【三十路と婚活】こんな男とデートしてみた~続・デザイナー/34歳の巻~
馬場です。五月病のせいか、なんだかモヤモヤしている三十路です。
せっかくゴールデンウィークにゆっくりしたのに、なぜこんなにも気分が晴れないのか……ご飯はあまり美味しくない、寝つきも悪い。何が馬場をこんなにイラつかせるのでしょうか。5秒考えて気付きました。
アイツのせいです。
Contents
デザイナーU氏/34歳/年収不明
Tinder(ティンダー)でマッチングしたU氏とは、前回ディナーデートをしたばかり。しかし、話の端々に垣間見える女性をバカにした表現や上から目線の物言いが気になり、いい印象は持てませんでした。それでも彼は馬場を気に入った様子。
すると案の定、すぐに次のデートのお誘いがありました。どうしようか迷いましたが、たった2時間でU氏をジャッジするのはよくないと思った馬場。もう一度ゆっくり会うことにしました。
そこで、休日に彼と映画デートに出かけることに。6時間くらい一緒に過ごしてみました。今回はダメ出しではなく、彼のいい所を見つけるために会ってみようと思いました。
結論から言います。
いい所が1つも見つからず、クソなところが10個も見つかった、マジクソデートでした。
マジクソデート1:何も聞かずに喫煙席へ
会ったらまずお茶をしようということになり、U氏オススメのカフェへ。そのお店は、混雑した駅から少々離れた、雑居ビルの中にありました。休日ということもあり、フロアはとても賑やか。すると、店員さんがやってきました。
「いらっしゃいませ、2名様ですか?」
「あ、はい。席ってぇ、空いてますか?」※U氏は独特の方言があります。
「ただいま混雑しておりまして、喫煙席か空いておりませんが……」
馬場、タバコはちょっと……と言おうとした瞬間、
「喫煙席でいっすよ~」
良くないっす!まず、馬場も喫煙席でいいか聞いてください!
マジクソデート2:アイドル好きの女をディスる
席に着くやいなや、U氏のトークショーがスタート。
「この前、東京ドームの近くに行ったらぁ、ジャニーズか何かのコンサートだったみたいでぇ、若い女の子がたくさんいてさぁ。なんかぁ、アイドル好きの女って可哀想だよね。もっと現実見ればいいのに、バカだよね。可愛い女の子でも、アイドル好きってだけで残念だと思わない!?」
思いません。それに、馬場は某アイドルのことが5年以上大好きです。
受け止め方は人それぞれですが、何事も頭ごなしに否定するのはいけないと思います。
マジクソデート3:本屋で大声を出す
カフェを出ると、自分が装丁デザインを手掛けた本の見せたいと本屋に連れて行かれました。本屋ですから、店内はわりと静か。しかし、少々高めで訛りが強く、ボリュームも大きいU氏の声が静寂を切り裂きました。
「この本はね、紙質にこだわったやつ。これは本のコンセプトに合わせて派手な色にしたの、かっこよくない!?あとこれは、俺の汗と涙の結晶!ほら、本の最後にオレの名前が書いてあるでしょ?すごくない!?あとどうしても見せたい本があるんだぁ、調べるから待ってて」
1時間近くオレ自慢を聞かされました。誇れる仕事をするのはいいけれど、わりとどうでもいいです。それに、本屋さんでは静かにしてください。
マジクソデート4:「馬場ちゃんは金がかかりそう」発言
本屋を後にすると、雑貨屋さんへ向かいました。そのお店は馬場のお気に入りということもあり、やっとテンションが蘇ってきました。私のこともわかってもらおうと思い、ここでは積極的に話すことにしました。
「このキャラクターグッズ、私持ってるんだ。このペンはすごく書きやすいよ。この手帳も使いやすいからお気に入り。このクッションは疲れないからオススメだよ。あとこれも……」
「馬場ちゃんて、いろいろ持ってるね。金かかりそう」
別に、あなたにタカるつもりはありません。
マジクソデート5:女との2人旅をグチる
次は、U氏が話し始めました。何やら、面白い話をしようとしているみたい。
「先週、Tinderで知り合ったロシア人の女の子と広島に1泊で旅行したんだ。あ、その時が初対面で2人で行ったの。そしたらぁ、肉は食べれない、アナゴは嫌い、米は食べないってワガママがすごくってさぁ。も~めんどくさくなったから『お腹が痛い』ってウソついて、帰っちゃった。ホント、退屈な女だったよ。この話、面白くない!?」
面白くありません。まず、アプローチ中の女に話すことじゃないと思うよ。
マジクソデート6:元彼のことをしつこく聞いてくる
映画を観る前に夕飯を食べることになりました。お店に着くと、今度はU氏の尋問が始まりました。
「元彼はいつ付き合ってたの?元彼はいくつだったの?元彼はどんな見た目だったの?元彼のどこが好きだったの?元彼とどうして別れたの?元彼の……」
馬場がどんな男性が好きなのかを知り、アプローチの参考にしようとしてるのかもしれません。その気持ちは嬉しいです。でも、元彼とはあまりいい思い出がありません。傷口に塩を塗るようなことはやめてください。
マジクソデート7:トイレに行く目的を聞いてくる
U氏の尋問に答え続けていると喉が渇き、自然とドリンクも進みました。しばらくしてお手洗いに行きたくなった馬場は「ちょっと失礼」と言って、席を立ちました。すると、U氏が一言。
「おしっこ?」
う〇こではありません。そもそも女性にそんなこと聞くなんて、デリカシーなさすぎ!
