赤ちゃん向けのプレゼントが分からない
先日、仲の良い友だちが男の子を出産。赤ちゃんに会いに初めておうちに行くことになりました。さて、出産祝いどうしよう。赤ちゃん向けのプレゼント選び、アラサー女子にとっては、なかなかの難問です。
0歳児向けのプレゼントを選ぶという女子最難関のミッション
産まれたての子どもとママは、何が好きなのでしょう。普段、子どもと触れ合う機会がない私は、何をあげていいのかさっぱり分かりません。さあ、困った……。
洋服はサイズが変わってしまうから選ぶのが難しいと言うし、かといって、おむつなどの消耗品は色気がない。
「となると……おもちゃ?」と、当たりをつけた私。しかし、赤ちゃん向けのオモチャが、どこに売っているのか分かりません。「アカチャンホンポ」というお店はよく聞くけれど、日常生活で見たことないんですが……。
意気揚々とヨドバシカメラのおもちゃ売り場へ
というわけで、向かった先はヨドバシカメラ。子ども向けのおもちゃコーナーがとても充実しています。電車好きの私は、親戚に男の子が生まれたら、電車グッズをあげるようにしているので、今回も電車と絡めたいところです。
とはいえ、0歳児が鉄道模型で遊ぶかといえば……想像しがたい。うーん、なんだろう……と歩きまわっていると、電車のくつ下を発見!
くるぶしソックスで、足の甲からつま先にかけて、新幹線の絵が描いてあるものです。「かわいい~!こんなのあるんだぁ。これあげたい!」と私の鉄魂に火が。靴下だったら、0歳児も履くでしょ。これっきゃない!
そして迷うのはサイズです。数種類ありましたが、0歳児の足のサイズ……何cmかまったく分かりません。「きっと、一番小さいものを買えばいいのでは!」と、何の疑いもなく一番小さいものを購入しました。その大きさ16cm。
くつ下をラッピングしてもらい、友だちの子どもに電車を履かせるのを想像し、ウキウキ気分で店を出ました。
くつ下が5歳児用だった件……
購入後、念には念を入れてサイズについて調べてみると、16cm、なんと5歳児用ということが発覚……。「しまったぁ~!」この瞬間に、独身でいかに子どもについて無知であるかを、これでもかというほど痛感しました。そして、無知であることの恥ずかしさ。顔が赤くなりました。
そして「このまま友だちの家に持って行ったら、笑われてしまう!」という危機感が。「すぐに大きくなると思うから~」と言ってあげても、いくらなんでも5年は待てないでしょう。
「あげる前に気づいてヨカッタ……」と結局私はヨダレカケを買い、彼女のおうちへ持っていきました。プレゼントを渡すと「ありがとう!」という笑顔が。ヨダレカケで正解だったか……と、一安心です。
女子には見当もつかない子どもの成長過程
それにしても、子どものくつ下ひとつ取っても、そんなに違うのかぁ……と軽くオドロキが。これを職場の後輩(25)に話すと、「そりゃベビー用と子ども用では違いますよォ!」というツッコミが。「ベビーも子どもも、私の中では一緒なんだよ!」と叫びました。
周りに子どものいない女子には分からないんですよね。「3000グラムで生まれたよ~!」と言われても、大きいのか小さいのか分からないし、ハイハイや言葉をしゃべる年齢も知らないので「もうしゃべったの~?早いねー!」という類の話についていけないんです。
結局、私が5歳用の靴下を持っていこうとしていた事実は闇に葬り去りました。そのくつ下ですが、今回失敗したその気持ちを忘れないように、きれいなラッピングを残したまま引き出しの奥にしまってあります。
コラムニスト。東京独女スタイル編集長を歴任。1983年生まれ。独身女性の視点から、恋やライフスタイルを分析したジャーナリスティックなコラムを得意とする。雑誌「デートスペシャルなび」で連載中。テレビ、雑誌、ラジオ等各方面で活躍中。電子書籍「モテる!ソーシャル恋愛術」「ここで差がつく街コンテクニック」等。趣味は鉄道。
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