今さら聞けないアラサー女子の疑問!「処女膜」についての基礎知識
少し前、「セカンドバージン」「オトナ処女」という言葉が話題になりました。「セックスレス大国」とまで言われる、日本ならではの問題かもしれません。また、「1年以上セックスしないと処女膜は元に戻る」なんて噂もありますが、そもそも私たちは「処女膜」について正しく理解できているのでしょうか。
今回は「処女膜」について知識を深めていきましょう。
そもそも処女膜って?
処女膜とは、膣口にあるひだ状の粘膜のことです。処女膜は膣の奥にあると思われがちですが、実は膣の入り口のすぐ内側にあるようなんです。膣口を完全にふさいでいるわけではなく、指1本入る程度の大きさの穴が開いていて、処女膜の穴、すなわち膣口から生理の血液やおりものなどの分泌液が出てきます。
また、処女膜には様々な種類があるのをご存知ですか?中隔(ちゅうかく)処女膜や篩状(しじょう)処女膜などがありますが、最も多い形は環状(かんじょう)処女膜です。
処女膜と出血の関係
「処女を喪失すると、破れて出血する」これは誤解です。初めてのセックスで処女膜が破れるというのはよく聞く話ですが、膜には初めから穴が開いているので「膜を破る」というような表現は少し違います。
そもそも処女膜には最初から穴が開いています。ペニスを入れることで穴が開き破れるのではなく、「ペニスが入りこすれることで、粘膜が損傷する」といった方が正確。裂けたり傷ついたりすると下着に少し染みができるくらい出血し、激しいセックスで膣内部が損傷すると、数日間出血が止まらないこともあるようです。
ですが、膣口付近は非常に弾力性があるので、膣からの分泌液でヌルヌルになった状態であれば、初めてのセックスでも出血しない場合が多いよう。また、出血したとしても痛みを感じないこともあるんだとか。「処女膜が破れる=出血」と考えている人がほとんどなので、これはちょっと意外かもしれませんね。
「処女膜再生術」って?
「名前は聞いたことあるけど、実際どんな治療なの?」と疑問を抱いている女性も多いかもしれません。処女膜再生術は、破けた処女膜の残っている箇所を縫い合わせて、処女膜を再び作る手術のこと。方法は、膣の粘膜を少しつまんで縫い合わせるというもので、20分程度で終わる手術だそう。手術後初めての性行為で出血や痛みを伴うため、“初体験”に似た感覚を持てるとか。多くの美容外科で、手術が可能だそうです。
「今付き合っている人に、処女と思われたい」「結婚生活をより良いものにするために、処女膜を再生したい」といった女性のお悩みを解決してくれるのが、メリットと言えるのかもしれません。
生理学的な役割はあまりなく、「女性の純潔性を示すもの」という意味付けが強い「処女膜」。私たち日本人はどうしても性に対して内向的になってしまいがちですが、自分の体をよく知っておくのは大切なことかもしれませんね。