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男性から引かれるだけ 「意識の高いSNS」卒業のススメ

いまや日本での月間アクティブユーザーが2,100万人を超えたFacebook(6月末時点、同社調べ)。

人気を確かなものにしたSNSですが、「いいね!」されないことへの不安や、上司への「いいね!」やコメントなどへのプレッシャーを感じる人が多いことから、「Facebook疲れ」という言葉が生み出されるなど、負の側面も持っています。

家庭的・リア充・努力家アピール合戦に

なかにはそんなFacebook疲れを、微塵も感じさせない人がいます。それは意識の高いSNS使いをする女性たち。ここで補足をしておきますが、「意識が高い」というのは本来肯定的な意味を持つ言葉です。

しかし、昨今ネット上で流行った「意識の高い学生(笑)」「意識の高い人(笑)」のように、間違った方向に熱心に走ってしまう残念な姿が、周囲から見て痛々しく感じられるために、揶揄する意味で使われるようになりました。

話を意識の高いSNS使いをする女性たちへと戻します。彼女たちの投稿にはいくつかのアピールポイントがあります。

大きくわけて(1)家庭的であること(2)リア充であること(3)努力家であることの3つです。

具体的に事例を挙げていきましょう。

(1)は自分で作った日々の料理の写真や、ホームパーティでふるまった料理の写真など

(2)はパーティへ参加した報告や、そこで出会ったちょっとした著名人とのツーショット写真、キラキラ感あふれる「女子力(笑)」高めな女子会、大人数で行くBBQや海水浴などの季節のイベントの写真など

(3)は休日にも関わらずセミナーや勉強会へアクティブに参加している報告や、平日に参加する朝活や読書会などの報告

いずれも決して一度きりではなく、定期的に投稿されている点が特徴です。また、1日に1投稿程度であれば、それほど問題にはなりませんが、1つのイベントにつき複数の投稿がなされていることも少なくありません。

ひどい場合は30分に1度ほどのペースで、写真が1枚ずつあるいは複数枚ずつアップされていきます。Facebookのフィードがその人物の投稿で埋まってしまうことも少なくありません。

過剰投稿は恋の始まり「知りたい欲」を枯渇させる原因に

Facebookはある意味で「公共の場」。そこへアップロードする写真や投稿は、本当にいいものだけを厳選するものではないのか。そういった素朴な疑問はかき消されます。

そして、ひたすら「休日の私を見て!」「こんなに楽しく過ごしてるんだ!」「休日も勉強会だよ!」などと、「自分」の押し売りが続きます。「認められたい欲」が渦巻く世界は、見ていて目がチカチカしてくるし、疲れる。それにお腹いっぱい。

このように感じるのは決して筆者だけではないようで、男性からも「意識高すぎ(笑)」「『ドヤッ』て感じが好きじゃない」「『見て!見て!』といったオーラが出ている」「SNS中毒としか思えない」といった本音を聞く機会がありました。

大半の男性が意識の高い投稿へ肯定的なイメージを持たず、引いている姿が浮き彫りとなりました。女子にとって、意識の高いSNS投稿をすることには、ほとんどメリットがないようです。

そんな「意識の高いSNS生活」を卒業すると、代わりにもたらされるものがあります。

ひとつは「時間」。時間に余裕が生まれるのは、無意味にSNSを閲覧するムダな時間がなくなるためです。他人からの「いいね!」やコメントを気にしなくてもよくなり、SNSに縛られることなく、呪縛から解き放たれます。

さらに、男性の「知りたい欲」を刺激する、独特なミステリアス感を出すこともできます。

芸能人ブログでもないのですから、普段の夕食などアップロードする必要はありません。オフの日の行動やお出かけ時のファッションを写真に撮って知らせるという法律もありません。恋に発展する以前から、自分の情報を垂れ流しにして押し付け、ミステリアス感をゼロに近づけて、男性の「知りたい欲」を満たすのは間違っています。

幸せを手に入れたいなら、意識の高いSNSを卒業して、背伸びも過剰なアピールもやめてみてください。「見て!見て!」という心を巣食う、やや強めな承認欲求が落ち着いたときに、自分自身もそして周りも変わって見えるようになるはずです。

池田園子

フリーランスの企画ライター。86年生まれ。楽天でポータルサイト運営、ITベンチャーでメディア運営を経て独立。主な執筆ジャンルは、恋愛、Web、ガジェット、新しいモノ、働き方、イケメンなど。著書に『フリーランスで食っていきたい!』がある。ブログ『Sonoko Blog』やTwitterでも発信中!

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