【三十路と婚活】こんな男とデートしてみた~弁護士/31歳の巻~
馬場です。永遠の三十路です。前回ついに、コリアンボーイズとの夢のデートを初体験。そのせいか、未だに現実に戻れず夢心地です。そんな夢から醒めきらないある日、ハイスペック男子とデートすることに。
弁護士S氏/31歳/年収800万円(推定)
都内法科大学院卒、日本橋の弁護士事務所勤務、中央区在住
現在、婚活バトルフィールドから距離を置き、マッチングアプリも婚活パーティもお休みしている馬場。
そんなある日、「僕の友人で真剣に交際する相手を探している男性がいるので、ご紹介しましょうか?」という天の声が!この彼、何を隠そう会社経営者N氏 。彼とドライブデート(※仕事です)をした時に、ポロッと「マジメで、安定職で、結婚を視野に入れた交際を求めている人、誰か紹介してください」と馬場が言ったことを覚えてくれており、「この人はどうですか?」と1人の男性を紹介してくれたのです。
弁護士S氏、31歳、独身。
写真を見せてもらうと、決してハンサムではありませんが、総合的に考えればお釣りをいくらでも出せる素敵な男性です。
Spring has come.
まもなくクリスマスを迎える日本で、馬場だけには春がやってきたようです。
仕事が早いN氏は、早速馬場と弁護士S氏にお互いの連絡先を教えてくれたので、すぐにメール。するとS氏からも「よろしくお願いしまーす!」と前向きなお返事がきました。さらに「せっかくご紹介いただいたのでご飯に行きませんか?」と誘ってみると、「この日とこの日なら大丈夫です」と具体的な日程を提案してくれました。幸先いいスタートに、ルンルン気分で返信したのですが……。
S氏からの連絡がパッタリなくなりました。
返事が遅いだけでなく、1週間以上「既読」すらつかない始末。馬場のアイコンを見て嫌いになってしまったのか?何か変なこと言ったのか?もしや携帯なくしたか!?などを考え、「会えそうですか?」と控えめな催促メールを送ってみると、「お返事が遅れてすみません!この日で大丈夫ですか?」と返事がありました。
もう、馬場ったらせっかちさん!会う前のメール交換だけで盛り上がって相手を美化するな、という神様からのお告げだったのかもしれません。そこで、無事デートの日が決まったところで、ムリにメールをするのはやめました。
デート当日。お互いの職場から近い渋谷で待ち合わせです。
メールの反応が鈍いことはわかっていたので、自分の服の特徴、場所だけを書いた事務的なメールを送信して待っていました。しかし待ち合わせ時間5分前に「今会社を出ました、20分ほど遅れます」と連絡が。
多忙だから仕方ない。
あと30分早く言ってくれればどこかでお茶できたのに……なんてイラッとしましたが、時間が読めない仕事なら仕方ありません。その場から動かず待つことにしました。それから20分後、「今駅に着きました!」と連絡が。ソワソワしながら待っていると、目の前にグッタリした様子の男性がヌッと立ちはだかりました。
「ああ……どうも。行きましょうか、何でもいいっすよね?」
あれ?自己紹介とか、馬場の名前を確認とか、しなくていいの?しかも、「何でもいいですよね」って何?ヤル気を1ミリも感じないぞ!
激務だから仕方ない。
S氏は弁護士。のっぴきならない事件が起きたせいで、精神的にも肉体的にも負担がかかったのでしょう。さらに、彼が決めたお店に向かう道中にも仕事の電話がかかってきて、一言も会話ができませんでした。
ようやくお店に着くと、馬場はもう腹ペコ。気になる料理が沢山あったのですが、
「えーと……何でもいいっすよね?」
弁護士だから仕方ない。
あらゆる問題を解決するには、ものすごいエネルギーと統率力が必要なのでしょう。だからこれは、彼なりのリードなのかもしれません。でも、馬場は何でもよくない!せめて何か食べたいものがないか聞いてほしい!なーんてホンネを言うことができず、馬場は「はい」とだけ答えました。
その後、口出ししないという気遣いの鬼に徹したせいで、S氏との会話を全く楽しめなかった馬場。S氏もよほど疲れていたのでしょう、終始ダラけた様子でご飯を食べていました。お互いグッタリしてしまったせいで、つまらないデートは割り勘で幕を閉じました。
アラサーど真ん中の三十路独女。「東京独女スタイル」編集部で、結婚できる女になるべく日々奮闘中。2015年3月からスタートさせた婚活連載「三十路と婚活」は、1年4ヶ月後に彼氏ゲットという形で幕を下ろしました。電子書籍も出しちゃってます。
週に1回、婚活映画評論家・バーバラ馬場に変身する。
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