「付き合う前にセックスをしてはいけない」は守るべきか？～東香名子編

恋愛コラムやマニュアルを読むのが好きな人なら、「付き合う前にエッチをしてはいけない」という法則は鉄板中の鉄板だろう。

女同士で集まると、賛成派と反対派で意見が真っ二つに分かれる、女子にとって永遠のテーマである。

2010年にDOKUJOでは、コラム「『付き合う前にエッチをしてはいけない』は守るべきか？」を掲載した。このトピックについて、改めて考えていきたい。

「してはいけない」は本当に男たちだけのせいなのか？

そもそも「付き合う前にエッチをしてはいけない」と言われるようになったのはナゼなのか？　たいていの人が次のような理由を挙げるだろう。

「男はセックスするまで頑張る生きもの。セックスにありつけたら、途端に興味がなくなってしまう」

たしかに生物学的に言えば、そういうことなのだろう。男性はできるだけたくさんの種をまき散らしたい本能があり、それを達成するまで全力を注ぐ、というのは理にかなっている。

そう考えると、体を許した瞬間に彼が離れて行く可能性もあり、付き合うまでセックスはしないとするのは、賢明な判断だ。

しかしこれは「男はそういうモンだから」と、男だけに非があるようにも聞こえる。

果たして「してはいけない」は、男だけに理由があるからだろうか？

付き合う前にエッチをすれば、女は心理的に不安定になる！

してはいけない理由は、私たち女のほうにもある。女は恋人でない男とセックスをすることによって、心理的に不安定になるからだ。

恋人関係になる前に、好きな人と一線を越えれば、たいていの女は不安になる。彼と結ばれてハッピーなのは1日くらいだろう。その次の日から「あのセックスはなんだったのだろう？」と、不安がじっとり根を張るようになる。

「私のこと好きだからしたんだよね？」
「付き合うってことだよね？」
「どういう気持ちでセックスしたんだろう･･･？」
「この関係は何？」
「もしかして遊ばれた？」

など、ネガティブな感情ばかりがぐるぐると頭に付きまとう。この考えに毒されて、次第に彼ときちんと向き合うことができなくなってしまうのだ。

「遊ばれた」という不安を消したいあまり、交際の決断を急いだり、彼を責めたり、途端に彼を信じられなくなる人もいるだろう。彼にその気はなくても「彼が急に冷たくなった」と感じてしまうかもしれない。要するに、情緒不安定に陥るのだ。

きちんと彼と向き合える自信があるなら、セックスしてよし！

セックスをすることで、彼に大きな期待をしてしまったり、自分の感情を正常に保つ自信がないならば、女は付き合う前にエッチをするべきではない。

付き合う前にエッチをしても、きちんと恋人関係になるカップルもいる。しかし女が情緒不安定では、まとまるものもまとまらなくなってしまう。

セックスをしたら、男も女も変わる。寝た後も、彼ときちんと向き合う勇気があるか。それを判断材料に、付き合う前にエッチをすべきか考えてもいいのでは？

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