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【三十路と婚活】こんな男とデートしてみた~クリエイティブ系/37歳の巻~

馬場です。三十路です。相変わらず独身です。

今日も、元気に婚活中です。

マッチングアプリを駆使して、順調に(?)デートの約束をとりつけています。

そして今回は、超有名企業の男性とデートすることになりました。

クリエイティブディレクターN氏/37歳/年収1200万円

超エリート“塾生”が集うK大学卒、赤坂の広告代理店勤務、港区在住。

メッセージのやりとりだけで盛り上がってしまった、という前回の国際弁護士の件の反省を生かし、今回は「まずは会ってみましょう」ということで、数回のメッセージ交換を経て会う約束をしました。

ただ一つ気がかりなのは、プロフィール写真がなかったこと。

写真を載せないということは、

1:ただの照れ屋さん
2:顔に自信がない
3:公共の場に顔をさらすとヤバい仕事をしている

のいずれかと馬場は踏んでおります。(注:きちんと顔が認識できる写真かどうか、運営会社が確認しているアプリも多くあります)

でも、年収と職業をちゃんと書いているということは、

「外見をカバーしてもおつりが来るほどのスペック持ってます、俺!」

というアピールに違いないのです。だからきっと大丈夫(根拠はない)

 

そんな憶測巡らせながら、待ち合わせ場所へ。

相手がすぐに見つけられるよう、馬場は鮮やかな色のコートを着ていきました。私って、気遣いのできる女なので。

そして恒例の初見の儀

相手に過度の期待を抱かなかったこともあり、多少がっかりはしましたが「帰りたい」とまでは思いませんでした。というのも、オシャレだったからです。

レイ●ンのメガネに、イケてる大人が好きなコム●ギャルソンの水玉シャツ。足元はトレンドのNロゴが入ったスニーカーで、抜け感を演出。最後にダークで上質なアウターを羽織れば、全体の印象を引き締め大人カジュアルの完成。

でも、どれも安物ではないのが一目でわかる優等生ルックです。

さすがクリエイティブ!さすが高給取り!こういうの大好き!

 

続いては、親睦の宴です。

N氏オススメの中華屋さんに入り、オーダーも全て彼がアレンジしてくれました。

すると突然、「最近どんなCMが気になりますか?」とN氏。

一気に酔いが覚め、自分が就活生になった気分になりました。

 

私は迂闊だった。

 

相手の会社に予想はつけていたのに、そこがどんな仕事をしているかチェックしていなかったなんて!

競合案件を答えたら失礼かな、何年か前のCM答えたら的外れな答えだよね……など緊急脳内会議を開いて出した答えは、

「カ、カッ●ヌードルですかねぇ……」

嗚呼、何てベタ。言ったことを後悔していたら、「あぁ、それうちの会社がやったんだよ」とのこと。

まさに場外ホームラン!我ながらパーフェクトな受け答えができました。

これでいい流れができ、なぜその業界に入ったのか、どのくらい忙しいかといった仕事の話から、好みのタイプやどこでデートをすることが多いかという恋愛の話にまで話題は広がりました。

 

そして、とても和やかに宴は終了。会計の議の時を迎えました。

すると私が財布を出すか出さないかの段階で

「ここは俺が払うから、馬場ちゃんは2件目でコーヒーごちそうして」

と、これまた好感度アップなことを言ってくれました。

「こりゃイイ感じだぞ~」とニヤニヤをかみ殺し、レジから少し離れたところで会計を待っていると、

 

「領収書ください」

 

という一言が聞こえました。

接待でここを使う人もいるんだ、と思ってレジに目をやると、N氏が会計をしていました。

他でもない、N氏が領収書をきっていたのです。

私とデートしていたはずのN氏が領収書をきっていたのです。

N氏にとって、これは仕事だったのかな?接待だったのかな?CMの人気調査か何かだったのかな?

よくわかりませんでしたが、N氏への気持ちが一気に冷めたことだけはわかりました。

その後、コーヒーを飲んで解散しました。

お会計?もちろん馬場が払いましたよ、自腹で。

 

馬場チエコ

アラサーど真ん中の三十路独女。「東京独女スタイル」編集部で、結婚できる女になるべく日々奮闘中。2015年3月からスタートさせた婚活連載「三十路と婚活」は、1年4ヶ月後に彼氏ゲットという形で幕を下ろしました。電子書籍も出しちゃってます。

週に1回、婚活映画評論家・バーバラ馬場に変身する。

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