【毒舌独女】浜崎あゆみの結婚を祝福したい
ある意味、アンタッチャブルな存在、浜崎あゆみ。
彼女に対する批判は、信者が許さない。
逆に、賞賛はアンチが許さない。
こんな極端な愛され方をされるアーティストは、そうそう居ない。
彼女が「カリスマ」である為の現象だ。
興味深いムーブメントが、10年以上続いている。
ちなみに、私は信者やアンチを観察するのが好き。
浜崎あゆみの楽曲で気に入ったものは何曲かあるけれど、買うまでお気に入りは無い。ごめん
彼女のキャラクターに憧れることも無く、好意を寄せることも無い。スマン
彼女の何だか妙な衣装に、ツッコミは入れたくなる。
コスチュームは、TPOを弁えたものから、その衣装自体に意味があるものが存在する。
しかし、浜崎あゆみはその意味を知ってか知らずか、時折、無視した着こなしをし、大きく損をしている場合がある。
例えば、ボンテージファッション。
マニアだけの趣味であったSMの認知度が上がったことにより、広まった。
けれど、「S」であるサディストと「M」であるマゾヒストの衣装が違うのは、あまり理解されていない。
ボンテージは拘束道具を指すが、世間では、女王様、つまり「S」の衣装として認識されている。
拘束を好むのは「M」の方なのに。
この「Mっ娘」ファッションをまとった浜崎あゆみが、スポーツ紙や週刊誌で、 好意的に「女王様」として紹介された時には、思わず苦笑い。
記事を書く方も、無知が過ぎる。
あ、もしかすると、エイベックスに酷使されるのが好きな、J-POPの女王様って意味だったのかな。
それなら、納得。
他にもある。
金髪というか、黄色い髪で日本髪を結っていた『part of Me』のPV、あれは意味を知っていたら出来ないモノ。
黄髪(こうはつ)は老人の髪の色を指す言葉で、黄色人種の白髪はよくよく見ると黄色。
年齢に不相応な髪型、しかも花魁装束で歌う姿に、 大きな違和感を覚えた。
ちなみに花魁とは、遊女のトップランク。20代前半でしか成れない。
つまり、髪型と衣装がミスマッチ。
あ、もしかすると、浜崎あゆみはトップランクの遊女だったけれど、年を取ってもそのポジションを忘れたくないの、って意味だったのかな。
それなら、納得。
『part of Me』は、私の中ではお気に入りの曲だけに、PVが惜しい。もったいない。
最近の私のお気に入りは『Virgin Road』だ。
娘から母へ、今だから送れる手紙、って感じ。平成版『秋桜』みたいで、良い。
初めて、CDを買おうかしらと思った。
年末に放映された『第61回NHK紅白歌合戦』で『Virgin Road』を熱唱する彼女を見て、その気持ちは更に高まった。
圧巻の一言。
あの時の彼女は、真の女王だった。胸に熱いものがこみ上げてきた。
彼女が本当に結婚する時も、こんな感じでお母さんに語りかけるよう歌うのかな。
って思っていたら、数時間後、マジで浜崎あゆみの結婚が発表された。
ヤフーニュースで、このトピックを見つけた瞬間、「でえ”っ!?」って叫んじゃったよ。
お隣さんに聞こえていませんように。
私と同年輩の働く女子が、結婚か。(浜崎あゆみの方が若いけど)
今まで以上に輝く挙式になるんだろうなぁ。ドレス姿、見てみたいなぁ。
って、おい。
Tシャツにジャケットで挙式って報道がなされたぞ。
オマエは、プライベートでもTPOを弁えない衣装なんか!?
結婚式では神様の前に立つので、神様に失礼が無いよう正装。
これは、日本でも米国でも同じ。ウエディングドレスは舞台衣装じゃ無い。意味がある。
セキュリティの都合上、超地味婚にせざるを得なくても、その中で出来ることがあるでしょ。
誰か、常識やマナーを教えたれや!
暗い話題が多い中、明るく素敵な出来事なのに、何となくスッキリしない。
とりあえず、おめでとう。
コラムニスト/コンテンツライター
広島県安芸郡出身、大阪府高槻市在住。恋愛記事から豆知識、果てはビジネス文書まで幅広く執筆するライター。古典芸能に携わっていた経験もあり、日本文化について少し詳しい。文芸春秋『週刊文春』に載せてもらえたのが人生の自慢。
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