【三十路と婚活】こんな男と合コンしてみた~BBQ編~
馬場です。
元気で愉快な、三十路独身です。
前回の婚活パーティでは、積極的すぎるK氏に腰が引けてしまい不発。やっぱり自然な出会いも捨てきれない馬場は、夏の思い出作りも兼ねて定番イベントに参加することにしました。
BBQ幹事M氏31歳/品川にて
今回の男性幹事M氏(東京理科大卒)との出会いは、先日の社会人サークル。特に話が盛り上がったワケでもなく、M氏も馬場に興味がなさそうだったので、その後連絡をとることもありませんでした。
しかし、その彼から突然「今度友人とBBQをするので、良かったら来ませんか?」とお誘いが!
ははーん。
本当は馬場に興味があったのに、きっかけがなくて誘えなかったパターンね。
んもうっ!なんてシャイボーイ!
というワケで、快諾しました。
しかし、自称・人見知りの馬場は、こういうパーリー的な集まりって本当は苦手です。特にバーベキューのように大人数が参加する会では、居場所が作れなくなってしまいます。ましてバーベキューをBBQと言ってしまうチャラピーポーと、仲良くなれるはずがない!
とはいえ、シャイボーイM氏が勇気を出して誘ってくれたのです。その男気に応えようと、友だちは誘わず1人で参戦することにしました。夏の終わりに、馬場も満塁ホームラン打ちたいですからね。
バーベキュー当日。会場近くの駅で待ち合わせです。駅に着くと、他にもバーベキューをするのであろう20~30人の人々でごった返していました。こんな人混みの中で、M氏もきっと心細いはず。早く安心させようと、急いで指定された場所に向かいました。そしてM氏を発見。驚きました。
女をはべらしてやがる!
彼は私だけではなく5~6人の女子にも声を掛けていたのです。そう、女子集め係だったのです。Only ONEだと思ったら、馬場はただのOne of Them。甚だしい勘違いをしていたようです。
そして集合時間を少し過ぎた頃、M氏が突然「そろそろ会場向かいまーす」と号令をかけました。すると、その場にいた全員が動き出したではありませんか。
全然シャイじゃねぇし!
むしろパーリーピーポーかよ!
さらなる勘違いを起こしていた馬場は、すでに孤立無援となってしまいました。
会場に着くと10人ほどの男性がバーベキューの準備をしており、肉を焼くだけの状態になっていました。パーリーピーポーM氏がケアしてくれるはずもないので、馬場は同じように1人参加していたS女史と話すことに。
彼女は、バーベキューなのに白スカートにヒールの靴で来ちゃうドン臭い子でしたが、心細いという共通認識があったのですぐに打ち解けました。
いよいよバーベキュースタート。
新参者の馬場たちは、肉を焼いたり野菜を切ったりする大役を任されるはずありません。まして、「お手伝いしましょうか?」なんて言える強心臓も持っていません。となると結局、邪魔にならないよう隅っこの岩に座り、ちびちびビールを飲むしかありませんでした。
そんなチキンハート馬場は、グループの輪に入ることができず、「肉が焼けたよ」と言われなければ動けませんでした。それから1時間ほど経過すると、突然元気な声が響き渡りました。
「オレ、今日フリスビー持ってきた!フリスビーやろーぜー!」
マジかよ!
ここはアメリカ西海岸じゃねぇぞ!
大の大人がやるわけないと思っていたら、「やろう!」「いいね!」と言いながら10名ほどが集まり始めました。まさかの事態に動揺した馬場は、ヨロヨロと肉を取りに行きました。すると今度は、可愛らしい女子の声が。
「マシュマロ焼けたよ~♪」
んな甘ったるいモン食べられるか!
バーベキューの〆は焼きそばだろぉ!
マシュマロのケミカルな甘さと不自然な柔らかさが、馬場は苦手です。それを焼くなんて考えられないのに、女性陣はキャッキャしながら集まっていきました。
ついに行き場がなくなった馬場は、同じ境遇のS女史に助けを求めようとしました。しかし、彼女の隣にはイケメンの男性が……
なぜだ!?
ドン臭ぇ女がなぜモテる!?
ここでもまさかの事態に巻き込まれた馬場。全てがキラキラして見えて、もうその場を直視できませんでした。
その後どんでん返しが起きるはずもなく、馬場の夏も甲子園球児と共に終了。この地に未練はなかったので、土は持ち帰らず手ぶらで帰って行きましたとさ。
チャンチャン。
アラサーど真ん中の三十路独女。「東京独女スタイル」編集部で、結婚できる女になるべく日々奮闘中。2015年3月からスタートさせた婚活連載「三十路と婚活」は、1年4ヶ月後に彼氏ゲットという形で幕を下ろしました。電子書籍も出しちゃってます。
週に1回、婚活映画評論家・バーバラ馬場に変身する。
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