外資系金融の人々★[第1回] お相手はモデルやタレント美人だらけ
『フェラーリを乗り回し、モデルやタレントたちと六本木や麻布で夜の豪遊』。
ちょっと前まで、こんなド派手な外資系金融マンのプライベートが週刊誌を賑わせていた。
私(M美)は、今から約20年前に新卒で大手米系銀行に入行した。それから欧州系銀行→米系証券会社→欧州系証券会社→英系証券会社と転職を繰り返し、今は5社目である。
これから話す内容は”ほぼ実話”である。
Contents
ぶっちゃけ、外資系金融業界ってどんなトコ?
今から約20前、大学生だった私は外資系金融業界で就職を目指し、大手米系銀行に入行した。
この銀行はアメリカで3本の指に入る大手銀行である。
当時の外資系金融業界はあまり知られていなかったため、外資系というだけで家族は私のことを随分心配したと記憶している。
私は外資系金融が日系企業のように男女差別なく、誰にでもフェアで誠実な業界であると信じて止まなかった。
でもまさか、今のようにド派手で下世話な話題が付きまとう業界のイメージになろうとは、当時の我々は全く想像ができなかった。
外資系金融マンの”勝ち組”って、どんな人たちを指すのか?
外資系金融マンと言っても千差万別で、同じ職場でも給料やポジションもかなり違ったりする。
同じ業界でも億単位での年収格差が平然と存在しているのは、おそらくこの業界だけではないだろうか。
一般人に外資系金融業界を解説するなら、バイサイド(Buy-side)とセルサイド(Sell-side)の2種類に分けたほうが説明が早い。
セルサイドとは大手外資系証券会社で、いわゆる投資系銀行を指す。代表的なGSやML、MS、リーマン・ショックで今は亡きLB、JPなどもそれに該当する。
次にバイサイドと呼ばれる機関投資家。有名な外資系証券会社名の後ろに、おまけのように”投資顧問”とか、”アセットマネジメント”、”インベストメント”、”信託銀行”などが付いている会社を見かけたことがあるだろう。
俗に言う「外資系エリート証券マン」がいるのは、セルサイドのほうである。
年収は数千万円から数億円まで幅広い。今まで出会ってきたセルサイドの外資系金融マンはタフでアグレッシブな男性が多かった。人間的に魅力的な人はセルサイドに多いかもしれない。
付き合う相手はスーパーモデルやアナウンサー、スチュワーデスの美人ぞろい!?
セルサイドの特徴を挙げるとすれば、”派手”である。特に女性関係。とにかく金の力に物を言わせて、たくさん遊ぶ。
ガールフレンドや奥様は、女子アナやタレント、モデル、スチュワーデスなどの一般男性が羨む女性たちばかりだ。
どこでそんな美人を見つけられるものだと、つい感心させられてしまう。
某有名女性誌のモデルと合コンしたとかそんな話ばかりをよく聞く。元アイドルのH・YさんやフジテレビのCアナなどのご主人もセルサイドである。 過去には、大物女優F・Nもこの業界のアナリストと交際していた報道もあった。
他にも女医や国際弁護士など彼らの知的レベルに見合うキャリア女性も対象である。
彼らは黙っていても次々と女性が擦り寄ってくるので、付き合う女性の基準が徐々に上がっていく。それは顔の容姿から始まって、性格や学歴など強いこだわりを持っている。
視力やホクロの大きさなんかにこだわる輩もいるから驚きだ。付き合う条件に整形を強要されてしまいそうでちょっと怖い。
彼らに比べれば、一般男性の女性に対する理想なんて可愛く見えてしまうだろう。「1ミリも女に妥協しない」。これが彼らの鉄則である。
億単位で稼ぐ更に上のクラスのセルサイドになると、もっとハードルが上がる。
私の知っているA氏は年収2億円稼ぐセルサイドの外資系証券マン。お付き合いする相手はスーパーモデルのような美人ばかりだった。A氏は他の人には手に届かないモノを手に入れる!というステータスを日頃から実践している人だった。
彼ら結婚するような相手でなくても、ヴァンクリやエルメスなどの高価な品物を気軽にプレゼントしてしまう。まさに狙った獲物は逃がさない。彼らの女に対する飽くなき探求心は、まさにお見事としか言いようがない。
こんなにセルサイドを話すとバイサイドがあまりに小さく見えてくてしまうではないか。バイサイドをちょっとだけ解説しておく。彼らはファンドマネージャーと呼ばれ、名前の響きはかっこよいが高給取りではない。
年収は2,000万円程度。日系金融企業よりちょっと上くらいであろうか。性格は実直な人が多くて親しみやすく、同時に恋愛のハードルも低い気がする。
六本木のバーで会った女を秘書に抜擢、びっくり仰天人事!?
某大手米系証券会社にいた頃、とても不思議なことに気がついた。
ディーリングルーム内には”エクスパット”と呼ばれる本社から派遣されてきた超エリートな外国人男性が配属されている。
彼らは将来出世が嘱望されるエリートである。彼らには日本人の女性アシスタントがあてがわれている。
彼女たちは綺麗で可愛くて、スタイルも良い。おまけに英語も堪能だ。しかし、金融に関する知識があまりに欠如しているので、いつも不思議でたまらなかった。
彼女たちはステキな美貌と語学力だけを買われて、採用試験をパスしたということなのだろうか?
いやそうではないらしい。聞くところによると、六本木の●●タウンとかいう名前の外国人が集まる有名老舗バーで、彼女たちはエクスパットと出会い、職を斡旋してもらったようだ。
「明日から僕の秘書にならない?」とお酒を飲みながら軽いノリで話しかけたのだろう。エクスパットは、東京支店の人事を左右する権力もあるため、採用担当は口を挟めないようだ。
こんなバカバカしい驚愕の人事は、最近まで当たり前にあった出来事らしい。外資系金融会社が集う六本木界隈には、外国人が集まるお洒落なバーが今もあちこちに存在しているから、今後もありえない話ではないのである。
※この記事は2010年8月21日に掲載されたものです。
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