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第15話「恋のエロジカルシンキング」・前編~連載・恥の多い恋愛を送ってきました~

ある日、私の日記を読んでしまった方からこのようなメールが届いた。

『最近女の子に変化していく様を
  まざまざと見せ付けられていまして、
  かつて抱いた幻想は儚く散っていっています。』

『ふと冷静に世の中を眺めてみれば
  僕が脳内に思い描いた女の子は実はどこにも存在せず、
  いや期間限定(たとえば22歳までとか)で存在してはいるのでしょうが、
  永遠に男のロマンを受け止めてくれる女の子は
  絶対に存在しないことが分かってきました。

『一番ヒドいのは本部さんが書いていたように、セックス ですね。
  女は貪欲過ぎはしませんか。
  かつてのあの恥じらいはどこに行くのでしょう。  
  ロリコンが増えるのも分かる気がします。』
                                (男性・20代後半)

……なるほど。
男性陣の夢を奪ってしまって大変申し訳ない。
このような日記を書く私が言うのもなんだが、
女性を代表してここにお詫び申し上げる。

……しかし、この男性の言うことはたしかに核心を突いている。

思えば10年前、大学入学当初はこの私ですら、
接吻(キス)
という単語を口にするのにも頬を赤らめていたものだ。
(遠い昔の話である。)

それが今やこの変わりようはなんだろう。
冷静に考えてみたらその変化は自分でも驚くべきことなのかもしれない。

……そこで、
今回は自身の恋愛半生(反省)の振り返りの意味も含めて

人生経験によるエロ度の推移

という壮大なテーマについて様々な事象を用いて検証し
てみたいと思う。

ここでは我々(※)の例ではあるが、時系列に沿って

学生時代(初期)
学生時代(初期~中期)
社会人 (中期~)

の人生経験、恋愛経験から
エロ度』と、それに対しての考えの推移について述べていこう。

(※)・・・サンプルが極めて偏っているため
そもそも一般化すること自体怪しいのだがその点はご容赦願いたい。

“““““““考察““““““““

学生時代(初期)

恋愛経験において初期段階であり、まだまだ恋愛に対し理想を抱き
そして『エロ』に対して興味はあれども潔癖であり、
微妙な反発や違和感を抱く時期である。

筆者も当時は恋愛について語り合う時、
『基本はプラトニック』
などとほざいていた時期もあり
(これまた、遠い昔の話である)
汚らわしいと感じていた『現実(エロ)』から目を背け、
美しいと思える『理想(ココロ)』を追い求めていた状況であった。

……だが、これも実際に恋愛経験を積み始めることによって
簡単に崩れ去ることになる。

なぜなら実際に自身が体験していくことにより、
キレイ事など言っていられなくなるからだ。

学生時代(初期~中期)

恋愛において経験を積み始め、そして
『エロ』に対しての拒絶反応がなくなり
恋愛においての様々な要素の一つの指標として
冷静に捉え始める時期である。

ここである一例を挙げてみよう。

“““““““
学生時代、友人の1人が取った行為が
仲間内で物議をかもした事があった。

何かと言うとこの彼女、
彼女に好意を寄せていた純朴な男子学生を弄んでしまい
たいそう気まずいことになってしまったのである。

だが広いようで狭いキャンパス内、
学部は違えど顔を合わせる事は当然ある。
ある日、彼女はその男子にキャンパスで無視をされたとえらく憤慨し
私達にそのことを訴えてきた。

私達は、その男子学生の気持ちを考えたら
彼が怒るのは当然だし仕方ないだろうと逆に彼女を諌めたところ

いいじゃんっ!!
  おっぱい触れたんだからさっ!!!

と彼女は激高したのだった。

その言葉を聞き、私達は

では、その男も美味しい思いをしたということか
そこで一方的に文句を言うのはおかしな話だ

と、アッサリ彼女側に寝返ってしまった。

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これらの現象は
恋愛初期段階、つまり『エロ』に対して
恥じらいや嫌悪感を持っていた時期では到底考えられないものであり、
実に興味深い。

また、エロ以外のケースでも
その男を判断する目は現実を強く意識したものとなり、
ここでも『理想』から『現実』を冷静に判断していくようになる。

価値観や思想の部分でもそれはまたしかり、である。
若かりし頃は誰もが無条件で惹かれてしまう言葉

成長』や『

これらに対しても現実を見据えシビアな目で相手を判断するようになる。
(そもそも『夢』というものは『現実』の延長線上にあるものだ)

たとえば、

一緒に成長しあいたい

そんなことをやたら口にする男ほど、
こちらからしたら何も得るものがないような男が多いものである。

同様に、『エロ』の面においても
まるで聖人のように

お互い気持ちがあれば何もいらない。
  そういった行為よりも大事なものがある。

などとスピリチュアルな恋愛を口にする男(女もだが)ほど
いざコトに及ぶという時、トンでもない行為を求めたりと、
ただの性人であるケースが多い。
この点は恋愛初期段階の者は注意が必要である。

これらの例からわかるとおり、恋愛初期段階においては恋愛に対して

を強く求めていたのが、中期段階に移行する時期になると
心・技・体
全てを純粋に求め、固まりつつある自身の基準で考慮するようになる。

この時期のことを
恋愛の一次性徴期
と表すことができよう。

(後編へ続く……)

編集部
編集部

女性の生活スタイルやキャリア、社会的課題における有益な情報を提供したい。

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