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第15話「恋のエロジカルシンキング」・後編~連載・恥の多い恋愛を送ってきました~

……前回よりの続き

第15話「恋のエロジカルシンキング」・前編

 

社会人 (中期~)

恋愛や『エロ』に対して十分耐性ができ、
そして現実や自身の価値観を把握できるようになると、
さらにそこから様々な複合要素を読み取り、
そして一層冷静に考慮するようになる。

このある程度、自身の恋愛(エロ)の方向性が固まった段階を
恋愛の二次性徴期
と表すことができる。

この時期の大きな特徴としては、
それまでは傷つくことや恥らいにより、目を背けていた部分に対しても
何かしらの独自の考えを見出すことにある。

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ある時、周囲でこのような興味深いやり取りがあった。

初めて会った時からヤりたかった
  との告白(?)を受けて大層傷つき、立腹していた者に対し

それは女として最高の褒め言葉ですよ
  と、ある友人が諌めていたのである。

…昔であれば無条件で反発を覚えていたであろう男性の思惑に対し、
冷静にそれを理解し、そして判断を下すことができる。
これは『エロ』と『恋愛』の十分な経験と知見なくしてはあり得ない。

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また、
『付き合うか否か』の判断基準に
『エロ』の要素が加味される
のもこの時期の大きな特徴である。

ある時友人が、
条件バッチリの男性とコトに及んだのだが、
エロ』の部分が不満なため
付き合うべきか否か相談をしてきたことがあった。

どの程度ダメだと感じたのか?と、問いてみると彼女の返事は
もう電話かけてこんでええわって思ったくらいですわ。

…とのこと。かなりご不満のようだ。
だが聞いてみればみるほど、その他の要素は完璧なようである。

『エロ』が不十分でも余りあるほどではないのか?と私は感じ、
  『他が全てバッチリだったら、そのくらい目をつむってみたらどうなのだ?』
と問うと彼女はこう答えた。

いや結婚とか考えたら、それが10年続いたらイヤだな、と。

…その一言で私は納得し、
やはり付き合うべきではないとの判断を下したのである。

コレに関しては賛否両論あるかもしれないが、いわゆる
何事もってみなければわからない
ということなのだろう。

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どちらのケースにおいてもそうだが、ある程度恋愛経験を積むと

長く付き合えるか否か
続けて行きたいと思えるか

の判断基準において、
『エロ』の要素が大きく作用する
ということが
経験によって理解されていくのだろう。

このように、『付き合うか否か』という、
交際においての最初の判断基準とされる他、
『エロ』は男の素養を判断する大きな材料ともなり、
恋愛中期になるとそれを判断できるようになる。

それについても事例を交えて考察してみよう。

以前、筆者は自身に寸止めをした男について
この私に寸止めするようじゃあ、大物にはなれるはずもない。
と主張したことがあった。

そう言った私に友人はなぜか?と問う。
なぜかって?それは簡単なことだ。

エロい』と『偉い』は表裏一体であり、

この私にムラムラしないような男が
仕事等にメラメラできるわけがないからだ。

個人的な見解ではあるが、
基本的に仕事に対してエネルギッシュな男性は
『エロ度』も相当に高いように見受けられる。

上記事象は論理式において以下のように表すことができる。

仕事のできる男 ⊂ エロい男

…まぁ、エネルギッシュな男は
何に対してもエネルギッシュであるということである。

-----総括-----

経済や生物の世界で起こる事象同様、
『恋愛』
というものも環境や条件に左右されつつ、その都度
最適解を求めて変化し続けるもの
だ。

初期段階では、『エロ』に対する抵抗や恥じらいから
恋愛に対してスピリチュアル(精神的)な部分ばかりを求めてしまう。

だが、実際に恋愛を重ねていくとわかるとおり、
恋愛において、お互いが『男』と『女』であるためには
『精神的な部分』と『エロ』は両方とも不可欠なものなのだ。

エロ』の要素は、人生や恋愛を重ねていく中で
ただ単にその知識を増やし、
自身にとってそれがどれだけ大事なものであるのか自覚したことにより
重きを置かれるだけのものなのである。

もちろん、個人の恋愛観を規定する要素は
エロ』以外にも多種多様だ。

例えば一般論を述べてみると
10代や20代前半までなら、
まだ学生で自分で稼いでるわけではないので
社会の中で生きていくための経済力よりも
『見た目』が重要視される。

20代半ば、実際に社会に出た後では
金銭的な部分が現実的にどれだけ大事なものか見えてくるため
『経済力』が重要な基準となる。

そして30歳前後、
見た目に内面が現れるようになり経済力も固まってきた中では
長期的に一緒に人生を生きていけるか? といった
『価値観』の部分が重要なものとなる。

つまり、自分では気づいていないのかもしれないが
女は年齢や環境によって変わっていく中で
自身にとっての制約や利益を生み出す要因も
人生経験によって変化、増加していき
かつ、その都度最適な解を求めるため、
それに応じて求めるものを変化させているだけ
なのである。

……そして、その基準の中に
エロ』『エロ度より計れるもの
というものが知識と経験により加わり、そしてその基準が
自身にとっての利益となるならば自ずと重要視されていく。

ただそれだけのことなのである。

(了)

編集部
編集部

女性の生活スタイルやキャリア、社会的課題における有益な情報を提供したい。

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