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第13話「恋の社会生物学」~連載・恥の多い恋愛を送ってきました~

どっかに金持ちでハンサムな男っていないもんかね。』

知人からこんなメールが届いた。

『ターゲットとする層は30前後、年収800万クラスです。』

……なるほど、そう示されると大変わかりやすい。
男性陣は色々と思うかもしれないが素晴らしく明確な基準である。

私は早速、某製薬会社の知人を紹介することとした。


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さて、よく巷では
女が男に求めるものとして

・優しさ
・包容力
・面白さ
・身長
・男らしさ
・経済力
・知性





などなど、様々な項目が挙げられる。

そのように条件をつける女達に対して嫌悪感を持つ男性は多いだろう。
『好きになるのに条件がいるのか?』
『相手を心から愛する、それじゃダメなのか』
と。


だが、ここで敢えてハッキリ明言させてもらおう。

……条件はあって当たり前だし、
愛されるだけじゃあ絶対無理だ。


たしかに条件や基準を口に出さない女性もいるが、
ただ口に出さないだけで
最初から自身の中の基準で篩いにかけ
その中で残った相手のみを好きになるということを
無意識に行っているだけである。

……と、ここまで読んだらば
男性陣には不快感を与え、
女性陣からは『それ以上バラすな!』と思われるであろう。


もちろん私も感じの悪いことだけを書くつもりはない。
誤解なきようにもう少し突っ込んで言及させていただくと、

『女は男に対して何かしらの基準や条件は持っているが
ただ、その項目や求める高さが個人によって大きく異なる
だけなのである。

その項目が、
身長や収入や学歴やルックスといった
数値や一定の基準値で現れるものであると嫌悪感を示されやすいが
実はこれらも
優しさや男らしさと同様、
基準の一種であり、ただパラメータ化できるだけなのだ。


(生物学的に置き換えると以下のように本質的なものに変換できるだろうか)

・収入   → エサ集め能力(社会の中で食っていける力)
・学歴   → 知性、人間社会で生き延びやすい
・ルックス → モテる(繁殖能力高)子供が望める
・身長   → 強そう、体力のありそうな子が望める
・チ@長  → 結果を出せるか否か


なお、私が今までリサーチしてきたデータによると
女達が求める基準の個人差は著しく大きい。

今回は例として、いわゆる
三高(高身長、高学歴、高年齢
の女達が求める2極化した基準をあげてみよう。

まず結論から述べると
ある程度自身を高め、力をつけた女性が求める基準は
以下の2つに大別できる。

相手にも高いものを求める派
相手には一切何も求めない派

…の2つである。
これら2例について詳しく説明していってみよう。


相手にも高いものを求める派

は、当然ながら
自分自身が仕事にルックス、内面磨きに……と、全てにおいて努力し続け
自身を高めることに余念がないため
相手にも同等のものを求める…というケースである。
(筆者もどちらかといったら、こっち派である)

彼女達は
『私に見合う男でなければ付き合うつもりはないわ(ノ´∀`*)』
と高らかに宣言しつつ、
自身の成長と共にどんどん付き合う男もグレードアップしていく。
(この点が筆者と大いに異なる部分であるが…)

もちろん、求めるものには個人差があり
経済力であったり社会性であったり、知性であったり様々であるが
基本的に彼女達の中でのこれらの基準は大変高い。
(ちなみに筆者は高い知性が絶対条件というか萌え要素である)

男性陣にとってはプレッシャーとなる話だが
それだけやりがいのある相手でもある。
相手にも何らかの高いものを求めたい場合には
お互いに刺激しあえる、いいパートナーとなるだろう。



相手には一切何も求めない派

続いて、こちらのケースについて説明しよう。

これは前者とは反対に、相手に経済力や知性など一切求めず
自分を大事にしてくれるならばいいや、というものである。

これだけ聞くと男性陣は
『なんてイイ女なんだ!それに引き換え……』
と思うかもしれない。

だが、このような価値観の女性に話を聞いてみると
男性陣の思うところとは少々ニュアンスが違うのである。

彼女達は相手と成長しあうことなど最初から求めていないし
何かを得たいとも思っていない。
……つまり半分諦めが入っているというか
特に何も期待されていないのである


以前、私は
恐ろしく頭が良く、高収入で、かつカワイイ友人に
『どんな男でないとダメなのか?』
問いてみたことがあった。

彼女ほどの女になったらば
相手にするにはどの程度の男でなければいけないのか
純粋に聞いてみたかったのだ。

……しかし、それに対しての彼女の答えは
私の考えていたものとは大きく異なるものだった。

『どうせ金は稼げるから相手に自分以上の収入は求めません。
頭も自分より賢い男は求められません。

見て楽しい
触って楽しい
ヤって楽しい

これで十分です。』

……というものだった。

彼女の場合はもう境地にまで登り詰めてしまっているため
自身より高い場所にいる男を捜すこと自体が困難なのである。

そのため、
『相手には何も求めない』という、
仙人のような悟りの境地にまで登りつめてしまったのかもしれない。

では、そんな彼女から見たら私の持つ男性への基準は
どう写るのだろうと思い、
当時私がアプローチを受けていた男性について相談を持ちかけてみた。

ルックスはまずまずだが知性がどうも……と、
自身の基準を持ち出して不満を言う私に彼女はこう述べた。


『姐さん、そんな計れるものだけで判断せず、
ちゃんと相手の本質を見なければいけません。

若い、うまい、デカい 
これこそ恋愛において一番大切なことですよ。』


……私はこの一言に衝撃を受けた。

それまで、知性だの価値観だの社会的地位だの、
私は目に見えるものにばかりとらわれ
恋愛の本質を忘れていたのかもしれない。
『なんて私は浅はかな女なんだ…』
と、彼女の純粋な言葉に私は大きく動揺した。


……が、2秒後すぐに
『いーーーーや、やっぱりそんなワケない。』
と思い直した。

まだまだ未熟な私は
やはり相手に何も求めないなんてことはできない。

相手の男性には悪いが、やはり
私が尊敬し大事にしたいと思いうる、
ある一定の基準は満たしてもらわなければ
心から愛することはできないだろう。


そう思い私はまた新たに
まだ見ぬ、相手にとって不足はない強敵(とも)を求めて
自らの意志で迷走することとなったのである…。

…と、このように

相手には一切何も求めない派

は、男性にとっては大変ありがたいかもしれないが
言い返せば
『期待をされていない』
ということの裏返しでもある。

何も求めない、だが位置づけも低い、
ぬるま湯のような関係。


それに対し

相手にも高いものを求める派

は、男性陣からしたら
かなりのプレッシャーであり時に腹立たしいものかもしれないが
そのぶん期待され、
そして自身も共に向上していこうとする女性の意志の表れでもある。

求めるものは高いが位置づけは高い、
険しいが精進しあう関係。


……どちらがいいも悪いもなく完全に価値観の違いであるが

求めるものの高さ』と『互いの関係への期待

これは、切っても切れないものなのである。

編集部
編集部

女性の生活スタイルやキャリア、社会的課題における有益な情報を提供したい。

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