「愛人契約」の値段、アベノミクス効果でどう変わる?
最近、景気の回復が取りざたされることが多くなりました。世の中には、お金持ちのパパたちから毎月のお手当をもらって生活しているプロの愛人がいます。
経済の動向は愛人市場にも大きな影響を与えるのをご存知でしょうか。アベノミクスが愛人契約に与える影響を調査しました。
バブル期の愛人
まずは歴史を振り返ることから始めましょう。今から20年以上前のバブル華やかなりし頃、銀座のホステスをしながら愛人をしていた女性(45歳/ネイルサロン経営)に話を伺いました。
「あの頃は、街もそこに集まる人々も浮かれていました。日本国内の株価は毎年上昇し続けるものだと誰もが信じて疑いませんでした。当時の愛人契約は自宅マンションのプレゼント+毎月最低50万が相場です。銀座には複数のパパを上手に手なずけているホステスもいましたよ」
自宅マンション+お手当て50万ですか。これじゃ、まともに働くのがばかばかしくなるでしょうね。
「やることといえば、月5回程度のセックスのお付き合いや海外出張への同行です。出張先ではゴルフに付き合うこともありますが、日中はヒマなのでホテル内のエステに通って女を磨いていました」
まさに夢のような条件です。しかしそんな日々は長くは続きません。そう、弾ける運命にあるのがバブルです。
ポストバブル期の愛人
バブル経済が終焉を迎え、もっとも顕著な影響を受けたのが夜の世界です。日本一の歓楽街である銀座も例外なく厳しい環境に置かれたといいます。
「あの後、銀座に遊びにくる男性の数そのものが一気に減りましたので私たちホステスも大打撃を受けました。わたしはそれでも細々と愛人を続けていましたが、お手当が一気に20万まで減りました。なかには愛人契約を打ち切られ、枕営業に走るホステスも出たほどです」
ある瞬間を境に6割の年収カットとは、たいへんなものですね。日本経済はそれから長らく低迷するのですが、こんな形の愛人も現れます。
就職氷河期の愛人
「就職活動がうまくいかずに悩んでいるときに、一通の求人票を見つけました。小さな会社だったのですが藁にもすがる思いで面接をうけることに。そして結果は合格。数百社落ち続けていて就職活動に疲れていたこともあり、その会社に決めました」と話すのは10年ほど前の就職氷河期と言われた時代にとある会社に入社した女性です。続きのお話を聞かせてください。
「初出社の日、社長室の隣の部屋に通されました。仕事は机に座ってひたすら伝票のチェックだけ。数ヶ月が過ぎた頃、社長に呼ばれました。そして愛人契約のことを告げられたのです」
この会社はなんと、社長の愛人要員として新人を採用していたのです。
「愛人契約として、月の手当が15万。月3回程度社長の相手をすること。要するに給料は愛人契約料ということです。OKしないと失業することになり、親や友人達にも顔向けできないのでしぶしぶ条件をのみました」
世の中には卑劣な会社があるものです。
そしてアベノミクス到来。愛人料は青天井
そして現代。景気が上昇することで愛人市場は好転すると見る向きがあります。
「これから愛人契約料は上昇に転じるでしょう。ネットの普及で簡単に愛人マッチングができてしまうので、愛人市場は好況を呈するものと思われます」(34歳/男性/マーケティング)
愛人で生きて行こうと考えている女性には、追い風の時代がやってきそうです。また、このように考える経営者も。
「今の愛人料の相場は月25万程度です。景気回復により今後上昇する可能性がありますから、今のうちに若い愛人をあと一人見つけておきます」(46歳/男性/ネット通販会社社長)
いやはや。男性の愛人に対する欲求とはすさまじいものですね。夜の街も愛人市場も、飽くなき男達の女性への渇望に支えられているようです。
写真:Freedigitalphotos.net>