奇病!?「睡眠状態でセックス」をしてしまう恐ろしい病気とは
「セクソムニア」という言葉を知っているでしょうか?
これは最近になって名付けられた病気の名称です。いったいどんな病気なのでしょうか?
セクソムニアってどんな病気?
セクソムニアは、簡単に言うと「眠ったまま性行為をしてしまう病気」です。パターンが決まっているわけではなく、さまざまな状態になることが考えられます。
一人で睡眠中なのにまるで性行為をしているような喘ぎ声を上げたり、自慰行為を行ったりといったケースや、一緒に寝ている相手が居る場合は、その相手に性行為を求めるケースがあります。
そして、睡眠状態であるため本人はまったく覚えていないのです。他の人から指摘をされたとしても、恥ずかしいことと感じて本人が認めないことが多く、病気として認知されるまでに時間がかかってしまったと考えられています。
さまざまな問題を引き起こす危険性が!
この病気の大きな問題は、本人がまったく覚えていないという点と、その求める相手が誰だろうと構わず行為に及んでしまうという点です。
セクソムニアは夢遊病を併発している場合が多く、一番危険なのが、家の外に出てしまい、見知らぬ人と性行為に及んでしまう危険があることです。
翌朝、起きた後に何が起きたのか分からない状況なので、求めた相手が異性ではなく同性の場合も多くあります。元々は異性愛者の人でも、寝ている間の無意識状態で求めるのは異性でも同性でも構わないという状態になってしまうのです。
セクソムニアの原因は?
では、何が原因でこのセクソムニアになってしまうのでしょうか?
まだ病気が周知される前は、アルコールやドラッグの影響が大きいとされてきましたが、いろいろな研究の結果、睡眠不足が最大の原因だということが分かってきています。夜勤の仕事が多く睡眠時間にばらつきがある方や、世界中を飛び回っていて時差ボケが多い方などが患うリスクが多くなります。
もし自分のパートナーがセクソムニアなのかもしれないと思った時は、パートナーを叩き起してあげるのが正解です。セクソムニアは深い眠りに入っている時に起きる異常行動なので、脳が起きた状態になれば正常に戻ります。
そして、心理療法や睡眠専門のクリニックを一緒に受診するようにしましょう。原因の特定は難しい場合が多いですが、睡眠の質を良くすることで改善されていくようです。