超絶ハイテンション!新宿二丁目でカマ騒ぎした話
日本屈指のゲイタウン「新宿二丁目」。同性愛者だけでなく、最近は女子にも人気を集めています。
先日、初めて女子の友だちと新宿二丁目へ。恋のから騒ぎならぬ「カマ騒ぎ」をリアルに体験してきました。
おすぎ似ママと、ビヨンセ系お姉さまがウェルカム!
新宿二丁目は「ゲイタウン=男だけの街」というイメージがありましたが、最近ではテレビなどで毒舌をかますオネエも人気で、若い女性の姿も多かったです。
私たちが行ったのは、いわゆる「ニューハーフバー」。地図通りにたどり着いたは、うっそうとした雑居ビル。不安げに、ちらつく蛍光灯のもと階段を昇ると、表札くらいの小さな看板と重苦しいドアが。入るのにちょっと勇気がいります。
思いきって「エイッ!」と扉を開けると、「あら~ん、かわい子ちゃんたちィ!いらっしゃ~い」と不安を吹き飛ばすような、甘ったるい声が!
そこはカラオケもある、カウンターだけの小さなお店。カウンターの中には、おすぎ似のママと、セクシーなお姉さまが2人。
お姉さまはビヨンセ風と天海祐希風といったところでしょうか。野太くも甘いオネエ言葉で私たちを歓迎してくれました。
お約束の!?二丁目名物・叱咤激励を求めておひとり様も
お店はビールと水割りが飲み放題。おつまみとして、ハッピーターンやホームパイなどのちょっとしたお菓子を、実家にありそうなカゴに入れて出してくれました。
また、自家製だというお漬物も出てきました。入れるお皿も家庭じみていてイイ感じ。本当に実家にいるみたいだなぁ……と、都会暮らしに疲れた私は、癒されながら水割りをクイッと飲みました。
おすぎ似ママとは、すぐに打ち解けました。「アンタ30なの?結婚は?」と妙齢の女子の胸を突き通すようなストレートな質問に、私が「もう正直、結婚、焦ってますよぉ~」と言うと、二丁目名物(?)の叱咤激励が。>
「アンタ、焦ってんじゃないわよ!何言っちゃってんのヨ!結婚なんて焦るもんじゃないのよ。バッカねぇ~!」と、ピシャリ!
酒・説教・オネエ言葉のコンボに「あ、今すんごい二丁目っぽい」という謎の感動が。厳しくも愛のある言葉とは、まさにこのこと。まるで本物のお母さんのよう。性別は違うけど……。
超絶ハイテンションに持ってかれたリアルカマ騒ぎ
おすぎママと人生相談めいた話をしていると、向こうの方から「キエーーッ!」と、奇声とも思しき声が。
どうやら、他の席でカラオケが始まった模様です。お姉さま方が、盛り上げるべく歓声にのせて、エコーの効いた高橋真梨子「For You」が響きます。曲は年代的に山口百恵、中森明菜、高橋真梨子あたりがウケるよう。から騒ぎならぬ、カマ騒ぎのはじまりです。
「抱いて~!」「ヨイショオ~!」という若干野太い声での合いの手、そしてマラカスやらタンバリンやらで、とにかく盛り上げます。本当にテンションが高いお姉さま方。最初は圧倒されますが、徐々に慣れてきます。
私も丁度酔いが回ってきたところ。ビヨンセお姉から「アンタ、なんか歌いなさいヨ!」とリクエストが。「ホラホラ!歌わないとブッ殺すわヨ!」という脅迫とともに、デンモクをぐいぐいと渡されました。
「知らない人の前で歌うなんて……」なんて恥じらう時間もなく、酔った勢いで入れたのは80年代デュエットの名曲「ロンリー・チャップリン」。
お姉さまといえど、声は野太い男声なのでデュエットもバッチリ大成功。私の「ロンリー・チャップリン」でチークダンスを踊るお客さんも。マイクのエコーもバツグンで、とにかく歌っていて気持ちいい!と解放感に浸りました。
そんな感じで、お姉さまと騒ぎちらし、ノドを枯らし、私の二丁目初体験は終わりました。
新宿二丁目にハマる女子とは!?
新宿二丁目は、まさに刺激がいっぱいの、非日常な空間でした。ちょっとハマりそうな自分がコワイです。私が体験したような、お姉さまたちとの新宿二丁目飲みを楽しめるタイプは次のような女子でしょう。
「恋バナに叱咤激励を求めている人」「家族愛を求めている一人暮らし女子」「男の目を気にせずにカマ騒ぎをしたい人」の3タイプ。
新宿二丁目は女性でもウェルカムなお店が多く、意外とハードルも低いです。(※中には「女性NG」のお店もあるので、女性なら「観光バー」と呼ばれるお店を目指していくのが◎)
グループでもおひとりさまでも、ディープな体験を求めて、行ってみてくださいね。
コラムニスト。東京独女スタイル編集長を歴任。1983年生まれ。独身女性の視点から、恋やライフスタイルを分析したジャーナリスティックなコラムを得意とする。雑誌「デートスペシャルなび」で連載中。テレビ、雑誌、ラジオ等各方面で活躍中。電子書籍「モテる!ソーシャル恋愛術」「ここで差がつく街コンテクニック」等。趣味は鉄道。
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