マジクソデート8:気持ちよくおごってくれない
ようやく映画の時間になったので、劇場に向かいました。あとは黙っていればいいから、あともう少しの辛抱……。
劇場に着くと、飲み物とポップコーンを買うために売店へ。馬場も映画のパンフレットが欲しかったので、一緒に列に並びました。もちろんパンフレットは自分で買うつもりだったのですが、劇場スタッフさんが間違えてドリンク類と合算。その場はU氏が払ってくれたので、席について「パンフレット代いくらだった?払うね」と言いました。すると、半笑いの彼はこんな風に言い放ったんです。
「ふっ……いやさぁ、払うなら会計の時に言ってよ。今言わないでくれる?パンフレット、買ってやるよ」
きちんとレジで言わなかった私もいけないと思いますよ。でも、でも、そんな言い方しなくてもいいんじゃない?
マジクソデート9:映画上映中にスマホをいじる
劇場内が暗くなり、やっと映画がスタート。何カ月も前から楽しみにしていた映画だっただけに、馬場は嬉しくてドキドキ!
しばらくすると、隣のU氏が画面を見ていないことに気付きました。横目で見ると、うつむいて何やら手元をいじっているではないですか。
スマホです。映画の上映中に、スマホをピコピコいじってます。34歳の男が、映画の上映中にスマホを操作してます。
もちろん画面の明かりは消してましたが、真っ暗な劇場内では薄暗い明かりをぼんやり放っており、隣の馬場は気になって仕方ありません。もともと映画が大好きで、ずっと楽しみにしていた作品だっただけに、大切なものを土足で汚されたような、悲しい気持になってしまいました。
3時間近い映画の上映中、彼はスマホを手放すことなく頻繁に操作してました。
映画終了後、上映中にスマホを操作していた真意を聞いてみました。馬場はとても面白いと思った作品でしたが、U氏は退屈だったのかもしれません。もしそうだとしたら、馬場の趣味に付き合わせてしまったのは申し訳ないですから。するとU氏は
「ああ、英語の勉強。わからない単語を調べてたの。留学で鍛えた英語力を保つためにさ!」
パードン?
英語のスキルを磨く方法は、他にもたくさんあると思います。
マジクソデート10:帰りの電車で壁ドン
映画の最中にスマホをいじられたことに、かなり腹を立てた馬場。積もり積もったイライラも相まって、笑顔は消え、U氏と目を合わせるのも避けていました。それを察したのか、帰路でU氏はずっと「ごめん」を連呼。電車に乗っても謝罪してくれたのですが……
乗るやいなや壁際に押しやられ、いきなり壁ドン!そして顔を近づけながら「本当にごめん」と一言。
カッコ悪い、自分に酔ってる辺りがカッコ悪い!それに皆見てる!恥ずかしい!
電車から降りてやっとU氏から解放された馬場。マジクソデートが終了すると共に、U氏の連絡先も抹消させていただきました。
アラサーど真ん中の三十路独女。「東京独女スタイル」編集部で、結婚できる女になるべく日々奮闘中。2015年3月からスタートさせた婚活連載「三十路と婚活」は、1年4ヶ月後に彼氏ゲットという形で幕を下ろしました。電子書籍も出しちゃってます。
週に1回、婚活映画評論家・バーバラ馬場に変身する。
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