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国の婚活支援情報が独身の耳に入ってこない件【東のEditor’s EYE】

哀愁ある花嫁

先日、政府は各府省の予算に無駄がないかを検討する「行政事業レビュー」の公開検証を実施しました。そこで、若者の 婚活 ・結婚支援を行う「 婚活 サポーター」育成事業などについて、「国の税金を使ってやることなのか」といった指摘が相次いだ、というニュースが飛び込んできました。

ところで国の 婚活 支援って……何してるの?

これに対し、ネット上の意見を見ても「たしかに税金の無駄遣い」「そんなことじゃなく、子育て支援にまわして!」などと、どうも受け入れられていないことを知りました。独身の筆者からすれば「独身に対する風当たりが強い世の中だなあ。それでも予算を組んでくれた政府のみなさんありがとう」という気分なのですが。

とはいえ国が予算を組んで「婚活支援をしているらしい」のですが、具体的に何をしている聞いたことのある人、そしてその恩恵を受けて見事結婚した女子はどれほどいるのでしょうか。我々も、独身女性向けメディアの「DOKUJO」なのですが、何をしているかの情報が編集部に入って来ません。

別のアラサー女性に聞いてみても「国が婚活パーティーとか主催してるんじゃないすか~?」となんとなく答える人ばかり。一体、何をやってるんだろう……。具体的に何をしているのか独身者は知らないなんて、これこそ大きな問題ではないでしょうか。

婚活 サポーターって……どこにいるんだろう

さて具体的に国が支援してくれることを、さくっとインターネットで調べてみました。すると、たとえば「婚活サポーター」(簡単にいうと地域公認のお見合いを持ってくるお節介オバサン、またはオジサン)の育成。(これまで一度も出会ったことがないけど)

そして「婚活・お見合いパーティー」の開催です。これについては去年も「税金使って飲み食いさせるな」と国民のみなさまより不満が噴出して少し話題になりました。 (記事参照)

そして調べていくと、各都道府県ごとに婚活支援の情報サイトがあるのを知りました。へえ~知らなかった!って、認知されていないこと、大問題でしょ……と、モヤモヤがつのります。

で、肝心の東京都は何をしているの?

そして、もっとも結婚していない独身者が多いであろう東京。この東京都の婚活支援サイトはどんなものだろう~と調べてみると、なんと衝撃。「都が主催するサービスはありません(各市区町村単位でそれぞれ実施)」とのこと……!ええ~!

「おい日本の首都、東京都よ!お前がやらずにどこがやる!?見本見せてみろ」と鼻息を荒げるのは筆者だけではないはず。理由としては「東京には民間の婚活サービスがありすぎる」とのことなのですが、民間よりも東京都の本気を見たいところです。民間って高いし。

出会いが多ければいいってもんじゃない

そもそも「婚活=出会いを増やせばいい」と考えがちなのですが、それは大きな間違いです。たしかに出会いがない人たちの支援は誠にありがたいことなのですが、もっと問題は根深いところあります。それは独身者の結婚に対するイメージです。

ただでさえ、生涯未婚を選択する人が増え「結婚はコスパが悪い」とまで言われている世の中ですから、まずは「結婚のイメージアップ」を政府主導でやるべきなのでは。たとえばテレビCMをバンバン打っていくなど。(しかし若者のテレビ離れという問題が立ちはだかる)

ちなみに内閣府が2014年に発表した報告書によると、「未婚・晩婚が増えている理由」に未婚女性は「独身の自由さや気楽さを失いたくないから」と回答した人が最多。まずは独身時代に別れを告げて「結婚したい独身を増やす」ことが国の支援事業の第一項目ではないでしょうか。

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東 香名子

コラムニスト。東京独女スタイル編集長を歴任。1983年生まれ。独身女性の視点から、恋やライフスタイルを分析したジャーナリスティックなコラムを得意とする。雑誌「デートスペシャルなび」で連載中。テレビ、雑誌、ラジオ等各方面で活躍中。電子書籍「モテる!ソーシャル恋愛術」「ここで差がつく街コンテクニック」等。趣味は鉄道。

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