「寺かよ!」と思いましたが、
そうです、ここは「寺」です。
なるほど~なんて妙に納得しながら、ご本尊がいらっしゃる館内へ。中には参加者の男女が20人ほどがご本尊の前にある椅子に座っており、お寺婚のスタートを待っていました。
そしてオンタイムでスタート。こぎれいで真面目そうな僧侶が、人懐っこい笑顔を浮かべながら登場しました。彼が本日の司会進行を務めるようです。
「えー……今日はお寺で婚活ということで、皆さん緊張されているかと思います。ここで、ご縁についてお話を。
ご縁とは、人、モノ、出来事など、全てのめぐり合わせのことでもあります。作為的なものではないご縁を、今日感じていただけたら幸いです」
ご縁にすがる男女を前に、淡々と話す僧侶。今までの婚活パーティとは違うテンションに、神妙な気持ちになりました。いやマジで、今日こそよろしくお願いしますよ、神様仏様!!
今日のイベントは、グループに分かれてお寺を見学した後に懇親会という流れ。普段は開放されていない場所に、僧侶の解説付きで入れちゃうというお得パックです。歴史や伝統が好きな馬場にとっては、なかなかレアな体験になりそう。
各ポイントには僧侶がおり、お寺の起源、ご本尊のことを中心に丁寧に解説。途中でメンバーチェンジを行いながら、1時間ほどかけて見学しました。その内容があまりにも興味深過ぎて、メンズチェックを失念。嗚呼、またイベントに夢中になってしまった……こんな馬場に喝!
後半は懇親会です。広い応接間のような場所に移動し、改めて参加者をざっと確認してみました。女性陣は、可愛い人、キレイな人、オシャレな人が多い印象です。しかし一方の男性陣を見てみると、パッとしません。今日のご縁に一抹の不安を抱きましたが、話せばビビッと来る人がいるかもしれませんから、希望はあるはずです。
まず一人目は、出版関係勤務のチビ。彼が口を開けるたびに酒臭く、会話どころではありませんでした。
二人目は、投資会社に勤めるデブ。彼が話すたびに強烈なタバコ臭がし、呼吸困難に。
そして三人目は、「僕たち、コートの色が同じですね」と話しかけてきたハゲ。彼は恐ろしい体臭を放ち、バイオハザード発令寸前になりました。
チビ、デブ、ハゲ、さらに「クセェ」という要素を備えたキモメン・トリプルスリーと対峙した馬場は、神様に問いました。
これが、私の「ご縁」ですか?
数多の婚活とデートを経て、自分の至らぬ点をごまんと見てきたつもりです。男性に全く問題がなかったとは言えませんが、馬場にも思いやりや寛容さが足りなかったと反省してきました。そう、馬場は改心したのです。それなのに、それなのに……
これが、私の「ご縁」ですか?
仏様に呼びかけても、そう簡単に答えを授けてはくれないようです。
目の前の男性に早々に見切りをつけ、ひたすら神様仏様との心の対話を求めた結果、懇親会30分のうち25分を一人で過ごしてしまいました。別に後悔していません、ただただ無念なだけです。
そして最後に、僧侶から「今日も良いご縁があったことでしょう。良縁かどうかを決めるのは、あなたの心です」というありがたいお言葉が。
馬場の心は、本日のご縁を「ザコ縁」と認定いたしました。
南無阿弥陀仏!
アラサーど真ん中の三十路独女。「東京独女スタイル」編集部で、結婚できる女になるべく日々奮闘中。2015年3月からスタートさせた婚活連載「三十路と婚活」は、1年4ヶ月後に彼氏ゲットという形で幕を下ろしました。電子書籍も出しちゃってます。
週に1回、婚活映画評論家・バーバラ馬場に変身する。
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