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知的ゲイが答える婚活相談「どうして結婚できないの?」VOL.1

女子の永遠のテーマ「結婚」。結婚していく友人を見て「どうして私は結婚できないのだろう」と悩み、苦しむアラサーは少なくないでしょう。

そこで今回、ファッション誌「Oggi」の超人気エッセイを書籍化した「恋愛がらみ。 不器用スパイラルからの脱出法、教えちゃうわ」(小学館・刊)での刺さるフレーズが話題の著者、「知的ゲイ」こと高山真さんに、編集部が突撃!4回に渡り、金言の数々をお届けします。

結婚「できない」と思っているから独身!?

―――早速ですが、「結婚できる女とできない女」の違いについてお話を……。

ちょっと待って!その質問、インタビューを申し込んでくれたときにも聞いてるけど、アタシが危惧したのは、既婚と独身の間に深くて広い川が流れているって錯覚を女子のみなさんが持っているってことなの。それはすごく危険だと思うよ。ハッキリ言えば、籍さえ入れれば既婚になるのよ。日常が続いていくことは変わりないのに。

―――いやいや、女子にとっては大きな違いなんです!

そう思ってしまうと、今がすごくつらいでしょ?「結婚してない私たちは劣っている」って言い聞かせる状況が長く続くと、精神衛生上良くないよ?

―――それを打開するために、我々女子は婚活を頑張ってるんです。

そんな状態でやる婚活は絶対苦しくなる。苦しみながら頑張って頑張って、うまくいかないと、結局自分を責めちゃうのよ……「DOKUJO」の読者のみなさんのためにも、この「負のスパイラル」から、抜け出してもらえないかしら?

それにアタシ、未婚と既婚の間に明確な差はないと思っているの。アタシの周りの既婚女性も、独身と違いがあると感じている人はいないよ。

―――そうなんですか!?

そうそう。結婚がゴールじゃないとみんな知っているからだと思う。結婚がただの「生活スタイルの一つ」と考えている人は、既婚と未婚の状態に明確な差を認めづらくなってきてるのよ。

―――それでも、既婚の友人と上手に付き合えない女子が多いんです。

女子たちには「川の向こうの芝生が超~青く見える」わよね、既婚の友人を見ると。そう考え始めると、意識的に自分を最底辺においたマウンティングを日々繰り広げるようになるの。絶対に自分が上に行けないマウンティングよ。いつも自分で自分を傷つけて、自分だけが血を流している状態になっちゃう。そんなのつらすぎるでしょ?

しかも既婚女子って、未婚の間で行われる戦いには絶対入ってこないから、相手のいないマウンティングをしているってことだよね。

―――一人相撲じゃないですか!

そうよ、これじゃあどんどん荒むじゃない!女子たちの心が弱っていく一方よ。アタシも結婚してないから、そんな姿を見るのは悲しいの。もう少し自分を引き上げましょうよ!

―――では、女子たちは結婚をどう捉えればいいんでしょうか?

そうね。結婚が人生の一発逆転の大きな切り札と思うことってない?

―――常々思ってます。結婚は人生の「ステップアップ」だと思っているので。

そもそも人生で「進む、上る」ということは、アタシは信じていないわ。「変わる」とは思ってるけど。

未婚か既婚かという状態は「深くて広い川」を隔てた別の場所ではなく、表裏一体のものが、裏から表に変化するだけだと思っている。コインの裏表を変えるくらいの変化。

まず、結婚は「ステップアップ」ではなく「変化」って捉えましょう。

結婚に対する認識を誤ると……?

ところで、あなたはどんなことで結婚を意識する?

―――既婚の友人の左手薬指を見る時。輝く指輪を見るたびに、目が焼けるようです。

それはどうして?

―――指輪が「誰かに選ばれた証拠」と感じるからです。指輪がない私は、まだ誰からも選ばれていないって……

じゃあ、あなたにとっての既婚の象徴は「指輪」なのね?彼女が、どんな幸せな結婚生活を送っているかではないのね?

―――そうですね。その姿を見ると逆によかったねと思います。

あなた、あんまり男が好きじゃない……というか、男性恐怖症なところがあるのかもね。

―――え!?男性は大好きですよ!?

うーん。アタシにはそうは見えないのよね。男性のことが好きなら、素敵な彼と幸せな結婚生活を送っていることに羨ましさを感じるから、「生活」を想像するし意識するはず。でも「指輪」の羨ましさ、って部分に目が行くということは、女性に対して意識が向いているんだと思う。

高山真さん

結婚する男性との愛情以上に、同じ女、特に女子に対して「ほら見て!私は結婚したぞ!」と見せつけたい意識が大きいと思うのよ。それって自分たちを最底辺において、結婚したら上に立つって構図のマウンティングをしてるよね。だから未婚の自分を語るとき「結婚できない女」って表現が出てくるんだと思う。「しない」じゃなくて、「できない」。

彼女が幸せな結婚生活を送っていると「逆によかったね」と思うっていうのは、「基本的に男との生活はうまくいかないもの」とあなたが考えている部分があることにも関係しているような気がするし。

―――(思い当たるフシもあり、ショックを受けて無言に……)

でもさ、だからこそ「DOKUJO」に所属してるのは天職と言えるわよね。未婚の女性のことを考えていろいろ発信しているんだから。

それから、編集部の馬場ちゃん、コラム読ませてもらったけど、相当すごいわよね、男に対するダメ出しが。ダメな男性にはトコトンダメ出しをする。まあ、それはわかる。でも、いい感じになった男性とデートの約束をしたらしたで、「男なんてちょろいね!」って言っちゃう。アタシ、すごくびっくりしたの!「え?そんなときにもマウンティング?」って。何としても男の上に立とうとしてるよね。下にいろとは言わないけど、対等でいいじゃない!

婚活で「勝ち負け」を意識しすぎると、負けた時の血の流れ方がハンパじゃないのよ。恋愛なんて負けることの方が多いんだから、勝ち負けだけで捉えようとすると血まみれになるわよ!

ご縁がなかったってだけだから、そっと離れる選択肢もあるのに……。

―――私も馬場も、恋愛や結婚に対する認識が、自分を苦しめるものになってしまってますね。

アタシは結婚してもしなくてもどっちでもいいと思っているの。だから、既婚・未婚・離婚経験者かどうかで友だちのランク付けやマウンティングは全くしない。そうすると自分を嫌いになったり、自分の今の状況が許せなくて苦しむだけだったり……。そんな状態に長く身を置くのは、損しかしないもの。

それに、自分で自分を苦しめている「血まみれの女」を、彼は求めるかしら?「血まみれのまま抱きしめて」なんて言う女を好きになる男って、なかなかすごいわよ。いたらアタシもちょっと会ってみたいわね(笑)。

次回は、どんな金言が飛び出すのでしょうか?第2回はコチラから!

renai-garami

「恋愛がらみ。 不器用スパイラルからの脱出法、教えちゃうわ」(小学館・刊)
著者:高山真
定価:本体1,300円+税 

「アタシたち、もっともっと幸せになっていいのよ」―オトコにも人生にも不器用な女子たちのお悩みに答え続けた10年の名答から、恋愛がらみに特化して凝縮した高山流の新感覚幸福論。 

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女性の生活スタイルやキャリア、社会的課題における有益な情報を提供したい。

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