思わず共感?!独身をこじらせるアラサー女子たち
AVライターの雨宮まみさんの著書「女子をこじらせて」が発売されてから約2年半。以来ネット上では「こじらせ女子」という言葉が話題になっています。
「こじらせる」とは、風邪をこじらせる、物事をこじらせるなどと使われるように、病気を治りにくくさせたり、問題解決を難しくさせるという意味ですが、ちまたで言われる「こじらせ女子」は、本来の意味とは少し異なるようです。
こじらせ女子って何?
雨宮さんによると、こじらせ女子とは「女性としての自意識は高いが、行動や結果がともなわず、女性像をもつれさせている女子」のこと。
「褒められても素直に喜べなかったり、言わなくてもいい自分の欠点を他人にぶちまけたり……完璧を求めるあまり、理想と現実のギャップを埋めることができず、大人になっても思春期を抜けられない女性」を指すのだとか。
傍からみると「少し痛い女」というネガティブな印象を持ちますが、ネットの反応に目を向けると、「これって私のこと?」「いくつか当てはまる」など共感の声が多く寄せられているようです。自分がオタクであることに誇りを持っている若者たちに共通する点があるかもしれませんね。
アラサー女子は「こじらせ」に注意!
多くの女性から共感を呼んでいる「こじらせ女子」。アラサーで独身というステータスゆえに、趣味や恋愛など多方面でオンナをこじらせてしまう人も少なくありません。
以下、アラサー女子にみられる「こじらせパターン」を部類してみました。
・婚活こじらせ 年齢に比例して、結婚相手に求めるハードルがあがってしまうのは、女子あるある。大人の女性らしく落ち着いた雰囲気を醸し出していても、ちょっと気を抜くと、プライドの高さが見え隠れしてしまうから、男性も思わず後ずさり。積極的に出会いの場に足を運んでも、必死さが空回りして、うまくいかない・・といったスパイラルに陥るのです。
・女子力こじらせ 恋愛指南書を熟読→モテを意識しすぎるあまり、頭でっかちになってしまうのが、女子力をこじらせた女子たち。「男っていうのは~」「結局、女子アナみたいな服を着てる子が好きなんでしょ?」と恋愛教祖と化す姿は、まさに合コンの見世物。
・アイドルこじらせ アラサーを過ぎて突然やってくるのが「ジャニーズ・韓流」こじらせ。女子たちにとって、アイドルの存在は、乾ききった心を潤してくれる「魔法の美容成分」。大好きなアイドルのためならお金も時間も惜しまず、尽くして尽くして、尽くし倒します。
・海外こじらせ アラサーを手前に仕事を辞めて、ワーホリに足を踏み入れたらもう最後。本人の意思とは裏腹に、親や友人からは「いい年して……」「婚期逃すだけだよ」と冷ややかな視線がそそがれます。そんなことは気にせず、常夏の国で外国人とのセックスに溺れるのが、海外をこじらせた女子の生態。
・SNSこじらせ 職業は自称モデル。Facebookの友人は2000人だけど、キメ顔の自撮り写メの「いいね」を連発するのは、中年のおじさんばかり。20代前半の頃までなら「可愛いね」で許されていた自己愛の強さも、アラサーを過ぎると「いい加減、現実見たら?」と言われてしまうのが彼女たちの宿命。
かくいう筆者も、かつて恋愛やセックスをこじらせた痛い女子。数年前は「女だって自由にセックスしたっていいじゃん」と粋がっていましたが、包容力あふれる彼に出会って以来すっかり落ち着きを取り戻しました。
一生独身で生きていくと心に決めているなら、とことん独身をこじらせるのも1つの選択肢だけど、「ずっとこのままじゃ不安」という本音があれば、この機会に、今の自分を素直に受け止め、生活を一度改めてみるのもいいかもしれませんね。
参考:雨宮まみ「女子をこじらせて」ポット出版
1988年生まれ。セックスライター。女性のオナニー研究家。女性目線でセックスの楽しみ方を綴ったブログ「PINKY」は50万PV/月を獲得している。オナニーをこよなく愛し、赤裸々な体験談をつづったコラムが、多くの女性から支持を集めている。
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