ブルゾンちえみ、90キロ完走も「24時間テレビはもう限界」の声
2017年8月27日に放送された『24時間テレビ40愛は地球を救う』(日本テレビ系)で、チャリティーマラソンランナーに抜擢されたお笑タレントのブルゾンちえみ(27)が90キロを完走した。
ブルゾンちえみはゴール後に「貴重な機会を与えてくださりありがとうございました。いい経験ができました」と、涙ぐんだ。
ブルゾンちえみが走った理由は2点。「なにかをあきらめようとしているひとに、あと少しだけ頑張ってほしい。夢を信じてほしい」という想いがあったことと、陸上部時代の恩師の娘が癌を患っていることを知って「少しでも力になりたかった」ということだった。
チャリティーマラソンは『24時間テレビ』の看板企画。毎年ランナーが早めに発表されていたが、今年は放送当日にランナーが発表されて、そのまま走りゴールを目指す形がとられた。
ランナーのヒントは「当日に会場である日本武道館にいる人物で、走る理由があるひと」とされていたことで、何名かの名前があがり予想されていたが、放送開始からたっぷりと時間をとってから、ブルゾンちえみが走ることが発表された。
ブルゾンちえみは数日前から自分が選ばれるかも知れないと練習を開始。実際に走る事を知らされたのは、走る1時間前だったそうだ。
マラソンを走り切ったブルゾンちえみに、ネットにはどのような声が寄せられたのだろうか。
完走おめでとう!事前に発表でもよかった?
Yahoo!ニュースのコメント欄には、このような声が寄せられている。
「ブルゾンさん完走おめでとうございます。根性ある方だなって思った」
「淡々と走ってたのに、最後の坂本トレーナーが伴走に現れた時にブルゾンさんが感極まっていたところに、人柄がにじみ出てて久々24時間マラソンで感動しました!」
「感情をむき出しにせず、淡々とゴールに向かう姿が意外だった。汗を拭くタオルがないのには驚いた。好感が持てる」
「withBの「完走」「おめでとう」も良かったです。あの時のブルゾンちえみの表情が好き!」
完走したブルゾンちえみには、感動した!よく頑張った!というコメントが並んでいる。淡々とゴールを目指す姿が好評なところをみると、人選は大正解だったようだ。
ブルゾンちえみが走ったことは、かなり好評を得ているが、やはり「当日発表」という部分には批判が集まっている。
「ブルゾンさんは良かったと思う。でも最初から発表しない理由がわからない」
「そんな思いがあるんだったら最初からランナーとして公表してあげれば良かったのに」
「わざわざ他の人にも練習させたせいで、他に本命がいたのかと思わせちゃうし。せっかく頑張ったのにケチがついてもったいない」
ランナーが当日発表されるからには、なにか新しい試みがあるのではないか?と予想されていたが、これまでと変わらず、ひとりの走者が走るだけのものとなった。
不倫報道があった雨上がり決死隊の宮迫博之(47)が「走る理由ができた」と話したこととは違って、ブルゾンちえみの走る理由は納得できるものであったことから、事前に告知してもっとしっかり準備をさせてあげたかったという声があるようだ。
残念な部分はいくつもあるが、チャリティーマラソンの件は、ブルゾンちえみのおかげでなんとか収まったというところだろうか。ブルゾンちえみ、本当にお疲れさまでした!
『24時間テレビ』はもう限界?
ブルゾンちえみのマラソン完走には好意的な意見が多いが、番組全体としては厳しい声が目立つ。
「スタジオのタレントさんはギャラもらってるんでしょ?とか、不倫してんでしょ?って思うと、薄っぺらい番組に思えてしまう」
「毎年毎年、同じような事をやって、お涙頂戴的な番組で見ている人に伝えるものなんか何もない」
「本当に放送している意味があるのかね。スタッフの満足感を得るため、恒例だから見たいな事でやるならもう辞めるべき」
「募金金額がすごく少なくなってびっくりしました。時代の流れかもしれないけど、それだけ賛同して観る人が減っているってことですよね」
今年で40回目となった24時間テレビ。回を重ねる毎にマンネリ感は否めない。番組の存在自体を疑問視する声が多い。新しさを出すためのランナー当日発表も、好評とはとてもいえず、ブルゾンちえみの奮闘がなかったら、評価はもっと下がっていたのかも知れない。
制作サイドが打ち出すものと、視聴者が求めるもの、視聴者が感じるものに大きなズレがあるようだ。
大規模なチャリティーは、募金を集めるために効果的で、目にしたひとの意識が少しでも変われば、それはテレビの力ともいえる。来年も放送されるのであれば、いま一度、視聴者の意見に目を通してみてはどうだろうか。今回の放送で集まった意見を見直し、制作サイドになんらかの意識改革が行われることを願いたい。
鳥井ハニ(とりいはに)
フリーライター/「旬でなければネタじゃない」をモットーに、芸能ニュースを中心に執筆。世の中の関心事をすべて拾い尽くすことを自分に誓い、ワイドショーやバラエティー、ドラマのチェックは365日欠かさない。