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イタくてウザい?「意識高い系アラサー女子」にご用心

意識高い系独女

最近、現代人を悩ませているという「意識高い系」な人々。常見陽平さんの著書「『意識高い系』という病」が話題になったり、ドラマ「その男、意識高い系。」(NHKプレミアム)が放送されたりと、なにかと物議を醸す新人類です。

筆者は編集長として多くの女子と会う機会があるのですが、思わず「意識高過ぎてイタい!」と思ってしまうことも。今回は自戒の念も込めて分析していきます。

「独身」にとにかくこだわる

「私は独身だから」や「彼女は既婚だから」など、とにかく独身・既婚のステータスに強いこだわりを持つ、これこそが意識高い系女子の一番の特徴ではないでしょうか。

独身である自分に大きな価値を感じており、独身だからできることを常に追い求める彼女たち。そして、結婚していない人生、子どものいない人生がいかに素晴らしいかを語ります。それはそれはお腹いっぱいになるほどに。

また、既婚者からは「ディスられた!」という被害報告も。「結婚する人って、もったいない」「独身を貫いた方が自分の人生生きれるよぉー!」等。そこまでしなくてもいいのでは……と思うけど、もしかしたら、結婚していった友だちへの嫉妬心の裏返しもあったりして。

珍しい習い事をやりたがる

本来の「意識高い系」の人々が好きな「自分磨き」は、同じく女子も大好物。習い事に余念がありません。女子ならば一度は通る「ヨガ」はもちろん、ベリーダンスやサルサ、さらには聞いたことのないダンスを始めてはドヤ顔で報告してくれます。

中にはポリネシアン地方に伝わる求愛ダンスを習っている女子もおり、「ポリネシアで求愛でもする気かよ……」とツッコミたくなることも。

文化系の習い事もひと味違います。シナリオ教室、テーブルマジック、珍しい楽器など、周りで誰もやっていないような珍しい習い事をするのが、ある種のステータスなのです。

何を隠そう、筆者も中国の伝統楽器「二胡」を人知れず始めております。あくまでも自己満足。披露はしません。

流行情報のキャッチに余念が無い

女子たるもの常に流行の最先端にいるべき!と、意識高い系女子はトレンドチェックも欠かしません。

ファッショニスタを気取り、モード雑誌のコーデを寸分違わずに取り入れる人や、最新美容と聞きつければ東奔西走する美容マニアなど、皆さんも心当たりがあるのでは。

流行のグルメにも詳しく、最新スイーツやカフェはもちろん、新しいものがリリースされる度にとりあえず並んでとりあえず食し、写真をSNSにアップして大満足。ちなみに味については気にしない模様。「流行という味付け」を楽しめればそれでいいそうです。

彼女たちの情報源は「王様のブランチ」が多いんだとか。この種の女子は人を見下すタイプが多く、「ナニソレ、知らない」と言うと、うれしそうに「え~知らないのォ?」と言ってくるから困りものです。

スピリチュアルな内面磨きも欠かさない

意識高い系女子はスピリチュアルに対しても強い信念を持っています。座禅や瞑想など、メンタルトレーニングも欠かせません。

彼女たちには「教祖」として崇拝するタレントがいます。一昔前は藤原紀香、今は道端ジェシカ。引き寄せの法則、宇宙の法則が大好きで、好きな言葉は「ポジティブ」。困った点は、自分一人で「ジェシカ教」を貫けばいいものを、周りにも無理に布教してくるので煙たがられる傾向が。

また、彼女たちは「占い」にも大金をつぎこむのが特徴。「見える人」という言葉に敏感に反応し、日本国内はもちろん、インドの仙人、台湾の母など、いかにもな場所まで自分鑑定に赴いたりするようです。こちらも同じく「絶対当たるから、あそこの占い行ってきて!1時間2万円だから!」と命令口調で押しつけてくるのでご注意を。

以上、意識高い系女子について分析していきましたが、皮肉なことに、筆者にも当てはまるポイントが多く自己嫌悪。しかし、筆者だけではないはず。「私ってイタい?」と不安になってしまった人も、ほどほどの意識の高さで独身道を突き進んでいきましょう。

東 香名子

コラムニスト。東京独女スタイル編集長を歴任。1983年生まれ。独身女性の視点から、恋やライフスタイルを分析したジャーナリスティックなコラムを得意とする。雑誌「デートスペシャルなび」で連載中。テレビ、雑誌、ラジオ等各方面で活躍中。電子書籍「モテる!ソーシャル恋愛術」「ここで差がつく街コンテクニック」等。趣味は鉄道。

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