【対談大宮エリー×東香名子】独身コンプレックスに打ち勝つには?後編
前回に引き続き、大宮エリーさんに、これまでどんな女子ライフを歩んできたのか、編集長・東香名子がお話を聞きました。
大宮エリーに結婚願望はある?
東:私のようなアラサーは、結婚願望が強い年代だと思うのですが、エリーさんはどうでしたか?
エリー:結婚願望あったかなあ……。あったかもしれないけど、そんな深刻ではなかった。「いつか結婚するんだろう」みたいな感じ。恋愛のドキドキとかじゃなくて、穏やかな愛のある暮らしというか、落ち着きたいと思いました。
家庭を持ちたいとか、家庭があったらいいな、と思ったときにはもう38歳でしたね。実は今もそうです。いつか結婚する時がくるんだろうな、と思っています。ただそんな予定はないし、どうなっちゃうんだろうね。
東:焦ったりしないですか?
エリー:うーん!焦ってもしょうがないでしょ。焦ってはないけど、こういう状況やだな~とは思ってます。でも、結婚の流れがきたらそうなるし、それまで楽しく過ごしていよう。何してよっかな~という感じ。
東:すごいポジティブ!私なんて、焦りまくって余裕がないですもん。
エリー:まあね、焦ってもしょうがないから、結婚の流れがくるまで楽しめば良いじゃん。80歳になって「あ~やっぱ結婚なかった!」ってのもあるかもしれないけど(笑)。でも、あるって信じてる。
結婚したいならば、まず●●をしろ!
エリー:東さん、そんなに結婚したい?
東:したいですっ!しかし、まだうまく出会わないなあ……と。
エリー:今、何歳?
東:31です。
エリー:31なんて、まだ若いよ!38で結婚すると思ったら7年ある。私はしたいと思ったのが遅かったし、いいって思う人がなかなかいないから。何がうまくいかないの?条件が厳しいとか?
東:理想が高い……かもです。
エリー:条件を吟味して失敗しないように結婚するのって、本当に大事なことが見えないと思う。子供がほしくて結婚して、子供ができなかったら離婚なの?収入のある人と結婚したいと言うけど、倒産したら離婚するの?って。
東:たしかに、おっしゃるとおり。
エリー:結婚してからが長いの。結婚がスタートでしょ。命懸けで結婚を追いかけて、ゴールテープ切った瞬間に終わったって、離婚しちゃいそう。
東:周りが見えなくなるくらい結婚!結婚!は危険ですね。
エリー: 危ない~。まずは自分を知らないと。自分がどう生きたいのか、自分は何が好きで何が悲しいのか。自分を知らないとどういう人が合うのかわからないよ。
東:自分を知るにはどうすればいいんでしょう?
エリー:まずは恋愛なんじゃないかな。恋愛すれば自分を知れるし、相手のことも知れる。相手のペースを知る、それが勉強でしょ。それで成長していく。だから、まずは「結婚」って思わないで、恋愛を経てから。
もしかしたら学歴が低くても、一緒にいて楽しい、自分らしくいられる人なら、それでいいんじゃないかな。その人が定職に就いてなかったら就いてもらえば良いわけで。定職に就かない理由も理解できるかもしれないし。
改めて考える「どうして結婚したい?」
エリー:ところで、結婚したいのはどうして?
東:家族がほしいからです。エリーさんは?
エリー:私も、家族がほしい。やっぱり寂しいもんね。旦那さんがいて、子供達がいて、みんなでワイワイはいいなあ。旅行とかも行ってみたい。仕事よりも家族を持ちたいのに、夢を叶えられない。
こればっかりは難しいけど、何かお役目みたいなものがあって、自分の信念を達成しないとご褒美がもらえないのかな、と。それで今回の本を出しました。私が書かなきゃいけないものがある!と。
東:かっこいい!
エリー:そうかな~(笑)。ま、結婚、結婚って思っていると、できなかったりするじゃない?
東:そうだと思います。
エリー:忘れてるくらいのほうがね、案外できたりするの。ただ「結婚したい」という意向はあったほうがいいと思うよ。ないと遊びまくって、永遠に結婚できない。したいと思いつつ、ちょっと忘れてる方がいいのかも。
東:結婚に執着しない、ということですね!
最後に、女子にメッセージを!
東:最後に独身であることに悩む読者にメッセージをお願いします!
エリー:結婚したいという人、まずは自分が一人で幸せじゃないと人のことも幸せにできない。自分が幸せ、相手も幸せだから、二人が一緒になったときに2倍になるわけ。
「私のこと幸せにしてよ!」って感じだとギクシャクしちゃう。相手も負担だし。何かを埋めてよっ言ってるような気がして。一人でも幸せだけど、二人で歩んで行けたら楽しいよねって感じがいいと思う。
東:「まずは一人で幸せになることから」と考えよ、と。
エリー:そうそう、そのほうが魅力的じゃない?
東:そうですね。幸せオーラをまとうことで、将来の旦那様が寄ってくることを願います……!今回のお話、とても元気づけられました。本日はありがとうございました!
【新刊情報】
大宮エリー著『猫のマルモ』(小学館 1,620円本体(税込))
主人公は動物と植物。でも、そこには人間の心の真実がある…。仕事における才能の意味を描く表題作ほか、心に沁みる全7編を収録した短編小説集。
コラムニスト。東京独女スタイル編集長を歴任。1983年生まれ。独身女性の視点から、恋やライフスタイルを分析したジャーナリスティックなコラムを得意とする。雑誌「デートスペシャルなび」で連載中。テレビ、雑誌、ラジオ等各方面で活躍中。電子書籍「モテる!ソーシャル恋愛術」「ここで差がつく街コンテクニック」等。趣味は鉄道。
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