つい言っちゃう?女友だちへの「不倫カミングアウト」は慎重に
社会人になり、年齢を重ねるにつれて、「友だち」という存在の貴重さを再認識させられますよね。あなたには、「何でも話せる間柄の女友だち」がいますか?胸を張ってイエスと答えられる人は、とても幸せだと思います。しかし、「なんでも話せる間柄」だからと言って、なんでも話してオッケーとは限りません。「不倫」の話は特に……。
不倫の秘密を墓場まで持っていけない女心
不倫をしている人は、初期の段階だと「道ならぬ恋なのだから、この秘密は墓場まで持っていかねば!」と固く決意します。しかし、この決意に持久力はありません。私たち女性は生来、おしゃべりな生き物です。
余談になりますが太古の昔、男性たちが狩りに出ている間、集落に残された女性たちは木の実採集をして過ごしました。狩猟は、黙っていなければ獲物に気付かれ取り逃がしますが、木の実採集はおしゃべりしながらでも可能な作業です。なおかつ、おしゃべりでコミュニケーションをとることは、集落内の一員としての重要スキルだったため、女性は男性に比べておしゃべりが大好きという説があります。
そういえば筆者も、数年前に宝くじで50万円当たった際、黙っていなければと頭ではわかっているのに、秒速で実家の母親に電話をしてベラベラ喋ってしまいました。
不倫は、宝くじ以上に喋りたくなる案件なはずです。なぜなら女性は、おしゃべりの中でも特に、「恋バナ」が大好きですから。不倫といえども、当人にとっては立派な恋バナに該当するのでしょう。
不倫カミングアウトから「女の友情」にヒビが……
恋バナを喋りたい気持ちはわからなくもないですが、いかに親友といえどもカミングアウトは慎重に行ないましょう。そのお友だちが、あなたの不倫を公にし、社会的立場が危ぶまれるだとか、不倫相手の妻にバレて慰謝料問題に発展するとか、そういった心配はないでしょうが、あなたとお友だちの友情にヒビが入る危険性があります。少し前から「昼顔妻」が流行っているとはいえ、不倫に嫌悪感を持つ人はうんと多いのです。
楽しい恋バナにはならない?
また、あなた自身は「恋バナとして、ただ聞いてほしいだけ」でも、お友だちが聞き役に徹してくれるとは限りません。否定的な意見が出る可能性はかなり高いです。あなたが思い描いていた「恋バナ」とはほど遠い展開になるでしょう。
恋バナに花を咲かせたいのなら、「不倫に理解のある女友だちを探しましょう」ではなく、おてんとさまの下で堂々と公言できるような恋愛をするのが一番です。人並みのノロケ話ができたほうが、絶対に楽しいはずですよ。
コラムニスト。『つけちゃうぞ!大人の保健体育』(遊タイム出版)『テレフォンセックス裏物語』(幻冬舎)『Sの妹Mの彼女』(遊タイム出版)など、性愛に関する著書多数あり。
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