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もはや死語?女子の女子会離れが進んでいる【東のEditor’s EYE】

女の子同士で、美味しいものを食べながら恋の話をする「女子会」。世間から見ると「女子は女子会が大好き」に見えるかもしれません。

しかし最近の女性誌を見てみると「そろそろ卒業したいもの、女子会」「結婚するためにやめたもの、女子会」に挙げられるなど、いつの間にかよろしくないモノになっている風潮がありませんか。

そもそも「女子会」って何だったっけ

「女子会」は、海外ドラマ「セックス・アンド・ザ・シティ」が流行した頃からあるように思います。着飾った主人公たちがNYの街に繰り出し、ラグジュアリーな空間でオトコの話を赤裸々にする。それに憧れた日本の女子たちがこぞって真似をし始めたのが始まり。

いつもより華やかに、少し贅沢に、というのがキーワード。そこに目を付けた飲食店がこぞって「女子会プラン」を立ち上げるなど、世間が「女子会ブーム」に沸いた時代がありました。

しかし昨今では「卒業したいもの」に挙げられるように、すっかり悪しきモノに成り下がってしまいました。それにはこんな背景が。

男の悪口だらけ「ネガティブ女子会」から離れたい

筆者の周りに話を聞くと「女子会で話される内容が嫌」という人は多いです。「男子禁制」の秘密の話をするために集まった飲み会が、いつしか「男の悪口大会」に……という経験はないでしょうか。

ただ、彼氏や旦那の悪口を言うためだけに集まっている女子会。ネガティブなオーラが充満して、嫌気がさす人が続出しているんです。

徐々に女子の間で「女子会」はどこか嫌なイメージがつくようになり、敬遠されるようになりました。

結婚したら抜けていく「独身同盟」って

また、女子にありがちな「裏切って結婚しないこと」「ずっと独身でいよう」などと、変なルールを作ってしまう「独身同盟」。

「結婚したら抜ける」という暗黙のルールができてしまっている女子会も嫌われがちな「女子会」の一つ。

結婚報告をしたなら「おめでとう!イチ抜けだね!」と、「もうこの会には来るな」と言わんばかりの御祝辞が。女の恐さを感じます。そもそも、結婚で「仲間からイチ抜け」という表現、私は好きではありません。

独身同盟に残る者は、結婚しないorできない女子のみ。不思議な居心地の良さもありますが、「こんな生産性のない会、嫌だ!」と、多くの女子がコンパの予定を優先することになっています。

結婚するためにやめたことに「女子会」が挙がるのは、このためでしょう。

現代の女子にとって「女子会」はもはや死語!?

今の女子たちの中では、仲の良い友だちと赤裸々なコイバナをする楽しい「女子会」は死んでしまいました。

「女子会」が使われる場面はもっぱらそこまで親しくない間柄です。もちろん、親睦を深めるために「女子会をしましょう」と言うのは、友好の印であるし、距離を縮めるのにはいいこと。

しかしそこから沸き立つ「社交辞令」な感じに苦手意識を持つ人も多いです。「女子会」という言葉には不思議な拘束力があって、そこに息苦しさを感じ始めている。これが女子の「女子会離れ」の原因となっているのでしょう。

写真:Freedigitalphotos.net

東 香名子

コラムニスト。東京独女スタイル編集長を歴任。1983年生まれ。独身女性の視点から、恋やライフスタイルを分析したジャーナリスティックなコラムを得意とする。雑誌「デートスペシャルなび」で連載中。テレビ、雑誌、ラジオ等各方面で活躍中。電子書籍「モテる!ソーシャル恋愛術」「ここで差がつく街コンテクニック」等。趣味は鉄道。

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