なぜ「ソロ男」はモノにこだわり、消費欲が旺盛なのか?
テレビドラマや書籍、プロジェクトまで発足して注目される「 ソロ男 」。結婚したい女子にとっては、非常に興味深い存在です。そんな 「 ソロ男 」の生態に迫った、荒川和久氏の著書「結婚しない男たち 増え続ける未婚男性『 ソロ男 』のリアル」には、特徴の一つに旺盛な消費欲があるようです。
確かに独身を謳歌する ソロ男 たちは、モノにこだわり買い物を楽しんでいる印象があります。それはなぜなのでしょうか。
ソロ男 は経済的に余裕があるから
男性が結婚をしたがらない理由の一つに、自分の好きにお金を使えることがあげられます。
家庭があると自分のために使えるお金は限られますが、その必要がないソロ男たちは好きなだけ自分に投資が可能。さらに買い物を止める妻や子どもといった存在がいないため、歯止めが効かなくなるようです。
そうなると、モノを買う時も値段よりスペックを重視します。ブランドはもちろんですが、素材、生産地、使い勝手など、自分が納得できるものをとことん追求する傾向があるようです。そして、どんなに値段が張っても自分が納得し、コストパフォーマンスが悪くないと判断すれば、女子も驚くような高額商品を買います。
持ち物は、ソロ男のこだわりの塊と言えるのです。
ソロ男 は「承認欲求と達成欲求」を感じたいから
荒川氏は、ソロ男は「承認欲求と達成欲求」が強く、この2つが消費を突き動かしているとしています。
例えば、フィギュアや限定品をコンプリートしたがるのは「揃えた」という達成感を味わいたいからと言えますし、自分が納得したモノを持ちたいのも人からの「いいね」や「素敵だね」という言葉で「認められた」と感じたいからと言えるでしょう。
また、男性に「他の人より認められ、評価されたいか」と質問したところ、「はい」と答えた割合は男性全体の平均よりもソロ男の方が高かったという調査もあります。「男性は褒めよう」という恋テクも、彼らのこれらの欲求をくすぐるための効果的な方法なのです。
この欲求を満たすためにソロ男は消費に走り、モノにこだわるのだと考えると、ただ浪費しているのではないことがわかりますね。
ソロ男 は「家族」から得るものがないから
では、なぜソロ男は消費によって承認欲求と達成欲求を満たしたがるのでしょうか。その秘密は、「家庭」にあると、荒川氏は述べています。
家庭を築き子どもが生まれると、父としての自覚が生まれ、家族から「大黒柱」としての自分を承認してもらえるでしょう。また、自分が稼いだお金で幸せに過ごす家族の姿を見れば、例え寝顔であっても達成感を感じるはずです。しかしソロ男たちは、そもそも結婚をしないため、家庭から得られるはずの欲求を満たすことができないと言えます。
このぽっかり開いた穴を埋める代替手段が、ソロ男にとっての消費なのです。もしかしたら、自分に対する消費額が高ければ高いほど、家庭への憧れが強いのかもしれません。
結婚したくないのに家族は渇望する、一見逆説的に見えますが、なんだか愛しく感じてしまいますね。
女子にも通じるところがあるソロ男。何も知らずに「ワケありの男性」と決めつけず、彼らに歩み寄っていけば、わかりあえる日がくるかもしれませんよ。
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オシャレに無頓着なのに、なぜかファッション業界に就職。 結局その会社に7年間勤務し退職。 言いたいことも言えない世の中に一石投じるべく、恋愛コラムを中心に執筆スタート。 経験、実績、妄想入り混じる独自の観察眼で、男と女をぶった切ります。
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