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第9話「恋の活性化エネルギー」~連載・恥の多い恋愛を送ってきました~

あらかじめ述べておくが今回は少々難解な論説となっている。
笑いとインパクトを求める読者はご遠慮されたい。

以前私は
【シチュエーションって重要かしら? 編】
において、
「日常空間」である自分の部屋で「非日常的」なコトを
生じにくくさせるために

ハイベッドを使用している友人の話を挙げた。

今回はこのことを例に、恋愛の進行について
理論化学の観点から考察してみたいと思う。


注)筆者の化学の知識は高校までのものである。
  よって、怪しい部分に関してはご容赦願いたい。

-----序論-----
では、まずわかりやすいように
具体例として前回述べた
『ハイベッドの部屋ではコトがおきにくい』
という事象について分析していこう。
ここでは

・A … 自分
・B … 相手
・AB… LOVE状態(*´д`*)


と仮定する。

まず、を反応させるべく
密閉容器(部屋とも言う)に入れる。

そして、コトが起きてしまうことを

(自分)+(相手) → AB(生成物(*´д`*)) ……(★)
(反応物AとBが反応して生成物ABができる反応)

と仮定してみよう。
これを図示すると以下のように示される。

(自分)(相手)はそのまま放置しては反応することはないが
何らかの外部からのエネルギーを与えられ 、(愛の言葉、軽いボディータッチ、「シャワー浴びてくるね」のセリフ等)
エネルギーの山(いわゆる活性化エネルギー)を少しでも超えると
自動的に安定した状態へと反応は進み
AB(*´д`*)が生成される。
(この時、差分の熱が放出される)


……つまり、コトが起きる(ABの状態になる)ためには
このエネルギーの山を必ず越えなければならない。

しかしベッドがハイベッドの場合は
「ハイベッド」という
「位置エネルギー的に高い場所」へ登るという行為によって
この活性化エネルギーの山が高くなり、
反応がおきにくくなってしまうのである。

この例からも伺える通り、
恋愛反応の進行においてはできるだけ
この超えなければいけないエネルギーの山を低くすることが必要とされる。


よって本編では、いかにすれば
『恋愛』という反応が進行しやすくなるのか、
その方法について考察してみよう。

-----考察-----

まず、恋愛反応が起きるためには反応物(男女)は活性化状態に一度なる必要がある。
一般に言うところの『盛り上がった状態』だ。

この盛り上がった状態(活性化状態) になるために必要なエネルギーが
『活性化エネルギー』であるが
少しでもこのエネルギーの山を超えると
『恋愛反応』は自動的に進み、エネルギー的に安定な状態になる。

いわゆる 徐々に村々 →村々が閾値を越える → もう止まらない
と、いう流れである。
(ごく稀に反応が進まないことがあるがこの現象は寸止めと呼ばれる)

つまり恋愛においては
男女の活性化エネルギーが小さいほど反応が進行しやすい
…ということになる。

ではいかにすればこのエネルギーの山を小さくできるのか
考察してみよう。

その方法としてはまず第一に触媒の使用が考えられる

その触媒とは
『酒』『怪しい雰囲気』『甘い言葉』などが挙げられる。
これらを使用することにより
活性化エネルギーの山を低くすることができる。
(このことは多くの方々が実際に使用し、体感済みであろう。)

無論、触媒の種類も様々あるが
反応物の性質により効果の有無や大きさが変わってくる。
実験者はそのことに留意して最適なものを選ぶといいだろう。

さて、反応を進めるために
『触媒』という活性化エネルギーの山を下げる手法を挙げたが
もう一つ反応を進める手法がある。

それは反応物にエネルギーを与え、あらかじめ
『活性化状態にする』というオーソドックスなものである。


あらかじめ互いの温度(盛り上がり度)を上げておくことにより
反応しやすい状態になるのである。
(ちなみに筆者はこの手法でないと反応しにくい)

恋愛反応が開始されるためには
反応する反応する男女のエネルギー状態(盛り上がり度)が大きいほど
その衝突の回数が多くなり反応は早くなる。
これを式で表してみると下記のとおりである。

恋愛反応速度=比例定数P×恋愛濃度

この比例定数Pは盛り上がり度に対し指数関数的に上昇する。

よって、『行けるかも?』と思っても
行けるという確信がなければ
焦らずにもう少しだけ互いの盛り上がり度を上昇させるといいだろう。
それにより、確実に反応が起こりやすくなるはずだ。

さて以上の結果、無事に恋愛反応が進み
LOVE状態の生成物ABが生じたとしても安心はできない。


……なぜなら恋愛反応は可逆反応のため、
状況によっては
再び反応物の状態に分離することがありうるからだ。

これを式で表すと以下のようになる。

(自分)+(相手) ⇔AB(生成物(*´д`*))

恋愛においては 反応物(自分と相手)
生成物(LOVE状態)
がこの世に存在する限り、
反応は可逆反応であり平衡状態を保っている。 しかし関係が良好で、
平衡状態で生成物(LOVE状態)の比率が著しく大きい場合は
逆反応は考慮しなくていいくらいに小さく、
反応が不可逆的に一方向に進むと考えて良い。

ちなみにこの平衡定数Kは以下の式で表される。

  [AB(LOVE状態)]
  ―――――――――― = K
 [A(自分)][B(相手)]


上記の式よりわかるとおり、
相手と盛り上がり度が一定であるなら平衡定数Kは一定の値を保ち続ける。

……が、実際の恋愛ではそんな状態は長く続くわけがない。
平衡定数Kは互いの盛り上がり度の変化など条件の変化により
大きく変わり、反応の方向を変えてしまうのである。
(Kが大きくなりすぎると反応は完全に逆反応へと進んでしまう)

先に挙げた触媒はあくまでも反応を生じやすくするだけであり、
平衡移動には関与しない。


盛り上がり度(恋愛温度)の上昇
反応のスピードが上がるから早く平衡状態に達するが
結局行き着くところは同じなので、
やはりこれも平衡移動は影響しない。

よって、恋愛においては
見かけ上平衡状態に至っているように見えても
継続的にエネルギーを注ぎ続けることが必要なのである。

編集部
編集部

女性の生活スタイルやキャリア、社会的課題における有益な情報を提供したい。

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