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外資系金融の人々★[第6回] 犬も歩けば元妻にあたる?狭すぎる相手探し

外資系金融 6

前回述べたように離婚や再婚が多い割に、同じ業界内や社内恋愛も多いので、ますます業界が狭く感じる外資系金融業界。

そこで登場するのが、同業や職場で結婚と離婚を繰り返す人々。わかりやすい事例を2つ紹介しよう。

別々の新婦から招待された結婚式で、同じ新郎に2度も出くわした!?

私は、別々の新婦から招待された結婚式で、新郎が同じ人だったという経験がある。

内容が若干複雑なので、詳しく説明したい。

最初はA子先輩の結婚式である。彼女は私の大学時代の先輩であり、ある日結婚式に招待された。

新郎は同じ職場のF川さんという人だった。二人は2年ほど結婚生活を営み敢えなく離婚した。

数年後、私はC美の結婚式に出席した。C美は私の同期であり、結婚すると聞いた瞬間は自分のことのように喜んだ。

しかしながら、新郎はあのA子先輩と別れたF川さんだった。

結婚式当日、私はC美の晴れやかな花嫁姿を見て、涙して祝福した。ただ、隣にいる新郎のF川さんが気がかりであることを除いては……。

どうしても、新郎がF川さんだったあの時の結婚式の光景を思い出してしまう。素直に喜べず、複雑な思いである。

結局、私は直接招待されていないF川さんの結婚式に2度も出席したというわけである。

ある時、C美と食事しながらこんな話を聞いた。

旦那のF川さんは何社か転職して、現在は別の外資系証券会社で働いている。そこには、前妻のA子先輩が勤めており、F川さんは時々ばったり会うこともあるらしい。

C美は、旦那が元妻A子先輩と職場で会うのが心配ではないのだろうか?

周りに聞いてみると、実はこの手の話は、結構よくあることらしい。こんなに狭い範囲でみんなが結婚と離婚を繰り返しているのだから仕方ないし、あってもおかしくない話である。

上司や同僚などの元結婚相手や元恋人があちこちにいる職場で働くことに、普通の人なら耐えられるのだろうか、甚だ疑問に思う。

「奥さんは○○○銀行の方だったんですね?」という話に意外な返答が・・・

新卒で入行した米系銀行のディーリングルームでの出来事である。

お髭を生やしたダンディなSさんは、話の上手な石田純一風おじ様系の為替ディーラーであった。

Sさんは私に奥さんの話をよくするので、「Sさんの奥様ってこの銀行の方だったのですか?」と何気なく聞いてみた。

するとSさんから意外な返事があった。「そうだよ~。二人ともこの銀行にいたんだよ」 えっ?私の予期した答えと全く違っていたのでビックリした。

よく聞いてみると、今の奥さんは結婚後退職して専業主婦をしており、前妻の方は欧州銀行で働いているそうだ。

外資系金融の男性は遊び相手に困らないはずであるが、いざ結婚相手となると、職場で選ぶことが比較的多いようである。

※この記事は2010年8月21日に掲載されたものです。

>>「外資系金融の人々★[第5回] セルサイドの離婚・再婚が異常に多い実態」を読む

編集部
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