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【三十路と婚活】こんな男と合コンしてみた~筋肉アラフォー男子編~

馬場です。三十路です。
独身、彼氏ナシのままで2015年を終える恐怖のせいで手が震え、仕事に支障が出ています。
そんな馬場を見て、東編集長が合コンをセッティングしてくれました。

ジム通いアラフォー男子 / 恵比寿にて

師走近づくある日、世界中に数多の人脈を持つQueen of Singleこと編集長のが、合コンに誘ってくれました。聞けば世界を牛耳る一流外資系企業のメンズが幹事とのこと。クリスマスまでのカウントダウンが始まった今、何かしら結果を出さないと一人でチキンをドカ食いすることになります。三十路のプライド的にそれだけは避けたい馬場は、藁にもすがる思いで参加を表明しました。
2015年最後の決戦を前に、万全に万全を重ねた準備を行いました。これまでの婚活での失敗を全力で振り返り、編集部スタッフも巻き込んでメイクや服を厳選し、当日の振る舞い、笑顔、相槌、笑い方に至るまでチェック。

「手ぶらでは帰らない(=誰かしらの連絡先をゲットする)」を目標にし、絶対に、ゼッタイに負けられない戦いに備えました。

合コン当日。編集部スタッフの声援を受けた馬場は、リングイン前のボクサーさながらに気合を入れ、会場であるレストランに向かいました。

今回のお相手は4名のアラフォー男子。全員職業は違うものの、同じジムに通うスポーツマンだそうです。その顔ぶれは、太い上腕二頭筋のヤリ手営業マンY氏、反復横とびが得意そうなエンタメ勤務O氏、イギリス人風塩顔イケメンU氏、そして彫りが深い筋肉質N氏。

皆さんスポーツをやっているだけあって、アラフォーには見えません。10歳以上年上の男性と付き合ったことがない馬場にとって、アラフォーの男性は未知の生物。苦手意識というより恐怖心を持っていましたが、もうわがまま言ってられません。この中の誰かと、絶対デートの約束をするんだ!

大人の合コンにふさわしくシャンパンで乾杯すると、合コンスタート。幹事の気遣いにより、全員と話ができるよう途中で席替えをしてくれるそうです。1人15分間、4ラウンド勝負の決戦が始まりました。

第1ラウンド目。
まずは太い上腕二頭筋のヤリ手営業マンY氏がお相手です。今回の幹事である彼は、非常に社交性ある爽やかな男性。話は盛り上がりますが、何だか彼ばかりが話している印象がありました。しかしY氏は、彼女がいないけど「嫁」がいるとのこと。幹事として、彼の周りでくすぶっている独身男性たちに出会いの場を提供するために今回の合コンを設けたそうです。
既婚者に興味はありませんので、今回は不戦勝。残り3人に賭けることにしました。

第2ラウンド。
今度はエンタメ勤務のO氏です。彼も馬場の話を引き出してくれる、とてもお話し上手な男性。しかし早口な上、声が高い!まるで生島ヒロシのよう。流れるような話し方に、会話をしているというより実況中継を聞いているような感じになってしまい、戦意喪失。馬場、試合放棄により敗戦です。

そして第3ラウンド。
お手合わせ願ったのが、塩顔イケメンU氏です。彼はくしゃっとした母性本能くすぐる笑顔で馬場に先制パンチをくらわすと、「ドリンク頼む?」「サラダ食べる?」「寒い?ブランケットいる?」と気遣いの連続フックを決めてきます。あまりのテクニックに太刀打ちできなくなった馬場は、一発もパンチを繰り出すことができずリングに倒れ、そのまま立ち上がれず終了。

そして最終ラウンド。
筋肉質なN氏が目の前に現れました。中東あたりにいそうな彫りの深い顔立ちに、ジムで鍛えた筋肉、パッと見はイカついタフな男という印象です。しかし話してみると、少しシャイで真面目なうえ健康の為にお酒は飲まないとのこと。

いやん、ギャップがキュート!N氏に決めた!

そこで、彼の筋肉やヘルシー志向を褒める連続アッパーを繰り出した後、精いっぱいの笑顔で「もっとお話ししたい!」と伝えボディブローを一発。会の最後に、連絡先を書いたメモを渡しストレートパンチを決めると、
「絶対連絡します!」
とN氏。見事、馬場のKO勝ちです。

婚活を始めて、やっと成果を残すことができた馬場。意気揚々と帰路につくと、早速N氏からメールが。

「早速ですが、デートのお誘いです。いつがお暇ですか?」

馬場の長い婚活ライフ、最後のゴングが鳴りました。~つづく~

馬場チエコ

アラサーど真ん中の三十路独女。「東京独女スタイル」編集部で、結婚できる女になるべく日々奮闘中。2015年3月からスタートさせた婚活連載「三十路と婚活」は、1年4ヶ月後に彼氏ゲットという形で幕を下ろしました。電子書籍も出しちゃってます。

週に1回、婚活映画評論家・バーバラ馬場に変身する。

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