fbpx

知的ゲイが答える婚活相談「女が結婚に求めるべきこと」VOL.2

前回に引き続き、ファッション誌「Oggi」の超人気エッセイを書籍化した「恋愛がらみ。 不器用スパイラルからの脱出法、教えちゃうわ」(小学館・刊)での刺さるフレーズが話題の「知的ゲイ」こと高山真さんに、編集部の女子スタッフが婚活の悩みをぶつけます。

今回は、結婚に女が抱く思いと求めるべきことについて、ご指導いただきました。

結婚した女は「期待」をしていない

―――高山さんの周りにいる既婚女性たちは、結婚についてどのように考えてますか?

アタシの場合、既婚・未婚・離婚経験者と、みんなそろっているの。その中で離婚せずに続いている人たちに共通していることって、相手にそんなに大きな期待していないということだと思うわ。

―――期待ですか?それは男性に対して?

そう。あなたのように、結婚を「ステップアップ」と考えちゃうと、相手の男には自分自身のランクやグレードをガツンとあげてほしいっていう、ものすごい期待があるわけでしょ?でも、結婚が続いている人たちは、そういう期待、してないよ。

それに、男が結婚したがらない理由もそれよ。実際に男たちから聞いたから、これは本当。

―――女性からの過度の期待を感じているんですね。

そうそう。「俺には誰かの人生を引き上げるだけの力がない」って、落ち込みながらアタシに話してくる男の子は何人もいるから。(笑)

―――女子は、どうしても結婚を重くとらえてしまいがちなんですよね。

でもさ、その重いものをぶつけられて、受け止めてくれる男性がどれだけいるかしら?特に今のご時世、結婚で誰かの人生を引き上げ、責任を持たなければいけないと言われたら、男は及び腰になるわよ。

既婚でも、「彼女の人生をアップグレードさせてあげたい」いう思いで結婚した男はいないと思う。逆にそんな男ウザくない?

―――それはかなり「上から目線」の意見に聞こえますね。

そうでしょ?「不幸」な彼女をオレとの結婚で幸せに変えてやりたいなんて思う男と、どれだけの女が結婚したい?彼女の現在の状況を「不幸」なんて決めつける男、失礼極まりないわ。もしアタシが「不幸な君をオレが幸せにしてやる」って言われながらハリーウィンストンの特大ダイヤの指輪をもらったら、メリケンサックにして殴るわよ。(笑)

―――(爆笑)では、結婚したければ結婚に期待してはいけない?

そうね。もし、結婚した女と女子の間に差があるとすれば、男にヘンなプレッシャーを与えないことなのかもね。でも、相手に期待しないというのは、バカにするのとは違うわよ?人間、特に男と女は基本的に分かり合えないという最初の認識があるかだよね。

女子が持つべき考えとは?

―――では、結婚に対する考えを変えた後は、どこで結婚相手を探せばいいのでしょうか?

もしかして、世界中にたった一人しかいないと、女子の皆さんは思ってない?

2-2

アタシは、結婚生活を続けられる男は「話ができる人」だと思っているの。男って基本的に、ちゃんとしたコミュニケーションが苦手だから、ヘタしたら金と力がある男より貴重だよね。でも、そういう「女の話をきちんと聞いてくれる男」は、わりと誰と結婚してもうまくいくわけ。アタシの体感では7割くらいの女性とうまくやっていける。

そんな希少価値の高い男は、23歳から27歳くらいで売れてくよ。目をつけた女たちがさっさと結婚に持ち込むから。

―――では、我々はどうしたら……婚活をしすぎてわからなくなってしまいました。

アタシたちが、ある程度そういう男に育てていかなきゃいけないかも。「育てる」って言い方が「上から」っぽいのなら、「一緒にそういう関係性を作っていく」ってことでもいい。それに気づかず「ロクな男がいない」って言っている時点でどうかと思うよ。前回も言ったけど、編集部の馬場ちゃんなんて、そこそこいい男にすら「ちょろい」って感想しか持ててないわけだし。(笑)

―――いろいろなコラムやテクニック本を読むと、女性がケアしなければいけないことがたくさん書かれています。どうして女性がやることが増えるのでしょう?

「女性がやることが増える」んじゃなくて「最初の段階では男性にはできないから、やり方を教えなくちゃいけない」のよ。「教える」と言うよりも「さりげなく見せていく」という感じかしら。人との付き合いの中で大切な「他人の気持ちを想像する」という訓練は、絶対に女の方がしてるから!これは断言できるわね!

―――そうでしょうか?同じ社会に生きているのに。

女性同士のお付き合いを考えてみて。「空気の読み合い」をしてきたでしょ?幼稚園の頃から、相手の感情の機微を読み合って、距離を測るコミュニケーションを自然にしてきたのよ。これは女たちの独壇場だし、まぁ高度な内容だよね。

―――そう考えると、いきなり女のステージに上がってこいというのは酷ですね。

そりゃそうよ、師範代のところに白帯の初心者を来させて「なぜできない!?」って怒るのは、師範代としてはダメね。(笑)手取り足取り、型から教えるつもりでいなきゃ。

―――大の大人に対してもですか?

じゃあ逆に質問するけどね。中学の時に男子が話す内容を聞いて「男子って、なんて馬鹿なんだろう」と思った記憶、一度や二度ではないはずだし、社会に出てからも「なんで男は鈍感なんだろう」と思うでしょ?

そんな生き物が、どうして10年かそこらで女の気持ちを察することができるほど急成長してると思うの?

―――それは……無理ですね。(笑)では、私たちがするべきなのは何でしょうか?

ちゃんと話し合いができる男にするには、まず自分たちからちゃんと話さなきゃ

当然すぐには習得できないスキルだから「なんでわかってくれないの」って思うでしょう。でもアタシだったら、男が口下手で察し下手なのは当然なんだから、その程度の望みも伝えられないアタシの能力がまだまだねって思うよ。エキスパートとしては、まだアタシは力不足だなって。

でもそこで自分を責めて落ち込んじゃダメ。はじめのころに彼を変えられないのは当たり前。彼が、「話し合うってことは、今までとは違う切り口や扉の開き方ができることなんだ」ということに気づいてくれたら、それで充分。それが成功の第一歩なの。彼も「この人は俺をわかろうとしてくれている。今までの女とは違う」と気づけば、その後の優しさが違ってくるはずよ。

金言の嵐が吹き荒れる第3回はコチラ!

renai-garami

「恋愛がらみ。 不器用スパイラルからの脱出法、教えちゃうわ」(小学館・刊)
著者:高山真
価格:本体1,300円+税

「アタシたち、もっともっと幸せになっていいのよ」―オトコにも人生にも不器用な女子たちのお悩みに答え続けた10年の名答から、恋愛がらみに特化して凝縮した高山流の新感覚幸福論。 

>>詳しくはコチラ

編集部
編集部

女性の生活スタイルやキャリア、社会的課題における有益な情報を提供したい。

>> article
この記事を読んだ人におすすめ