断捨離と仏教の意外な関係!人生を豊かにする4つの教え
大ブームを巻き起こした「断捨離」ですが、実は仏教の教えと密接な関係があります。
ミニマリストのようにモノをひたすら捨てる行為と考えがちですが、自分自身の精神的な面と向き合う行為でもあるからです。
さらに自分を見つめ直し、人間関係や心理面を整えることで人生が豊かになる効果も!
また、きちんと意味を知ることでやみくもにモノだけを捨て続けて大失敗なんてこともありません。
そこで今回は、仏教と断捨離の意外な結びつきと、仏教的視点からその真意を紐解きます。
仕事や恋愛、人間関係などでお悩みの方はぜひ参考にしてください。
Contents
仏教と断捨離の結びつきとは?
断捨離とは考案者のやましたひでこさんが、断ち切る行の「断業」、捨てる行の「捨業」、離れる行の「離行」という3つの行から考えだし、商標登録されている言葉です。
これらはやましたさんが学生時代にヨガ道場に入門し、学んだヨガの基礎となる教えでした。
そんなヨガは歴史が古く、仏教の礎となる考え方でもあります。
実際に古来から仏教の修行では、欲望を捨て去り、俗世を離れ、肉や魚を断ち切ります。
そんな教えを現代風にアレンジし、分かりやすくしたのが断捨離なのです。
断捨離の考案者自身も仏教的教えで人生が変わった!
実は著者であるやましたひでこさん自身も、そんな仏教的教えに救われた1人です。
物を溜め込む母親に対して毒親視するような感情が、断行・捨行・離行を行うことによって改善したと語っています。
また、日本の伝統的な「もったいない」精神が行き過ぎると、知らず知らずのうちに大きな重荷となっていて心身の健康を害するほどになってしまうと指摘しています。
そんな日本人に強く根付いた固定観念を3つの行法の応用によって、自身で作り出している重荷からの解放を図り、身軽で快適な生活と人生を手に入れることが真の目的なのです。
仏教的視点から断捨離を読み解く教え4つ
ここからは仏教的な視点から断捨離を読み解いていきます。
元となった「断行」、「捨行」、「離行」の3つの行の意味をきちんと知ることが重要!
しっかり理解することで、本当の意味にたどり着くことができ、断捨離を失敗することもありません。
それぞれの意味を詳しく解説するので、ぜひ参考に実践してみてください。
断ち切る行の断行には3つの意味がある!
断行の中には、入ってくるものを断ち切る、欲望を断ち切る、習慣を断ち切るという3つの意味が含まれています。
仏教では、人間には108つもの煩悩があると考えられています。
煩悩とは人間の苦しみの元になる考え方や生き方を指し、特に三毒と呼ばれる「貪欲(とんよく)」「瞋恚(しんい)」「愚痴(ぐち)」の3つの煩悩がその根源とされています。
貪欲とは執着や必要以上に求める心、瞋恚とは怒りや憎しみの心、愚痴とは真理(正しいこと)に対する無知な心を意味します。
とりわけ真理を知らないことを指す「愚痴」はすべての煩悩を生み出す元と言われています。
そんな煩悩から生み出された悪い習慣や欲望、不要な情報を捨て去り、正しい道を歩むことで豊かな人生が開けるのです。
捨てる行の捨行とは執着心を捨てるということ
仏教用語でいう「捨(しゃ)」には、文字通りモノを捨て去るという意味と、中立・平等という2つの意味が含まれています。
仏教における出家では、それまでの全てのモノ捨て去り、施しでもらったモノだけで生活をします。
これを現代風に解釈した断捨離では、家に溜まりに溜まった「いらないモノ」を処分することを指しています。
また、後者の中立・平等という意味は、特定の人やモノに執われずに平等であることを表しています。
恋愛や仕事、人間関係における特定の人やモノへの執着を捨て去ることで、つまらない嫉妬や見栄からも自由になることができます。
離行で今あるモノの大切さを知る
離行とは様々な事柄への執着心から離れることを指し、仏教における出家(俗世から離れる)とも通じています。
俗世とは異性・金銭・飲酒など社会生活において人間が一番苦悩する事が多い事柄を指します。
そのような欲にまみれた俗世から離れ、静かで何もない環境に身を置くことで「少欲知足」の境地に至ります。
「小欲知足」とはいろいろな物を欲しがらず、現在の状態で満足することを指します。
このように、今ある物で満足することで、不満や劣等感から自分を解き放つことができます。
さらに小さな欲を捨てることで、広い視野で物事を見る力を養います。
そうすることで今まで気が付かなかった人生の素晴らしさに気が付けるはずです。
真の意味は執着心を捨てて幸せになること!
仏教に限らず、宗教の根底には「どうやったらすべての人が幸せになれるかを考える」という教えがあります。
とはいえ、なかなか人生は思い通りにいかないもの。
そのため、お釈迦さまは、思い通りにならないのが当たり前だからこそ、修行をして執着を捨てましょうと諭しています。
また、決して両極端のものに執着することなく、自分自身の安らかな心で迷いなく正しく生きることの大切も伝えています。
同様にやましたさんが提唱した断捨離も、そんな自分の人生を見つめ直す方法の1つです。
あらゆる事柄へのつまらない執着心を処分し、自分なりの正しい道を生きることこそが、幸せへの第一歩なのです。
断捨離をきちんと理解して自分らしく生きよう
今回は仏教的視点から見た断捨離について解説しました。
現代の女性は仕事や結婚の有無、子供の有無、キャリアの有無など常に評価され、振り回されることに疲れ切っています。
ですが、仏教の教えの元に断捨離を行えば、心も体もふわりと軽くなります。
最後まで生き残ったモノを大切にしながら、あとは真っ直ぐに突き進むだけ!
今回の記事を参考に、自分らしい生き方を見つけてみましょう。
具体的な断捨離の方法はこちら
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