洗いすぎはNG!?「デリケートゾーン」の正しいケアとは
口には出しづらいけれど、「カンジダになりやすい」「オリモノに違和感がある」など、デリケートゾーンに関するお悩みを抱えている人は多いのではないでしょうか。
きちんと洗っているのにどうして!?と思われるかもしれませんが、その「清潔にしすぎ」が逆に原因となっているかもしれないのです。今回は、正しいデリケートゾーンのケアをご紹介します。
正しい洗い方とは
せっけんやボディーソープでデリケートゾーンをゴシゴシと洗っていませんか?実はこれ、絶対やってはいけないのです。
膣内には「常在菌」と呼ばれる、環境を整えるために弱い酸性状態を保っている乳酸菌が存在しています。これは非常に弱い菌なので、アルカリ性の強いせっけんに遭遇すると死んでしまい、膣内環境を酸性に保つことができない状態に。すると、雑菌やカンジダが繁殖し、「オリモノ」や「かゆみ」が生じてしまうのです。
正しい洗い方は、手のひらにお湯を溜め、大陰唇のふっくらしているところを10秒以上すすぎます。そのあと、大陰唇と小陰唇の間にたまった垢を、爪を立てないように、優しく指でなぞって洗い流せば完了です。
とはいえ、お湯だけでは洗い流せない不快感が残ることもあるのでは。そんな時は、弱酸性の専用ソープを使用しましょう。
肛門を洗ってから入浴すべし
お尻の穴は菌の温床です。温泉や銭湯などで「体を先に洗ってから湯船に入ってください」という注意書きがあるのも、菌の持ち込みを防ぐため。洗わずに入浴した場合、膣内に大腸菌などが侵入し、「細菌膣炎」を起こすこともあるのです。
浴槽に入る前には必ず、せっけんやボディソープで丁寧に洗ったらシャワーで流し、湯船の中を汚染しないように清潔にすることが大切です。
ウォシュレットの使用も注意
今やあらゆるトイレに設置されている便利なウォシュレットですが、公共の施設では色々な人が使いますし、ノズルの部分の掃除が行き届いていないものもあるので、むやみに使用するのはやめましょう。
大腸菌などの細菌感染で膣炎を起こしたり、ビデの使い過ぎで膣炎やカンジダ症を発症してしまうなど、さまざまなパターンが考えられます。また、抗生物質を飲んでいるときには、膣内の常在菌が死滅し、カンジダ症になる可能性が高まるので、その時にウォシュレットを使うのは避けたいですね。
違和感があるなら婦人科へ!
デリケートゾーンに関して悩みがあるならば、まずは婦人科へ行くことをオススメします。
病名もハッキリと分かっていないのに、市販の「デリケートゾーン軟膏」を使用し続けると、かえって症状が悪化し大変なことになることもあります。強いかゆみやオリモノの量や匂いに変化があった場合は必ず診察してもらいましょう。
恥ずかしいイメージが先行しがちですが、女性にとってとても大切な部位であるデリケートゾーン。きちんとケアをして、常に清潔な、病気知らずでいたいですね。