婚前契約書を結んでおけばよかったと思う事
結婚後の生活や決まり事、中には離婚した時のことまで含めることもある「婚前契約書」。これまでは、芸能人や海外セレブが結ぶものという意識が強いものでしたが、一般のカップルでも「約束事」として考えることがあるそうです。
以前、独身女性100名に「婚前契約書を結ぶなら、どんな項目を入れる?」というアンケートを実施しました。今回は、すでに独身を卒業した元・女子の既婚女性100名に「婚前契約書で結べばよかったことは?」というアンケートを実施。
独身女性と既婚女性とでは、結婚に対してどのような違いがあるのでしょうか?
お金関連
「お金のことでもめた時など。婚前契約書があれば、その通りにできるのにと思いました」(32歳/主婦)
「うちは結んでいないが、知人の話を聞くと、金銭のことは結んでおいたほうがいいかもしれない。どちらが管理するのか、小遣い制にするのか」(33歳/会社員)
「生活費のやり取り。結婚してから財布は別々にされ、損しています」(36歳/契約)
「生活費の分担についてです。結婚した時は共働きだったのですが、結婚を機に私はパートに。結婚前から同棲していてその時は家賃は折半でしたが、食費や光熱費は私が出していてパートになってもそのまま。旦那がほとんど生活費を払ってくれないので困りますね」(34歳/主婦)
「お金の管理。付き合っているときは旦那さんがよくおごってくれてたので、結婚したあとも旦那さんがお金を出してくれます。そのため、私がお小遣いを貰うかたちになってる」(28歳/主婦)
最も多かったのはお金に関すること。お互いのお小遣いのこと、どちらが管理するか、そして共働きであればお互いどのくらい負担するかなど、内容は多岐にわたりました。
結婚後は、マイホームを買ったり子どもの学費についてなど、これまで以上にお金に関するシビアな話題が出てくるよう。その時に揉めないよう、今からしっかり話し合える環境を作っておくとよいかもしれません。
家事の分担
「家事の分担などについて。共働きなので、初めにどれを分担するか決めておけばよかったです」(34歳/派遣)
「家事の分担について!共働きなので、これは私、あれは夫、と決めておかなかったため、結局なあなあになってしまいました。ほぼ私がしています……」(30歳/会社員)
「子供ができた時に、育児と家事の分担をする契約上を結んでおけば良かったと思います。主人は、育児と家事は、女がするものだと固定観念が強く、今は不満だらけです」(38歳/主婦)
共働き夫婦の女性から多く聞かれたのがこちらの意見。今では、積極的に家事をしてくれる男性がいる一方、結婚後にパタリとしなくなった、という不満の声が多く寄せられました。
また、子育て中の分担についても後悔しているという意見が。生活には必ず変化が訪れるので、そんな時どうするかというのは事前に決めておくといいようです。
子育て
「子供のしつけは、二人でやることを婚前契約しておいた方がよいと思いました。なにかと妻のせいにされます」(37歳/主婦)
「仕事が休みの日は子どもと一緒に遊ぶこと。仕事が休みでもいつまでも寝ているし子育てを何にもしてくれないので」(34歳/主婦)
「子育てや家事の分担に関しては、契約書を書いておいた方が良かったかと思っています。夫は仕事で朝は早く出ていき、帰りも遅い。そのため家事、育児はほぼ私の仕事になっているからです」(35歳/主婦)
結婚後に子どもをもうけるカップルも多いでしょう。そんな時、子育てにや教育に関してもめてしまうこともあるようです。
今回最も多く見られたのは、「夫が子育てに非協力的」ということ。男性もハードな仕事で疲れているかもしれませんが、一人で育児をする女性の寂しさや重圧にも気づいてもらいたいですね。
義理の両親との関係
「彼の仕事の都合で出身県外に住むことになったので結婚した。義理の両親との同居はないと思っていたが、彼の仕事がまた変わり今は同居せざるをえない。同居はしないと契約しておけばよかった」(28歳/パート)
「義理両親とのやり取り。いろいろと揉めるので、姑と何か問題が起きたときには全て旦那が入ってきて解決すること、私の味方であること、です」(35歳/主婦)
「結婚してみると違うことって多々あるので、しっかり決めておいたほうがもめなくてよいと思います。我が家は、旦那の両親と同居するかどうかでもめてます」(31歳/主婦)
何かと話題になりやすいのが嫁姑問題。結婚は、女性が男性の家に嫁ぐことがほとんどであるため、家長の妻でアル姑との関係で悩む女性は後を絶ちません。
特に同居に関しては確認が必要かも。これからの将来設計にも影響が出てくることなので、早めに話し合った方がよさそうです。
浮気・離婚の線引き
「これをやったら離婚、とか、離婚の場合には財産分与をどうするかは決めておいていい」(30歳/会社員)
「付き合っていた時に、一度二股をかけられたことがありました。そのため、結婚した後に相手に浮気をされて離婚するようなことになった場合、自分が有利になるように、婚前契約書で浮気をしないと書かせれば良かったなと思いました」(32歳/会社員)
「結婚する前は一途だったので気付きませんでしたが、結婚生活が落ち着いた頃、刺激が欲しくなったのか出会い系サイトに登録してました。幸い発覚が早く未遂で済みましたが、浮気しないよう慰謝料など決めた誓約書を作れば良かったです」(35歳/パート)
そして、円満な結婚生活と離婚のためには、浮気についても決めておくことがいいよう。浮気は離婚に繋がる問題なので、惚れっぽい彼と結婚するなら婚前契約書を結んでおいた方がいいのかもしれませんね。
その他にも、宗教に関することや結婚後の女性の働き方なども、婚前契約書で結べばよかったという声がありました。結婚してからわかることも多いと思いますが、最低限自分が譲れないこと、これだけは困るということは、お互いに共有した方が賢明でしょう。
どんなに大好きな相手と結婚しても、現実では様々な問題が起きます。その時どう乗り越えるかが、幸せな結婚生活の秘訣と言えるのかもしれません。皆さんなら、どんな婚前契約書を結びますか?
■調査地域:全国
■調査対象:既婚女性
■有効回答数:100サンプル
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