【毒舌独女】今年も紅白が楽しみデース
『第62回NHK紅白歌合戦』の出場者が発表された。
五十音順に並べられた表を眺めて、思う。
毎年のコトながら無難なラインナップだなぁ、と。
その中で異彩を放っているのが、神田沙也加。
彼女の歌手としての実績は皆無に近い。
なのに、日本のミュージシャンであれば一度は目指す『紅白歌合戦』に初参戦。
母親である松田聖子とデュエット予定らしいが、親の七光りで出場とは如何なものか。
あー、ゲンナリ。 親さえ有名人であれば、何とか成るってお手本みたいなモンじゃん。
松田聖子のオマケで出るのに、神田沙也加の実績に紅白出場が加わるんだよ。
これって、どう思う?
彼女の出場というだけで、「大晦日は紅白を見よう!」という気がかなり失せた。
あと、ジャニーズのちっちゃいグループ・NYCも、かなりどーだっていい。
大して歌は上手くないし、パフォーマンスに光るものがあるというワケでもない。
NHKアニメ『忍たま乱太郎』のテーマ曲を歌ったという繫がりだけで、3回目の出場。
彼らの出演時間は、トレイタイムに決定である。
大体、ジャニーズのグループ、出過ぎ。
御大SMAPにTOKIO、嵐にNYCの4組。
嵐オシで行くなら、他のグループは引っ込めちゃった方が目立つんじゃないかしら。
けどなぁ、TOKIOは外せないんだよなぁ。
日本テレビのバラエティ『ザ!鉄腕!ダッシュ!!』で、中高年に人気だから。
TOKIOはポップス枠というより、演歌枠と言った方がしっくりくるかもね。
今年は復興枠というものもあり、猪苗代湖ズというバンドが初出場をする。
誰やねん?
ググって納得。
ミュージシャンの福島県人会とのコト。
当日、『I love you & I need you ふくしま』をご披露いただける。
この曲の売り上げは、全額、福島県災害対策本部に義援金として寄付されている。
故郷を愛する気持ちで作られた曲。
さぞかし素晴らしい曲なのだろうと歌詞を読む。
ふ…。
やっつけ感がたっぷりだ…。
震災直後に発表されただけあるよ。
曲もYouTubeで聴いたけど、「ふくしま」がテーマじゃなくても良い感じ。
参加しているミュージシャンが好きじゃないと買わないし、ダウンロードもしないね。
こんなコトを書いたら、私は嫌われちゃうなー。
でも、良いモノは良いと言うし、イマイチなモノはイマイチと言うのが私のスタイル。
復興がテーマになっているなら、オールオッケーな風潮は嫌い。
何もしないよりかは、マシだけどさ。
だったら、被災地出身の歌手がガッツリ良い曲を地元からライブ映像を配信する方が、地域の活性化になる。
その点、福島県出身の西田敏行と、岩手県出身の千昌夫に期待が寄せられる。
借金大王の千昌夫は、関与するホテルが津波にさらわれて、また借金が増えただろうに、ギャラの少ないNHKに出演。
本番では、陸前高田で奇跡的に残った一本松をモチーフにした『いっぽんの松』を、一本松の隣で熱唱してくれる筈。
歌詞は勇気が沸いてくる、良いものだ。
復興の曲ってコレだよ!といったモノ。
楽しみ。
他に楽しみって、何かあるかなぁ。
あー、NHKに似つかわしくない椎名林檎が、どんな演出で『カーネーション』を歌い上げるかは楽しみ。
去年の川中美幸みたいに、泥臭いモロ朝ドラ!な演出だったら面白いなぁ。
黒歴史になっちゃうぐらいの。
それだけじゃなく、応援合戦に椎名林檎が仮装して出てくれた日にゃあ、安酒がガンガン進む。
うん、これを一番の楽しみにしよう。
…他人の黒歴史を楽しみにしないと、今年の大晦日は過ごせないよ。
婚約は破棄され、去年は生きていた母は他界し、父と二人きりの大晦日。
呑まんとやってられんわっ!
『第62回NHK紅白歌合戦』は12月31日午後7時15分から、NHK総合で放映される。
コラムニスト/コンテンツライター
広島県安芸郡出身、大阪府高槻市在住。恋愛記事から豆知識、果てはビジネス文書まで幅広く執筆するライター。古典芸能に携わっていた経験もあり、日本文化について少し詳しい。文芸春秋『週刊文春』に載せてもらえたのが人生の自慢。
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