性経験のない男女が増えているのはなぜ?
先日、国立社会保障・人口問題研究所から、「18~34歳の未婚者のうち、交際中の異性がいない男性が7割、女性は6割にのぼり、1987年の調査以来、過去最高になった」という調査結果が発表され、多くのニュースにも取り上げられて話題になりました。
国立社会保障・人口問題研究所の調査では、未婚者の異性の交際状況のほかにもさまざまな男女の状況を調べており、今回はその中から未婚者の性経験について取り上げたいと思いま
交際中の異性がいない男女は過去最高に増えている
まずは、交際中の異性がいない男女の状況について振り返りましょう。
(出生動向基本調査から作成)
先程もご紹介した通り、18~34歳の未婚者のうち、交際中の異性がいない割合は、男性が7割、女性が6割まで上昇しています。
このように過去最高の割合まで上昇している背景には、不安定な雇用や女性の社会進出、自由恋愛が一般的など、現代の日本の状況が色濃く影響しているものと考えれます。
こちらについて詳しく知りたい方は、「結婚の意思があっても恋人がいない男女が過去最高なのはなぜ?」をご覧ください。
交際中の異性がいない割合が過去最高なのはもちろんですが、その割合が2005年頃から急激に増えていること、また、異性との交際を望んでいない人の割合がここ数年で増えていることも注意が必要です。
性経験のない男女は4割を超える
次に、性経験のない男女の状況について見ていきましょう。
(出生動向基本調査から作成)
18~34歳の未婚者のうち、性経験のない男女が再び4割を超えました。
このデータをご覧になった方の反応を見てみると、「性経験なしが多すぎる…。」「少子化やばそう…。」「これじゃあ人口減るよね…。」と、ショックを隠せなかったようです。
特に、交際中の異性がいない割合と同様に、性経験のない男女の割合が2005年から急激に上昇していることを考えると、やはり交際と性経験は密接に結びついており、交際しなくなった男女の増加が、そのまま性経験の減少につながっていると考えられます。
また、異性との交際を望んでいない男女が増えていましたが、性経験に興味がない、性経験をしたいと思わない、という男女も同様に増えている可能性が高いと思います。
なぜなら、人間の三大欲求である、食欲、睡眠欲、性欲のうち、性欲だけは満たすことが生きるために必須の条件ではなく、優先順位もこの中で圧倒的に低いため、何かの拍子に切り捨てられやすい欲求だからです。
そのうえ、男性の場合はアダルトビデオや風俗などのアダルトコンテンツが充実していますし、女性用のアダルトコンテンツも徐々に増えてきている昨今、どうしても性欲を満たさなければならなくなった場合、自分一人で解決できるという時代背景も、性経験に興味がない男女の増加に影響を与えてるかもしれません。
また、性経験のために時間や手間をかけて異性をくどくなんて面倒とか、娯楽が増えている中でそれ以上に楽しいことがあるよね、と考える男女が増えている可能性もありそうです。
以上をまとめると、交際をしない男女が増えたこと、さらに性経験の代わりになる性欲を満せる方法が存在すること、などが性経験のない男女を増やす結果になってしまっていると言えます。
今回は、性経験のない男女が増えている理由について考えてみました。
世間の反応にもあったように、日本の抱える少子化や人口減少という問題も考えると、こうした状況は憂慮すべきことかと思いますし、こうした恋愛や性経験をしなくなった日本の男女について、アメリカのメディアでも紹介されるほどになってきてしまいました。
こうした状況を打破すべく、これからも恋愛結婚学研究所では、日本の恋愛や結婚の現状について調査・分析を行い、情報を公開していきます。
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