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友だち家族にベッタリ「疑似家族」に甘える30代アラサー女子の光と闇

結婚出産を迎えた友だちと疎遠になると悩んでいる女子もいれば、逆にもっと距離が縮まったという女子もいます。友だち家族と過ごすことが最近の楽しみという女子・Aさん(32)に話を聞きました。

まるで家族?友だちファミリーと遊ぶのが一番の癒し

「学生時代一番仲の良かった友人が2年前に結婚しました。旦那や子どもとも仲良しで、家族ぐるみで付き合っています。と言っても、私は独身なので一人ですが(笑)。

友だちには子どもが2人います。上の子は2歳、下の子は産まれたばかり。子どもは親のいいところを取って、びっくりするくらいカワイイです。目の中に入れても痛くないとはまさにこのこと。私も溺愛しています。月に2回は会いに行って、自分の子のようにかわいがっています。

週末に子どもたちに会う予定があれば、『よし、がんばろう!』と仕事の励みになります。プレゼントも買ってあげますし、最近ではチビたちもなついてきてメロメロ。この子たちに嫌われたら生きていけません!(笑)」

もともと子どもが好きだというAさん。子どもたちの写真もたくさん見せてくれました。

「写真もたくさん撮っちゃいますね。一時期、自分のFBにたくさんアップして、独身の子に注意されたこともありますが(笑)。それくらい好きなんです!」

今は友だちファミリーと会うのが一番の癒しとのこと。まるで自分の家族のような、嬉しそうな話しぶりでした。

友だち家族との触れ合いで「結婚願望・母性本能」が満たされていく?

Aさん自身、結婚願望や出産願望はあるのでしょうか。

「いつかは結婚したいという思いはありますが、結婚って自分にとってはかなりハードルが高くて……。30歳を過ぎて出会いも減ってくる中、これから彼氏を作るのは正直しんどいです。家庭を作りたいという気持ちはありますが、自信がなくなってきました。

そんな中、仲良くしてくれる友人家族。家族のように迎え入れてくれるから、それに甘えて、結婚願望が満たされているのかも。子どもとも触れ合えるので、母性本能も満たされているような感覚です」

Aさんにとって友だち家族は、本当の家族のような温かさを与えてくれる「疑似家族」といったところでしょうか。将来家庭を持ちたいAさんは、夢の中にいるような気分なんだとか。

帰った後、一人身を痛感し落ち込んでしまう……

しかしこうして友だちファミリーと過ごした日は、自分の家に帰って落ち込むことが多いとも話します。

「友だちの家に遊びに行っても、帰るのは一人暮らしの自分の部屋。電気のついていない部屋に帰ると、現実をつきつけられ、一人身をこれでもかという痛感します。

所詮、友だちの家族であって、自分の家族ではないんですよね。子どもたちの写真を見ながら、自分も頑張らなきゃ……と泣いてしまうこともあります。

いつまでもこのままでいいとは思っていません。私も、自分の家族を作るために一歩踏み出したいと思っています」

友だち家族の話をする時の楽しそうな表情の反面、最後の切なそうな表情が印象的だったAさん。疑似家族のぬるま湯につかるのではなく、「私もこういう家庭を作るんだ!」とうまく婚活の燃料にしたいものですね。

東 香名子

コラムニスト。東京独女スタイル編集長を歴任。1983年生まれ。独身女性の視点から、恋やライフスタイルを分析したジャーナリスティックなコラムを得意とする。雑誌「デートスペシャルなび」で連載中。テレビ、雑誌、ラジオ等各方面で活躍中。電子書籍「モテる!ソーシャル恋愛術」「ここで差がつく街コンテクニック」等。趣味は鉄道。

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